2024 SUPER FORMULA 第4戦 レースレポート

カーナンバー 予選 決勝
#36 4位 1位
#37 11位 12位
開催
サーキット
富士スピードウェイ(静岡県小山町)
日時 7月20日(土)・21日(日)
来場者 49,200人(sat 18,100人+sun 31,100人)
天候 晴れ・晴れ
気温 32℃・32℃
路面温度 48℃・45℃

予選:レース内容

坪井はトップから秒差で4番手。
笹原もQ2へ進出し11番手につける。

 今回の舞台は富士スピードウェイ。大会数日前に梅雨明けしたこともあり、朝のフリー走行から気温30℃に達する暑さとなった。このRound4の前に同地で合同テストが行われ、さまざまなデータが収集できたこともあり、両ドライバーともに好調な走りを披露。坪井が4番手、笹原が7番手でセッションを終えた。
 予選Q1Aグループに出走した笹原は5番手となり、今季2度目のQ2進出を果たした。Q2ではさらにタイムを縮めるべく果敢に攻めていったが、トップ10圏内にはわずかに及ばず11番グリッドとなった。
 一方の坪井はQ1のBグループに出走。1分23秒252で4番手タイムを記録すると、Q2に向けてセッティングを微調整して上位進出を狙っていった。坪井もポールポジションを勝ち取るべく渾身のアタックでトップに立つも、その後にタイム計測をしたライバルがわずかに上回り、最終的にトップから0.030秒差の4番手に終わった。僅差で敗れる結果になったものの、翌日の決勝では優勝を十分に狙える位置につけた。

DriverCar No.Q1Q2
坪井 翔36P4(B Gr)/1’23.252P4/1’22.573
笹原 右京37P5(A Gr)/1’23.392P11/1’23.336

予選:ドライバー・エンジニアコメント

坪井 翔

36号車ドライバー

優勝を狙える位置に
入ることができました。

Q1であまり手応えを感じなかったので、Q2に向けて色々とセッティングを変更して臨みました。ドライビングの部分で0.030秒詰めることができたのかなと思うところもありました。いずれにしても4番手スタートであれば、十分にチャンスがあると思っています。

笹原 右京

37号車ドライバー

かなり限界のところまで
攻めた予選でした。

朝のフリー走行はすごくポジティブな感じで終わりましたが、予選Q1からQ2にかけて路面コンディションが良くなっていく状況に対して、自分たちがタイムを縮めていくというところの“伸び代”みたいなものが足りていないと感じました。

小枝 正樹

36号車レースエンジニア

やれることはやりましたが、
僅差で届きませんでした。

先日のテストから坪井選手も良い感触を持ってくれていたみたいで、その流れで進めることができました。予選ではやれるだけのことをやりましたが、後から振り返れば「こうしておけばよかったな」というところはありましたけど、それは結果論なので仕方がないです。

大立 健太

37号車レースエンジニア

11番手スタートなので、
上位は狙えると思います。

フリー走行から色々なことを試したうえで、予選に向けた方向性を決めましたが、朝から抱えていた細かい症状を消し切ることができませんでした。確実に進歩しているのはたしかですが、路面コンディションが良くなってきた時への対応が課題だと思います。

決勝:レース内容

合計5回のオーバーテイクを披露し、坪井が自身4年ぶりの優勝。
笹原はスタートで6番手に上がるも、悔しい12位に終わる。

 4番グリッドからスタートした坪井は、目の前で失速したライバルをかわしたために5番手に順位を下げるが、序盤から積極的に仕掛けて、8周目には3番手に浮上。10周目を過ぎて前を走るライバルが先にピットストップを済ませるなか、坪井は1分26秒台のペースを維持して周回を重ねた。
 28周目にピットインしたことでライバルの先行を許したが、フレッシュタイヤの利点を存分に活かして、トップ争いをする3台を次々とオーバーテイク。残り8周のところでピットストップを終えたドライバーのなかでトップに立つと、後続を一気に引き離し、7.6秒ものリードを築いて優勝を果たした。TOM’Sとしては今季初、坪井自身は4年ぶりの勝利となり、記念すべき第1回瑶子女王杯の賜杯を手にした。
 一方、11番グリッドからスタートした笹原は、スタートで5つポジションを上げてポイント圏内に進出。そのまま上位争いに加わる期待も高まったが、11周目にタイヤ交換を済ませてから思うようにペースが上がらず劣勢の展開に。笹原も懸命にポジションを守ろうとしたが、最終的に12位でレースを終える結果となった。

DriverCar No.Race / Fastest Lap
坪井 翔36P1/1’25.169
笹原 右京37P12/1’25.525

決勝:ドライバー・エンジニアコメント

坪井 翔

36号車ドライバー

こんなに嬉しい気持ちは
久しぶりです。

今年は開幕戦でノーポイントという結果から始まりましたが、Round2以降は徐々に調子が上がって手応えを感じていました。4番手スタートでも十分にチャンスがあると思っていたなかで、今回はレースペースも良くて、作戦も完璧に機能したと思います。

笹原 右京

37号車ドライバー

スタートは良かったのですが、
その後が苦しかったです。

スタートでは最初のダッシュも良かったのですが、その後の位置取りがうまくいって6番手まで上がることができました。ただ、そこから思うようにペースが上がらなくて苦しい展開になりました。なぜこうなってしまったのか、原因を探さないといけません。

小枝 正樹

36号車レースエンジニア

開幕戦での遅れを
取り返せたと思います。

スタートで混乱に巻き込まれましたけど、その後は自力で追い抜いてくれました。最終的にピットストップを後半まで引っ張る作戦をとりましたが、ちょうど良いタイミングでピットインできたと思います。坪井選手はプッシュしなければいけない状況で大変だったと思いますが、しっかりトップで帰ってきてくれました。

大立 健太

37号車レースエンジニア

後半のペースダウンは、
次戦までにしっかり見直します。

スタートで6番手まで上がることができました。朝のフリー走行では坪井選手と遜色ないペースで走れていたので、表彰台も狙えると思ってレースを進めていきました。周りに合わせて早めにピットインをしましたが、後半はペースが落ちていく形となりました。

舘 信秀

総監督

坪井は決勝でのロングランが速かったので、後半までピットを引っ張る作戦でした。ペースも落ちることなく走っていたので「これはいけるな」と思いました。本当に作戦通りの展開に持ち込むことができました。ここから、どんどん勝っていってもらいたいです。
今年はドライバータイトルだけでなく、チームタイトルも欲しいと思っています。そのためには2台で得点していかないといけません。今回の右京はスタートが良くて期待していましたが、ポイントには一歩届きませんでした。少しずつ好調の兆しが見えてきたので、次戦はできれば2台で優勝争いできるようにしたいです。

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