2024 SUPER FORMULA 第3戦 レースレポート
カーナンバー | 予選 | 決勝 |
#36 | 3位 | 3位 |
#37 | 18位 | 16位 |
開催 サーキット |
スポーツランドSUGO(宮城県村田町) |
日時 | 6月22日(土)・23日(日) |
来場者 | 15,700人(sat 6,400人+sun 9,300人) |
天候 | 晴れ時々曇り・雨 |
気温 | 31℃・20℃ |
路面温度 | 50℃・23℃ |
予選:レース内容
2台ともフリー走行から上位につけ、
坪井は今季ベストの3番手を獲得。
笹原は悔しいQ1敗退となる。
朝から真夏日の暑さとなったスポーツランドSUGO。午前のフリー走行で、坪井は開始15分を過ぎたところでトップタイムを記録すると、笹原も5番手に入り、走り出しから2台とも好調な走りを披露した。最終的に坪井が6番手、笹原は7番手で終了し、大きな手応えを掴んで予選に臨んだ。
予選Q1Aグループに出走した坪井は、午前のフリー走行からさらにタイムを更新し、1分06秒162。2番手で通過を果たした。ポールポジションをかけて臨んだQ2では、さらに攻め込んでいき、1分05秒500をマークした。最大限のパフォーマンスを出し尽くし、トヨタエンジンユーザーの中では最上位となる3番手となった。
一方、前戦から手応えを掴みつつある笹原は、フリー走行からセッティングを変えずにQ1Bグループに出走した。しかし、タイヤのグリップ不足に悩まされ思うような走りができず、1分6秒900で9番手に終わり、悔しいQ1敗退となった。
Driver | Car No. | Q1 | Q2 |
坪井 翔 | 36 | P2(A Gr)/1’06.162 | P3/1’05.500 |
笹原 右京 | 37 | P9(B Gr)/1’06.900 | – |
予選:ドライバー・エンジニアコメント
坪井 翔
36号車ドライバー
良いアタックができたので、
3番手は悔しいです。
走り出しから調子が良かったですし、予選Q1からQ2にかけてステップを踏むことができたと思っています。どちらとも良いアタックができましたが、それでもトップに届かなかったので、ライバルの手強さをあらためて痛感しました。
笹原 右京
37号車ドライバー
予選は残念でしたが、
良い流れは継続できています。
フリー走行での感触を考えると、間違いなくQ1を突破できるだけのパフォーマンスがあると思っていました。そこで煮詰めたセットアップで臨んだのですが、ピットアウトした時からグリップを感じられなくて、残念な結果になりました。
小枝 正樹
36号車レースエンジニア
ライバルに追いつくために、
もっと何かをしないといけない。
今回は走り出しから調子が良かったですし、予選3番手という結果も悪くないと思います。本来持っているべきはずの力だと思っていますが、それでもトップにいるライバルには追いつけていないところもあるので、何とかしないといけないです。
大立 健太
37号車レースエンジニア
朝から調子が良かっただけに、
本当に悔しい予選になりました。
前回のオートポリスからの流れを引き継いで、今回もフリー走行から調子良く走れていました。予選Q1の突破は確実だと思っていたので、わずかな調整だけ加えてQ1に臨みましたが、午前中より遅いタイムで終えることになりました。
決勝:レース内容
雨と霧のなかで行われた決勝は、
アクシデントにより途中終了。
坪井が2戦連続で3位表彰台。
前日の予選日から一転して朝から雨模様となった決勝日。特に午前のフリー走行2回目は悪天候の影響で開始5分で中断され、そのままセッション終了となった。これに伴い決勝前のウォームアップ走行が8分から20分に延ばされるも、アクシデントにより中断。ガードレールの修復に時間を要し、予定より約1時間遅れでレースが始まった。最初はセーフティカーが先導して6周目にスタートを切ろうとしたが、他車のアクシデントにより再びセーフティカーが出動。13周目に再開した。3番手の坪井はペース良く前方のライバルに追いつき、馬の背コーナーで追い抜きにかかるが順位は変わらず。さらに間合いを詰めて攻略しようとした時に、三度目のアクシデントが発生して赤旗中断となった。ガードレールの損傷が激しいことから、ここでレース終了が宣言され、12周時点の順位が正式結果となり、坪井は2戦連続で3位表彰台を記録した。18番グリッドから臨んだ笹原はライバルの脱落もあり、16番手という結果になった。
Driver | Car No. | Race / Fastest Lap |
坪井 翔 | 36 | P3/1’43.932 |
笹原 右京 | 37 | P16/1’49.358 |
決勝:ドライバー・エンジニアコメント
坪井 翔
36号車ドライバー
どんなコンディションでも戦える
手応えを感じた週末でした。
ウエットでの調子が良さそうだったので、あのままレースが続いていればトップに行けたかもしれません。今年2月のテストでは雨で苦戦していましたが、今回は色々試して良いところが見つかった気がします。
笹原 右京
37号車ドライバー
雨の中で手応えがあったのは、
良い収穫だったと思います。
観に来ていただいたファンの皆様には申し訳ないですが、状況を考えると途中終了は正しい判断だったと思います。個人的には雨の中でも良い感触だったことが分かって良かったです。次戦までにテスト走行の機会もあるので、さらに良くしていきたいです。
小枝 正樹
36号車レースエンジニア
次回のテストで色々トライして、
Round4以降に臨みたいです。
こういう状況でしたが前に仕掛けられていた感じがあったので、もう少しレースが続いていたらどうなっていたかなと思います。現状のクルマの戦闘力としては悪くないところにいると思うので、それにプラスアルファとなる要素を、次の公式テストで見つけたいと思います。
大立 健太
37号車レースエンジニア
これまでに掴んだ良いところを、
今後も継続させていきたい。
決勝は何もできずに終わりましたが、今大会であらためてクルマの方向性を確認することができました。タイムも良くなってきましたし、良いところを掴みはじめた段階なので、まだトップタイムには届いていませんが、そのあたりをテストで詰めていきたいです。
舘 信秀
総監督
最後までレースができなかったのは残念ですが、天候を含めてこの状況では仕方がありません。その中でもスタートができて、少しだけでもお客さんの前で走る姿をお見せできて良かったと思います。坪井はフリー走行でトップタイムを出していたので、予選3番手というのは悔しい結果でした。その分、決勝での追い上げに期待していましたし、惜しいところもありました。また次戦に期待です。笹原は良いところがなかったですが、フリー走行までの流れを次に繋げられるようにしてほしいです。
次戦も精一杯頑張りますので、引き続きたくさんの応援をよろしくお願いいたします。