2024 SUPER FORMULA 第6戦 レースレポート
カーナンバー | 予選 | 決勝 |
#36 | 7位 | 1位 |
#37 | 12位 | 12位 |
開催 サーキット |
富士スピードウェイ(静岡県小山町) |
日時 | 10月12日(土) |
来場者 | 43,400人(sat 18,600人+sun 24,800人) |
天候 | 晴れ・晴れ |
気温 | 19℃・23℃ |
路面温度 | 25℃・32℃ |
予選:レース内容
今季初の2レース開催。
2台ともQ2に進出し、
坪井は7番手、笹原は12番手を獲得。
この富士大会は、今シーズン初めてとなるワンウィーク2レース開催のスケジュールで、土曜日にRound6、日曜日にRound7がそれぞれ行われる。そのため予選と決勝を一日でこなさなければならず、いつも以上に限られた時間でマシンの調整や準備を整える必要がある。11日(金)にフリー走行が行われ、ドライコンディションのなかで2台が周回を重ね、坪井が7番手、笹原は18番手でセッションを終えた。
12日(土)午前9時から行われた予選は、ライバルとのタイム差が非常に接近していたなかで、Q1Aグループで出走した笹原は5番手で通過し今季3度目のQ1突破を果たした。さらにポジションアップを試みたが、Q2では12番手となった。ランキング3番手につける坪井はQ1Bグループで出走して2番手通過を果たしたが、ポールポジションを狙って微調整を試みるも僅差でライバルのタイムには届かず、7番グリッドから決勝での巻き返しを狙う。
Driver | Car No. | Q1 | Q2 |
坪井 翔 | 36 | P2(B Gr)/1’22.247 | P7/1’22.091 |
笹原 右京 | 37 | P5(A Gr)/1’22.599 | P12/1’22.819 |
予選:ドライバー・エンジニアコメント
坪井 翔
36号車ドライバー
速さを追い求めていったが、
合わせきることができなかった。
前回の富士大会が夏だったので、季節が変わったことを意識しすぎたことが、この結果になった要因だと思います。こうすればタイムを縮められるかもしれないというところを無理に追い求め過ぎていました。決勝はみんなで協力して追い上げたいです。
笹原 右京
37号車ドライバー
今までの予選に比べると、
良い感触を得られています。
フリー走行ではテーマを決めて走ったことで、良くない部分の洗い出しができました。予選に向けてはそれらが改善されていて、すごく良い感触がありました。Q2のコース後半でシフトダウンがうまくできずにタイムロスしたことが結果に響きました。
小枝 正樹
36号車レースエンジニア
セットアップの部分で、
少し攻めすぎました。
全体的な勢力図を見ているとポールポジションを獲るのは難しい状況で、金曜日の走行から足りないと感じている部分を修正しようとしましたが、結果的には上手く合わせ込めなかった予選でした。何とか追い上げたいです。
大立 健太
37号車レースエンジニア
セクター3に課題があるので、
そこを改善して決勝に臨みたい。
これまでの結果も踏まえて、金曜日のフリー走行で何が良くない原因なのかを洗い出しました。予選に向けて方向性を見定めた結果、しっかりとタイムを出すことができました。Q2はセクター3でミスをしたことがタイムに響きました。
決勝:レース内容
7番手からの逆転で、
坪井が今季2勝目をマーク。
笹原も入賞を目指すが、
一歩及ばず12位完走。
7番グリッドの坪井はスタート直後の混戦で上手くスペースを見つけて4番手に浮上すると、3周目にはライバルを抜いて表彰台圏内に進出。その後、前を走る1台がピットインしたことで2番手でレース前半を進めていく。
今回もタイヤ交換のタイミングを後半まで遅らせる作戦を採用して23周目にピットインした坪井は、コース復帰直後の接近戦を制すると、当初は4秒以上離れていたトップの車両に接近していき、33周目のメインストレートで仕掛けた。そこから一進一退の攻防戦が続いたが、坪井は冷静にチャンスを見極めて100Rでオーバーテイクに成功。そのまま後続を引き離し、4.4秒のリードを築いて今季2勝目を挙げた。これにより、首位とは0.5ポイント差のドライバーズランキング2番手に浮上した。
37号車の笹原は12番グリッドからスタートし、10周目でタイヤ交換を済ませる戦略でポイント獲得を目指した。激しい中団グループの争いで粘り強く戦ったが、あと一歩及ばず12位でチェッカーを受けた。
Driver | Car No. | Race / Fastest Lap |
坪井 翔 | 36 | P1/1’24.241 Fastest |
笹原 右京 | 37 | P12/1’25.275 |
決勝:ドライバー・エンジニアコメント
坪井 翔
36号車ドライバー
今日勝って、チャンピオン争いも
射程圏内に捉えることができた。
スタートが上手くいったことが今回の分岐点でした。そこからペースの良さを活かしつつ、ピットインのタイミングもチームが適切な判断をしてくれました。すべてが上手くいって優勝を飾ることができたと思うので、非常にいいレースだったと思います。
笹原 右京
37号車ドライバー
予選で掴んだ良さを、
活かすことができなかった。
雲が出始めたレース後半は上手く走れましたが、前半はすごく苦労しました。予選での手応えが決勝ではあまり感じられず、Round4の富士と似たような症状でした。時間は限られていますが、翌日に向けてしっかり対策したいです。
小枝 正樹
36号車レースエンジニア
スタートで順位を上げられたのが、
最大のポイントだったと思います。
1周目で順位を上げられたことが大きかったです。以降は夏の富士大会と同じような展開になっていきました。タイヤ交換した後も坪井選手は速くて、最後はトップに立ってくれましたが、ピットアウト直後にライバルを抑えられたのも勝因のひとつでした。
大立 健太
37号車レースエンジニア
わずかにペースが足りなかったことが、
結果に響いたレースでした。
本当に細かいところでクルマの微調整が足りない部分があって、それが0.2~0.3秒ですけどライバルとのペース差に出ていたと感じています。36号車が優勝したことで、彼らの良い部分を参考にしながら、翌日の予選に反映させたいです。
舘 信秀
総監督
今回坪井は7番手からのスタートだったので、優勝は少し厳しいのかなと思っていました。作戦はいつもと同じように後半まで少し引っ張ったことが良かったのかと思いますし、何より坪井が速くて強いという印象でした。ここで勝つことができてチャンピオンの可能性も出てきたので、明日も楽しみです。
笹原はポイントまでもう少しというところでしたが、やはり2台揃ってQ2に行けるというのは気持ちがいいものです。次のレースではポイントを獲得できるように頑張ってもらいたいと思います。
明日のレースにも手応えを感じています。引き続き、たくさんの応援をよろしくお願いいたします。