2024 SUPER FORMULA 第7戦 レースレポート

カーナンバー 予選 決勝
#36 1位 1位
#37 15位 14位
開催
サーキット
富士スピードウェイ(静岡県小山町)
日時 10月13日(日)
来場者 43,400人(sat 18,600人+sun 24,800人)
天候 晴れ・晴れのち曇り
気温 22℃・25℃
路面温度 26℃・35℃

予選:レース内容

坪井がライバルを圧倒し、
今季初のポールポジション。
笹原は僅差でQ2進出ならず。

 週末に2日連続で予選と決勝が行われる富士大会。Round6から一夜明け、13日(日)午前9時からRound7の予選が始まった。前日は見事な逆転優勝を飾るも、予選では7番手と不本意な結果で終わった坪井は、チームと共にマシンのセットアップを見直して予選Q1のAグループに出走。その効果が表れ、1分22秒386でトップ通過を果たした。続くQ2では、ライバルたちもタイムを縮めてくるなか、坪井はそれ以上にタイムの短縮を成功させて、1分21秒880を記録。2番手に0.272秒の差をつけて、今シーズン初のポールポジションを獲得した。これで3ポイントを追加した坪井は、決勝レースを前にランキングトップへ浮上した。
 一方、Round6でQ2進出を果たし復調の兆しを掴んでいた笹原。Round7に向けて微調整を行い、Q1Bグループに出走するが、僅差で8番手に終わり、2戦連続のQ2進出はならず。決勝レースは15番グリッドからのスタートとなった。

DriverCar No.Q1Q2
坪井 翔36P1(A Gr)/1’22.386P1/1’21.880
笹原 右京37P8(B Gr)/1’23.017

予選:ドライバー・エンジニアコメント

坪井 翔

36号車ドライバー

前日からステップを踏めたことで、
ポールポジションを獲れました。

昨日は7番手から優勝できましたが、今日も同じような順位では逆転は厳しいと思っていました。そのような状況のなか、しっかりとパフォーマンスを出してポールポジションを獲ることができました。予選ポイントも付きますし、決勝に向けても良い位置からスタートできます。

笹原 右京

37号車ドライバー

セクター3を改善したかったが、
結果的に上手くいかなかった。

Round6の予選で良かった部分をさらに突き詰めていったつもりでしたが、昨日のような手応えを感じることができませんでした。おそらくはコンディションが変わったことで自分たちが施した変更が裏目に出たのかもしれません。

小枝 正樹

36号車レースエンジニア

昨日合わせられなかった部分を
しっかり修正できました。

昨日の予選で合わせきれなかったところをうまく修正できた結果かと思います。坪井選手はそこまでの手応えを感じていなかったようですが、結果的にライバルに対してあそこまで差をつけられたというのはかなりポジティブです。

大立 健太

37号車レースエンジニア

コンディションの変化が
想定とは違っていました。

Round6の予選を踏まえて、さらに上を目指すために小変更をして臨みましたが、路面のコンディションが想定と違っていたのか、変更したことがうまく機能しませんでした。Q2進出まで0.2秒差だったので悔しいです。

決勝:レース内容

セーフティカーが3回導入される
波乱の展開を制した坪井が今季3勝目。
ランキング首位で最終大会に向かう。
笹原は不運もあり14位フィニッシュ。

 この週末2回目の決勝レースは、序盤から後続でアクシデントが相次ぎ、セーフティカーが合計3度導入される波乱の展開となった。そのようななか、ポールポジションから連勝を目指す坪井は、スタートでしっかりポジションを守ると、2度目のセーフティカー導入のタイミングでタイヤ交換を済ませて後半戦に臨んだ。一時はライバルに迫られる場面がありながらもトップを譲らない堅実な走りを披露して、今季3勝目となるトップチェッカーを受けた。これで坪井は合計86.5ポイントに伸ばし、14.5ポイントのリードを築いて11月の最終鈴鹿大会に向かう。
 15番グリッドの笹原はスタートでうまくダッシュができず、19番手まで後退。混戦のなか順位を上げていくが、2周目のダンロップコーナーで起きた他車のアクシデントを回避した際に自身もスピンを喫してタイムをロス。その後もポイント圏内を目指したが、思うように順位を上げられず14位でレースを終えた。

DriverCar No.Race / Fastest Lap
坪井 翔36P1/1’24.126 Fastest
笹原 右京37P14/1’25.319

決勝:ドライバー・エンジニアコメント

坪井 翔

36号車ドライバー

しっかり気を引き締めて、
鈴鹿の2連戦に臨みたい。

チームのみんなが昨日のレースを踏まえてレベルアップしていて、少し苦しいレースだったと思いますが、ポールポジションからスタートできたことや、何回かセーフティカーが入ってくれたことが僕には味方してくれて、展開に助けられました。

笹原 右京

37号車ドライバー

直線スピードの課題を
鈴鹿では何とか解決したい。

もてぎ戦と同様にスタートが上手くいきませんでした。2周目には目の前でアクシデントが起きて、それを回避しようとしたら芝生に乗って自分もスピンを喫して、良いところを出せないレースでした。次の鈴鹿に向けてしっかり見直しをする必要があります。

小枝 正樹

36号車レースエンジニア

細かいところで反省点はありますが、
富士で2連勝できて良かったです。

ちょうどセーフティカーが入ったタイミングでタイヤ交換を済ませられたのが大きかったです。予定より後半スティントが長くなったので、あとは坪井選手に頑張ってもらうしかなかった状況でしたが、しっかりトップで戻ってきてくれました。

大立 健太

37号車レースエンジニア

今回の反省を活かして、
鈴鹿では結果を出したいです。

全体的にペースが足りなかったのが今日の敗因です。スタートもピットインのタイミングも上手くいかず、予選でコンディションに合わせきれなかったところから、流れを引き戻すことができませんでした。次の鈴鹿では何とか結果を残したいです。

舘 信秀

総監督

久しぶりにポールポジションからスタートするレースでした。今までは抜いていくシーンが多くて、いつも力が入っているのですが、今日はずっと1位をキープしていたので、特に長く感じました。でも、坪井の走りは完璧でした。ランキング首位に立ってポイント差もついていますが、ここで守ってはいけないと思っています。最後の2連戦も勝ちに行くつもりで戦っていきたいと思います。
笹原は今日も入賞は叶いませんでしたが、次の鈴鹿で頑張ってもらいたいです。
引き続き、たくさんの応援をよろしくお願いいたします。

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