2024 SUPER FORMULA 第2戦 レースレポート
カーナンバー | 予選 | 決勝 |
#36 | 6位 | 3位 |
#37 | 12位 | 12位 |
開催 サーキット |
AUTOPOLIS(大分県日田市) |
日時 | 5月18日(土)・19日(日) |
来場者 | 14,500人(sat 5,600人+sun 8,900人) |
天候 | 晴れ・晴れ |
気温 | 27℃・24℃ |
路面温度 | 47℃・38℃ |
予選:レース内容
フリー走行での手応えをそのままに、
予選では2台ともにQ1突破を果たし、
坪井は6番手、笹原は12番手を獲得。
3月の開幕戦から2ヶ月のインターバルを挟んで行われたRound2。標高800mの山間部にあるオートポリスが舞台となる。土曜日から晴天に恵まれ、ドライコンディションで全セッションが進行していった。開幕戦では苦戦を強いられたものの、今回はフリー走行から2台とも好調な走りを披露。坪井が3番手、笹原が9番手につけた。午後の公式予選では坪井がQ1Aグループから出走。5番手で通過を果たすと、2番手から7番手までが0.150秒以内にひしめいたQ2では、後半の上り区間であるセクター3で最速タイムを記録し1分27秒079で6番手につけた。
Q1Bグループから出走した笹原は、6番手タイムを記録してTOM’S加入後初となるQ2進出を果たした。そのまま上位グリッドを目指してQ2でアタックに向かうも、変更したセッティングがうまく噛み合わなかったこともあり、1分27秒857で12番手となった。それでも、これまでで一番という手応えを掴み、予選では笑顔も見られた。
Driver | Car No. | Q1 | Q2 |
坪井 翔 | 36 | P5(A Gr)/1’27.757 | P6/1’27.079 |
笹原 右京 | 37 | P6(B Gr)/1’28.532 | P12/1’27.857 |
予選:ドライバー・エンジニアコメント
坪井 翔
36号車ドライバー
6番手スタートだと
戦略的に動きやすい。
クルマは鈴鹿の時ほど決まっている感じはなくて『あともう少し……』というところでしたけど、トヨタ勢のなかで遅れをとることなく走れて良かったです。非常に僅差だったので、運が良ければ3番手にいたかもしれないですが、こればかりは仕方ないです。
笹原 右京
37号車ドライバー
Q2は12番手でしたけど、
流れはポジティブです。
朝の走り始めは厳しい状態でしたけど、そこから大立エンジニアと事前に用意していた流れで組み立てていったら、最終的にはクルマの状態を良いところまで持っていくことができました。そのベースがあったからQ1を通過することができました。
小枝 正樹
36号車レースエンジニア
ちょっと足りないところを
解決する方法を探りたい。
朝から感触としては悪くはないと思っていましたが、コンディションの変化に対して合わせきれなかったかなというところと、クルマ的にはもう少し足りない部分があったかもしれません。細かく見直して、決勝レースに備えたいです。
大立 健太
37号車レースエンジニア
これまでと比べて明らかに
進歩できた部分がありました。
今回のセッティングはガラリとコンセプトを変えてきたつもりです。走り出しから悪くない印象はあって、そこから煮詰めていきました。フリー走行が終わった時点で手応えはありましたが、予選に向けてトライしたことがうまくいきませんでした。
決勝:レース内容
ピット戦略をうまく駆使した坪井が、
3位を獲得しTOM’S加入後初の表彰台。
笹原も粘り強い走りで
12位完走を果たす。
晴天ではあるものの、向かい風が強いなかで始まったRound2の決勝レース。6番グリッドの坪井はスタートで少し出遅れて7番手となるものの、前半から安定したペースで周回を重ねた。10周目を過ぎて上位のライバルが次々とピットインするなか、坪井は後半まで粘る作戦を選択し、25周目にピットイン。6番手で復帰すると、タイヤが新しい利点を存分に活かし、前方のライバルをオーバーテイクしていく。残り7周で3番手に浮上し、そのままチェッカーフラッグをうけ、今季初の表彰台となった。
一方、12番グリッドの笹原は抜群のスタートダッシュで、一時は4台近く抜いたが、その後の混戦で行き場を失い、13番手で1周目を終えた。その後も中団グループで一進一退のバトルを繰り広げ、19周目にタイヤ交換を完了。レース終盤にはバトルの最中に他車と接触する場面があったものの、12番手まで順位を上げてフィニッシュ。ポイント獲得には届かなかったが、次戦に向けて大きな手応えを掴んだレースとなった。
Driver | Car No. | Race / Fastest Lap |
坪井 翔 | 36 | P3/1’31.352 |
笹原 右京 | 37 | P12/1’31.237 |
決勝:ドライバー・エンジニアコメント
坪井 翔
36号車ドライバー
表彰台に戻ってこられて
本当に良かったです。
前回の鈴鹿では思ったようなパフォーマンスを出し切ることができませんでしたが、ここまでの2ヶ月間でチームのみんながしっかり準備をしてくれて、ここに戻ってくることができました。久しぶりに追い上げるレースができたなと思います。
笹原 右京
37号車ドライバー
苦しい部分もあったけど、
手応えを感じました。
ポイントを獲得できなかったので複雑な気持ちではありますし、レース中は苦しい場面もありました。でも、それ以上に手応えを感じた1日でした。クルマの動きに対しても納得のいく場面が多かったですし、次につながるヒントがたくさん見つかりました。
小枝 正樹
36号車レースエンジニア
今回はレースペースが速かったので
強いレースができました。
スタートで出遅れたことは原因が分かっているので、そこは次に向けての課題です。その後のペースは速かったので、それを活かせた戦略ができました。ピットアウト後はライバルを追い抜く力強いレースができたのではないかなと思います。
大立 健太
37号車レースエンジニア
ドライバーのコメントと
データ分析の整合性がとれた。
個人的には悲観するようなレース内容ではなかったと思いますし、クルマに関しては方向性がだいぶ見えてきました。レースの戦略面では先にピットインしたライバルのペースが速かったのが予想外で、ピットインを遅らせたことは反省点です。
舘 信秀
総監督
坪井はスタートで順位を落としたのが少しもったいなかったですけど、最終的に3位表彰台まで上がってきたので、上出来だと思います。レース中の追い抜きも素晴らしかったし、タイムも良かったので、これからが楽しみです。
笹原に関しても、ここまで苦しいレースが続いていましたが、少し先が明るくなってきたのかなと思います。ポイントは獲得できませんでしたが、展開次第では上位に食い込めそうなポテンシャルをみせてくれました。
次戦もたくさんの応援をよろしくお願いいたします。