SUPER GT 2023 第1戦 レースレポート
予選:10位 | 決勝:15位 |
開催 サーキット |
岡山国際サーキット(岡山県美作市) | |
日時 | 4月15日(土) | 4月16日(日) |
来場者 | 7,800人 | 14,500人 |
天候 | 雨・ウエット | 晴れのち雨・ドライ、ウエット |
気温 | 13℃ | 19℃ |
路面温度 | 14℃ | 30℃ |
予選:レース内容
ウエット路面の予選は、坪井渾身のアタックも敵わず、僅差でQ1敗退。
今シーズンも白とオレンジのauカラーで戦う36号車は、坪井翔に加えて、宮田莉朋が新しいパートナーとなり、シリーズチャンピオン獲得を目指す。
開幕戦の岡山大会は、土曜日から、あいにくの雨模様となり、朝の公式練習ではクラッシュ車両が発生する波乱の展開に。結局、セッション後半に赤旗が出され、途中終了となったが、36号車は2番手タイムを記録するなど、順調な滑り出しをみせた。
午後の公式予選は、通常は10分で行われる予選各セッションだが、気温と路面温度が低く、タイヤが温まりにくい状況を考慮し、15分に延長された。まずは15台から8台に絞られるQ1が行われ、36号車は坪井がアタックを担当した。最後までタイム更新を狙っていき、1分30秒565を記録するが、Q2進出圏内に0.2秒届かず、悔しいQ1敗退。決勝は10番グリッドからのスタートとなった。
Driver | Q1 | Q2 |
坪井 翔 | P10/1’30.565 | ー |
宮田 莉朋 | ー | ー |
予選:ドライバー・エンジニアコメント
坪井 翔
36号車ドライバー
思ったより早く、水の量が減り、最後のアタックに合わせられなかった。
予選の時は、雨量がどうなるか読めないところがありました。思ったより早く、水の量が少なくなっていき、選んでいたタイヤや、内圧の設定を失敗したことにより、最後アタックしたい時にタイヤのピークが過ぎていて、Q1を通過できませんでした。
宮田 莉朋
36号車ドライバー
決勝は10番手スタートになりますが、しっかりとポイントを持ち帰りたいです。
普通にいけばQ2に来るかなと思っていたのですが、予選アタックの作戦を少し失敗したのかなと、思います。10番手からのスタートとなりますが、しっかりとポイントを持ち帰るようなレースをしたいと思います。無得点だけは避けたいですね。
吉武 聡
レースエンジニア
予選の時間が長くなったことに対し、合わせ込みが十分にできなかったです。
公式練習が終わった後の感触だと、けっこう良かったなと思っていました。予選に向けてクルマもドライバーも良い状態でしたが、予選時間が長くなったことで、タイヤの内圧とブレーキの温度を適切に合わせ切ることができませんでした。そこは自分のミスです。
伊藤 大輔
チーム監督
Q1ではアタックのタイミングと、タイヤ選択が上手くいかなかった。
結果論ですけど、予選の時間が15分に延長されたことで、アタックのタイミングをうまく掴むことができませんでした。周りにもクルマがいて混雑する状況で、思い通りにタイヤの美味しいところを使えずに、Q1を終えることになってしまいました。
決勝:レース内容
スタートから順調に追い上げ一時トップを走行も、終盤のピット作業で痛恨のミス。15位に終わる。
10番グリッドからスタートした36号車は、坪井がスタートを担当し、序盤から激しいポジション争いを展開しながら順位を上げていった。10周を過ぎたあたりから雨脚が強まったのを見て、14周を終えたところでピットインし、ウエットタイヤに交換。その後、フルコースイエローが発動し、セーフティカー導入と波乱の展開となった。23周目にレースが再開されると、坪井が好ペースを刻んでポジションを上げていき、28周目にはトップに浮上した。
44周を終えて2度目のピットストップを行い、宮田に交代。天候が回復していたこともあり、スリックタイヤを装着し、2番手でレースを進めていた。しかし、終盤に再び雨が強くなり、セーフティカー先導中に再びタイヤ交換を試みたが、左フロントタイヤの固定が完了する前に発進し、ピットアウト直後に走行不能となり、1コーナーを過ぎたところでマシンを止めた。
Driver | Race Result | Fastest Lap |
坪井 翔 | P15 | 1’20.558 |
宮田 莉朋 | 1’24.712 |
決勝:ドライバー・エンジニアコメント
坪井 翔
36号車ドライバー
ポテンシャルが高いことは分かっていた、10番手から2番手でバトンを渡せて良かった。
もともとクルマのポテンシャルが高いことは分かっていたので、スタートから何台か抜いていくことができました。前方で接触も起きていたので、自分はぶつからないように、余裕を持って走っていました。結果は悔しいですが、2番手まで上げてバトンを渡せたのは、個人的には良かったです。
宮田 莉朋
36号車ドライバー
坪井選手の追い上げに、自分も奮い立った。
今度はミスがないよう、チームと取り組みたい。
予選は流れが悪かっただけでしたけど、36号車のポテンシャルの高さを証明できたと思います。スーパーフォーミュラでも昨年はピット作業のミスがあったので、どんな場面でもミスをしないようにチームとともにしっかり取り組んでいきたいです。
吉武 聡
レースエンジニア
ドライでもウエットでもペースは良かったです。
次の富士大会は上位に行けるよう頑張ります。
予選の時からクルマは悪くなかったので、そのままの流れで決勝に臨みました。坪井もすごく頑張ってくれて、23号車を粘り強く抑えてくれましたし、状況を見て、宮田に交代したところまで良かったのです。1回目のピットではメカニックのおかげで逆転できたので、最後のミスが無念でなりません。
伊藤 大輔
チーム監督
ペースも戦略も良かったレースでした。
みんなが落ち着いて作業できるようにしたいです。
最後のピットでは、気持ち的に早る部分が出たのか、ミスをしてしまいました。重要な場面で、いかにみんなが落ち着いて仕事ができるかが大切です。次はレース距離も変わりますし、今回は戦略面で良かったところもあるので、それを結果に繋げたいです。
舘 信秀
総監督
36号車は、途中まで非常にペース良く走れていたので、最後にあのようなことになってしまったのは非常に残念です。このようなことが二度と起きないように気を引き締めていきたいと思いますし、我々の活躍を期待して、応援いただいたファンの皆様に対して、大変申し訳ない結果に終わってしまいました。
ただ、ドライでもウエットでも、ペース良く走れていたのが、次につながると思います。次戦の富士大会では、精一杯頑張ります。
次戦も、たくさんの応援をよろしくお願いいたします。