2023 SUPER FORMULA 第4戦 レースレポート

カーナンバー 予選 決勝
#36 18位 13位
#37 4位 2位
開催
サーキット
オートポリス(大分県日田市)
日時 5月20日(土)・21日(日)
来場者 9,700 人(土曜 3,700人/日曜 6,000人)
天候 晴れ・晴れ
気温 23℃・23℃
路面温度 37℃・38℃

予選:レース内容

宮田、Q1A組でトップに立つも、
Q2での微調整がネガティブに作用し4番手。
アレジはQ1B組での赤旗の影響で、
タイムをうまく更新できず。

 今回の舞台となったのは、九州の大分県に位置するオートポリス。標高800mに位置し、高低差が52mもある起伏の激しいコースとして知られている。金曜までは雨模様が続き、予選日の朝9時30分から始まったフリー走行では、コースの一部に水たまりが残っている状況だったが、午後の公式予選はドライコンディションとなった。
 前回のレースで、初優勝を果たした宮田はQ1Aグループに出走。手強いライバルが揃うグループだったが、完璧なタイムアタックを決め、1分26秒359でトップ通過を果たした。続くQ2では初ポールポジションの期待も高まったが、タイヤのウォームアップ方法などで微調整を加えたことが機能せず、1分26秒480で4番手に終わった。
 Q1Bグループで出走したアレジは、タイムアタックを行っている最中に、他車がクラッシュし、赤旗が出された。セッション再開後に、再度タイムアタックを試みるも、1分28秒106で思うようにタイムを上げることができず、Aグループ9番手で敗退した。

DriverCar No.Q1Q2
ジュリアーノ アレジ36P18(B Gr.) / 1’28.106
宮田 莉朋37P1(A Gr.) / 1’26.359P4 / 1’26.480

予選:ドライバー・エンジニアコメント

ジュリアーノ アレジ

36号車ドライバー

アタック中に赤旗になり残念。
決勝では、できる限りのことをしたい。

Q1 で僕がアタックしている前の車両がクラッシュ して、赤旗になりました。そこでタイヤを使ってしまっていたところもあったし、再開後のアタックでうまくタイムを上げることができませんでした。予 選での問題点をしっかり振り返って、決勝に向けてできる限りのことをしたいです。

宮田 莉朋

37号車ドライバー

トップ3 に入ることができなかったが、
鈴鹿より良い位置からスタートできる。

Q 1 は ト ッ プ で し た け ど 、Q 2 に 向 け て 微 調 整 し た こ と が 良くない方向に行ってしまいました。それがセクター 1でのタイムに響いてしまって、トップ 3 に入ることがで きず、ちょっと残念です。鈴鹿よりは良いポジションか らスタートできるので、力強く戦えるクルマを用意して、 戦略もしっかりと決めていかなければなと思います。

大立 健太

36号車レースエンジニア

フリー走行では、悪い感触はなかった。
タイヤの温め方については悩みました。

朝のフリー走行では、そこまで悪くないかなと思っ ていました。予選に向けてコンディションの変化 も予想しながら、クルマを微調整していきました。 やはり、タイヤを温めるのに何周使うかなどは悩 みましたし、A グループの莉朋の状況も考慮した のですが、Q2 にはいけませんでした。

小枝 正樹

37号車レースエンジニア

惜しい予選になったなと思いました。
タイヤの温めが少し足りなかった。

フリー走行から予選にかけて上がった路面温度に 対して、タイヤの温め方を合わせ込むことができ ませんでした。Q 1でタイヤの温まりが早かったの で、それを加味して Q2に臨みましたが、逆に少 し足りなくて、セクター 1 で 0.3 秒ロスしました。 ちょっと惜しかったです。

決勝:レース内容

スタートから好ペースで周回した宮田。
最後まで果敢に攻めて 2 位を獲得。
アレジは早めにタイヤ交換を済ませ、
粘り強く追い上げて13位完走を果たす。

 決勝日も朝から青空が広がったオートポリス。強い日差しが照りつけるなか、41周のレースがスタートした。前日の予選で4番グリッドを獲得した宮田は、スタートから前のマシンを抜きにかかるが、順位を上げることはできず。序盤は4番手を維持しながら、チャンスを伺った。
 中盤に入って上位のマシンがピットに入った関係で、27周目にトップに立った宮田は、一気にペースを上げて自身のピットストップに備えたが、後続でアクシデントが発生し、30周目にセーフティカーが導入。このタイミングでタイヤ交換を済ませ、3番手でコースに復帰した。レース再開後は、前を走る1台を攻略し、残り3周で2番手に浮上。この時点でトップとは2.5秒の差があったが、宮田は最終コーナーまで諦めずに攻め続け、1.2秒後方まで迫るも、2位でチェッカーを受けた。
 18番手からスタートしたアレジは、今回も10周目にタイヤ交換を済ませ、ライバルがいないところでペースを上げ、逆転を狙った。5つポジションアップするも入賞圏内には届かず、13位でレースを終えた。

DriverCar No.Race / Fastest Lap
ジュリアーノ アレジ36P13 / 1’31.844
宮田 莉朋37P2 / 1’30.775

決勝:ドライバー・エンジニアコメント

ジュリアーノ アレジ

36号車ドライバー

いつも通り早めにピットインしたけど、
ちょっとペースが足りなかった

周りの選手とは逆の戦略をとりたかったので、いつも通り早めにピットインをするアンダーカットの作戦を選択しました。途中でセーフティカーが入りましたけど、他にも何か展開で動きがあれば、ポイント圏内まで行けたかもしれません。あとは、ちょっとペースも足りなかったし、クルマのバランスも良くはなかったです。

宮田 莉朋

37号車ドライバー

前回同様に力強いパフォーマンスを発揮できた。
戦略の部分はチームと改善していきたい。

4番手からのスタートで、1周目が相手の前に出るチャンスだと思っていましたが、そこで順位を上げることはできませんでした。あとは戦略のところで、別の判断をしていれば逆転できたかもしれません。そこはチームと改善していきたいです。とはいえ、クルマは鈴鹿に続いて力強いパフォーマンスを発揮できました。

大立 健太

36号車レースエンジニア

全体的にペースが遅かったのがすべて。
改善に向けて、みんなで取り組みたいです。

全体的にペースが遅かったです。予選でトップから1秒遅い状況だったので、そこから決勝に向けて改善していくのは厳しかったです。現状では課題は山積みですが、クルマのパフォーマンス改善に対する考え方で、足りないところがあるのかなと思っています。次のSUGOまでにみんなで取り組んでいきたいです。

小枝 正樹

37号車レースエンジニア

当初のプランに縛られすぎました。
2位で終えられたのは良かったです。

レース中も別の戦略を選ぶことはできたのですが、僕たちが当初考えていたプランに縛られたところがありました。ポジション争いで意識をしなければいけない選手が周りにたくさんいたので、難しい状況ではありました。優勝はできませんでしたが、2位まで上がってレースを終えられたのは良かったのかなと思います。

舘 信秀

チーム監督

莉朋は4位からスタートし2位でレースを終えました。この結果を良しとすべきだと思う反面、非常に惜しかったなと感じています。結果論ですが、ピットインのタイミングがもう少し早かったら、もしかすると勝てたかもしれません。彼は、速さがあることは前から分かっていましたが、そこに強さが加わってきたなと思います。次回のレースが楽しみです。ジュリアーノに関しては、もうちょっと頑張ってもらいたいなと思います。予選・決勝ともに、もう一段ギアを上げてもらって、次回のレースで頑張ってもらいたいです。
次のSUGO大会も頑張りますので、たくさんの応援をよろしくお願いいたします。

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