2024 SUPER FORMULA 第5戦 レースレポート
カーナンバー | 予選 | 決勝 |
#36 | 8位 | 5位 |
#37 | 16位 | 16位 |
開催 サーキット |
モビリティリゾートもてぎ(栃木県茂木町) |
日時 | 8月24日(土)・25日(日) |
来場者 | 18,800人(sat 8,300人+sun 10,500人) |
天候 | 晴れ・晴れ時々曇り |
気温 | 35℃・33℃ |
路面温度 | 46℃・37℃ |
予選:レース内容
坪井はトップに肉薄し8番手を獲得。
笹原は僅差でQ2進出ならず、
16番手から追い上げを目指す。
今回の舞台となるモビリティリゾートもてぎは各ストレートを直角コーナーやヘアピンで結ぶレイアウトが大きな特徴となっているコースで、減速力と加速力の性能が重要視される。さらに8月の開催ということで、シーズン中最も過酷なコンディション下でのレースになることで知られている。
7月のRound4富士で今季初優勝を挙げた坪井は、午前中に行われたフリー走行の前半にトップタイムを記録。最終的に9番手タイムで終わったが、調子の良さがうかがえた。午後の公式予選では、Q1Aグループを4番手で通過すると、Q2では前戦と同様に僅差の争いとなり、トップから0.283秒差の8番手につけた。
一方の笹原もフリー走行の序盤では上位につけるタイムを記録するが、最終的に15番手でセッションを終了。予選Q1Bグループでは、あと一歩のところでQ2進出はならず8番手。決勝は16番グリッドから挽回を目指すことになった。
Driver | Car No. | Q1 | Q2 |
坪井 翔 | 36 | P4(A Gr)/1’32.674 | P8/1’32.278 |
笹原 右京 | 37 | P8(B Gr)/1’33.252 | – |
予選:ドライバー・エンジニアコメント
坪井 翔
36号車ドライバー
苦戦したなかでも、
収穫があった予選でした。
前戦から持ち越している中古タイヤでは調子良く走れていましたが、新品タイヤになると伸び悩みました。少しでも改善するべくQ1・Q2ともに微調整をして臨みました。結果は8位でしたが、次につながる収穫はありました。
笹原 右京
37号車ドライバー
良い部分と悪い部分が
わかった予選日でした。
フリー走行から色々なトライをして、その中では方向性が見えたのかなと思いました。予選に向けて施した対策が良かった部分と悪かった部分がありました。改善が必要な部分が明確になっているので、そこが良くなれば明るい兆しが見えてくるかと思います。
小枝 正樹
36号車レースエンジニア
最初は良かったですが、
その先を詰められませんでした。
最終的に予選Q2では非常に僅差の結果となりましたが、今回はトップを狙うのは難しい状況であったことも事実です。その原因はデータ等を振り返ると判明したので、もっと早い段階で見つけられていればという気持ちもあります。
大立 健太
37号車レースエンジニア
もてぎで重要なブレーキングで
強さを出せなかったです。
フリー走行の序盤は悪くなかったのですが、そこから細かいところが詰め切れない一日でした。もてぎで重要なブレーキングの部分で強さを見出せなかったのが大きな要因で、それが予選でも響きました。しっかり改善して決勝に臨みたいです。
決勝:レース内容
坪井はスタート直後に接触を受けるも、
粘り強く追い上げて5位入賞。
笹原は16位でレースを終える。
予選日の夜にはゲリラ雷雨に見舞われたモビリティリゾートもてぎだが、決勝日は朝から晴天となりドライコンディションで決勝レースを迎えた。8番グリッドの坪井はスタート直後の1コーナーでライバルの1台と接触し、順位を2つ落とした。2周目に9番手に浮上すると、前回と同様にレース後半までコース上に留まる作戦で周回を重ねていき、23周目にタイヤ交換を完了。新しいタイヤで猛追し、最終的に5位まで挽回してチェッカーフラッグを受けた。
16番グリッドの笹原はスタートで上手く発進できないトラブルに見舞われ、一時は最下位まで落ちた。それでも諦めずに追い上げていき、レースの折り返しを過ぎた20周目にピットインした。タイヤ交換作業に時間を要し、18番手でコースに復帰するが、引き続き粘り強く周回を重ねていき、終盤に2つ順位を挙げた。最終的に16位完走を果たすも、今回も悔しいレース内容となった。
Driver | Car No. | Race / Fastest Lap |
坪井 翔 | 36 | P5/1’35.556 |
笹原 右京 | 37 | P16/1’35.769 |
決勝:ドライバー・エンジニアコメント
坪井 翔
36号車ドライバー
タイトル争いを考えると、
貴重な5位だったと思います。
スタートで後ろから接触を受けて「これはダメージがあるかもしれない」というくらいの衝撃でしたが、その後は特に問題はなさそうでした。戦略的に後手に回りましたが、後半スティントは調子を取り戻して追い上げることができました。
笹原 右京
37号車ドライバー
とにかく淡々と
追い上げていきました。
スタートでクラッチがうまく繋がらないトラブルが起きて最後尾まで落ちましたが、淡々と粘って追い上げていくしかない状況でした。ペース的にも苦しいところがあったので、ベースの部分をレベルアップさせないといけないと感じています。
小枝 正樹
36号車レースエンジニア
最低限の結果だけは
残せたのかなと思います。
最初に接触もありましたが、スタートの出遅れが痛かったです。あとは先頭集団が早めにピットインすると予想して、後半まで引っ張る作戦をとりましたが、結果的に他車もコース上で粘られたのが誤算でした。他にも策はあったのかなと、悔やまれるところはあります。
大立 健太
37号車レースエンジニア
現状を打破するために、
解決策を見つけないといけません。
スタートはトラブルで上手く発進できず、そこで出遅れたことがレース展開に大きく響きました。途中のピット作業でもミスがありました。決勝ペースに関しても新たな問題が浮上したので、次の富士大会までの時間で、問題解決に取り組みたいです。
舘 信秀
総監督
2台とも土曜日の走り出しでは調子が良さそうでしたが、予選では今ひとつ一発の速さが出なかったです。決勝は上位を目指して何とか追い上げて、坪井が5位入賞ということで最低限の結果は残せたかと思います。
右京は良い兆しが見えているのですが、どこか空回りしているところがあるので、もうちょっと何とかしないといけないと思っています。いずれにしても、次回の富士大会で巻き返していこうと思います。
次回も、精一杯頑張りますので、たくさんの応援をよろしくお願いいたします。