2024 SUPER FORMULA 第9戦 レースレポート
カーナンバー | 予選 | 決勝 |
#36 | 3位 | 2位 |
#37 | 7位 | 14位 |
開催 サーキット |
鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市) |
日時 | 11月10日(日) |
来場者 | 35,000人(sat 16,000人+sun 19,000人) |
天候 | 晴れ・曇り |
気温 | 17℃・20℃ |
路面温度 | 19℃・25℃ |
予選:レース内容
手強いライバル相手に善戦し、
坪井が3位で1ポイント加算。
笹原も今季ベストの7位。
2024年シーズンの最終戦となるRound9も午前に予選、午後に決勝が行われるスケジュールで実施された。自身初となるチャンピオンに王手をかけている坪井はQ1Bグループで出走した。前日のRound8ではトップとのタイム差が大きかった反省点を踏まえて微調整を行い、Q1では1分37秒351でトップ通過を果たした。続くQ2でもタイムを更新し、1分36秒844を記録。ポールポジションには届かず3番手となったが、予選ポイントの1点を加算しライバルとの差を広げることに成功した。
Q1Aグループに登場した笹原も、前日以上の速さをみせ4番手通過を果たすと、Q2ではさらにタイムを更新し、トップから0.5秒差となる1分37秒084で7番手につけた。あと0.06秒縮められていれば順位を2つ上げることができた為、悔しさは残ったが、今シーズン自己ベストとなる順位から決勝での上位進出を目指す。
Driver | Car No. | Q1 | Q2 |
坪井 翔 | 36 | P1(B Gr)/1’37.351 | P3/1’36.844 |
笹原 右京 | 37 | P4(A Gr)/1’37.891 | P7/1’37.084 |
予選:ドライバー・エンジニアコメント
坪井 翔
36号車ドライバー
最後まで油断しないように
優勝目指して頑張ります。
昨日の予選でトップとの差が大きかったので、今日に向けてどう改善するか悩みました。かなり進歩は出来たと思いますが、課題が残る部分もありました。ただ、チャンピオン獲得が最大の目標なので貴重な1点を獲ることができて良かったです。
笹原 右京
37号車ドライバー
今シーズンベストの
予選だったと思います。
ライバルとの差が僅差だったので、上手くいけば5位になれたかと思いますが、現状を考えれば上手くまとめられました。開幕戦の鈴鹿は最後尾に等しいレベルだったので、それを考えれば大きな成長を遂げることができたと思います。
小枝 正樹
36号車レースエンジニア
昨日をさらに越える
仕上がりにできたと思います。
今回もライバルが速かったのですが、我々が昨日から改善したことの方向性は間違っていなかったと思いますし、予選で1ポイント加算できて決勝前にライバルとの差をさらに広げることができたのは良かったです。
大立 健太
37号車レースエンジニア
ライバルとの差を見ても
確実に良くなりました。
昨日の反省点を踏まえて対策したことが良い方向にいった予選でした。順位もそうですしトヨタ勢トップの坪井選手との差を見ても確実に進歩できたと思っています。決勝も上手くまとめられれば、上位を狙えると思います。
決勝:レース内容
攻めの走りで2位表彰台の坪井が、
初のドライバーズチャンピオンに輝く。
笹原は後半に苦戦を強いられ14位。
Round8と同様に31周で争われた決勝レース。ランキングトップの坪井は、入賞圏内である10位以内でゴールをすればチャンピオンが確定する状況だったが、序盤から積極的にトップを狙う走りをみせた。2周目にランキング3位の野尻を1コーナーの外側から追い抜いて2番手に上がると、11周目にピットストップを済ませ、一時はトップ車両の背後まで迫った。惜しくも逆転はならなかったが、最後まで力強い走りでポジションを維持し、2戦連続で2位フィニッシュ。参戦6シーズン目にして初のドライバーズチャンピオンに輝いた。
7番手スタートの笹原は、10周目にタイヤ交換を済ませて後半スティントに臨むも、予想以上にペースが上がらず防戦一方の展開となった。笹原も必死にポジションキープに努めたが、最終的に14位でゴールし、ポイント獲得には届かなかった。
これで今シーズンのスーパーフォーミュラ全日程が終了。チームランキングは3位となった。
Driver | Car No. | Race / Fastest Lap |
坪井 翔 | 36 | P2/1’41.377 |
笹原 右京 | 37 | P14/1’42.540 |
決勝:ドライバー・エンジニアコメント
坪井 翔
36号車ドライバー
今年はいつも以上に
気合いが入った1年でした。
今年はチーム移籍という大きな環境の変化があったなかで、昨年まで所属していたチームと迎え入れてくれたTOM’Sに対して、結果で恩返しをしたいと思っていました。僕自身としても、ずっと獲りたかったタイトルなので素直に嬉しいです。
笹原 右京
37号車ドライバー
決勝ペースに苦しみ、
悔しいレースになりました。
1スティント目から『厳しいな』という感じでした。4周目以降は後ろの選手をディフェンスするだけで精一杯でした。10周目にタイヤ交換しましたが、後半スティントはさらに厳しくなって、どうすることもできなかったです。
小枝 正樹
36号車レースエンジニア
チャンピオンを獲得することができて、
とにかくホッとしています。
スタートから冷静にライバルの状況をみて、ピットのタイミングを決めました。その結果トップを逆転できそうなところまで行けたのは嬉しい誤算でした。惜しくも逆転は叶いませんでしたが、開幕戦で苦戦した分は取り返せたかと思います。
大立 健太
37号車レースエンジニア
迅速なピットワークで順位アップしましたが、
レース後半で苦労しました。
8分間のウォームアップでの感触は悪くなかったのですが、決勝ペースが思うように上がりませんでした。ピット作業を素早く済ませて順位を上げることができましたが、後半でペースが著しく落ちたのが悔しいです。
舘 信秀
総監督
本当に坪井は強いドライバーになりました。Round8に続きトップに届かなかったのは悔しいですが、それでもチャンピオンがかかった一戦で2位になれたのは立派だと思います。今年はTOM’S 50周年で、坪井には素晴らしいプレゼントをしてもらいましたし、来年以降の活躍が非常に楽しみです。
来月行われるSUPER GT最終戦においてもチャンピオン獲得の可能性がありますし、スーパーフォーミュラ・ライツもチャンピオン獲得のチャンスが出てきています。記念すべき年に三冠制覇を目指して、引き続き頑張ります。