SUPER GT 2024 第4戦 レースレポート

予選:14位 決勝:7位
開催
サーキット
富士スピードウェイ(静岡県小山町)
日時 8月3日(土) 8月4日(日)
来場者 20,600人 31,600人
天候 晴れ 晴れ
気温 33℃ 35℃
路面温度 54℃ 56℃

予選:レース内容

燃料リストリクター制限の影響もあり、
予選での総合結果は14番手。
決勝での追い上げを狙う。

 Round3から約2ヶ月のインターバルを経て開催された今大会。36号車はRound1岡山での優勝を皮切りに、毎レースでポイントを獲得してきた。その分、結果に応じて課せられるサクセスウェイトも積み重なり、今大会ではGT500クラスの中で一番重い74kgになった。さらに50kgを超えた車両に導入される燃料リストリクター制限も2段階目に突入し、よりチャレンジングな一戦を迎えた。
 予定より5分遅れて始まった公式予選。最初のQ1には山下が出走した。GT500クラスの15台全車が1秒以内にひしめく接戦となったなかで1分28秒848を記録し、12番手につけた。続くQ2は坪井が担当。規定によりQ1で使用したタイヤをそのまま装着してアタック。1分28秒998を記録し、こちらも12番手タイムとなった。しかし、2人のタイムを合算した総合結果では僅差でライバルに敗れ、2分57秒846で14番手が確定した。後方からのスタートとなるが、シリーズチャンピオンを目指して1ポイントでも多く獲得することを目標に定め、準備が進められた。

DriverQ1Q2
坪井 翔P12/1’28.998
山下 健太P12/1’28.848

予選:ドライバー・エンジニアコメント

坪井 翔

36号車ドライバー

350㎞のレースでも
僕たちの良さを発揮したい。

今回の状況を考えると最下位でもおかしくなかったなかで、それぞれの予選結果は12位でした。お互いにしっかりとパフォーマンスを引き出せた結果だと思います。決勝では上手く戦って追い上げたいですし、ノーポイントで終わりたくないです。

山下 健太

36号車ドライバー

決勝では1ポイントと言わず、
可能な限りポイントを取りたいです。

自分自身のアタックを振り返ると、もう少しできることがあったかと思います。ウォームアップ中に渋滞が起きて、十分にタイヤを温められないままのアタックになりました。そこが悔やまれますけど、それ以外の部分に関しては、やれることはできたと思います。

吉武 聡

レースエンジニア

現状を考えると
予想通りの順位でした。

今回は燃料リストリクター制限が2段階目なので、ライバル勢に太刀打ちするのはかなり難しいと思っていて、ある意味で予想通りのポジションでした。それでも、ロングランの感触は悪くなかったですし、燃費も良いはずなので、ランキングでトップを争うライバルより前でゴールができるように戦いたいと思います。

伊藤 大輔

チーム監督

みんなで力を合わせて
出来ることをやりたいです。

想定していた結果になりましたが、それを上回れそうな感じで公式練習を進めることができていたのは良かったです。決勝は燃料リストリクターの影響でドライバーに負担がかかるかもしれませんが、ロングランのペースも悪くなかったので、みんなで出来る限りのことをやりたいです。

決勝:レース内容

真夏の富士で坪井・山下が
粘り強い追い上げを披露。
7位入賞で貴重な4ポイントを獲得。

 気温35℃と今年一番の暑さで始まったRound4の決勝レース。今回は350kmの距離で争われ、一度のピットストップで走り切ることになる。14番グリッドからスタートした36号車は、坪井が前半を担当。燃料リストリクター制限の影響で、バトルでは劣勢になりながらも着実に順位を上げていき、18周目には12番手に浮上した。レース中盤に各車がピットストップを行うなか、36号車はレース後半までピットストップを引っ張る作戦をとり、順調なペースで周回。全車のなかで一番遅い40周目でピットインし、山下に交代した。
10番手でコースに復帰すると、山下は怒涛の追い上げを披露する。特に24号車ニッサン Zとのバトルでは、燃料リストリクター制限の影響により、ストレートで遅れをとりながらも、コーナー区間で何度も逆転する粘り強さをみせ、60周目に9番手に浮上。残り6周でさらに1台を抜くと、ゴール直前にガス欠症状に見舞われた車両もパスし、7位でチェッカーを受けた。
これで4ポイントを稼ぎ獲得合計を41ポイントに伸ばした。36号車は、踏ん張りどころの一戦で見事ランキング首位を守る活躍をみせた。

Driver Race Result Fastest Lap
坪井 翔 P7 1’31.183
山下 健太 1’30.958

決勝:ドライバー・エンジニアコメント

坪井 翔

36号車ドライバー

目標は9位だったので、
本当に素晴らしい結果でした。

ピットストップを後半まで引っ張る予定だったので、そこまでタイヤをもたせるために、バトルをしながらもしっかりとタイヤをケアすることは忘れないようにしました。前が開けたタイミングでペースを上げることができたので、あそこがターニングポイントでした。

山下 健太

36号車ドライバー

良いクルマとチームのおかげで、
楽しいレースができました。

早めにピットインするクルマが多かったなかで、坪井選手が後半まで引っ張ってくれたので、周りのクルマよりも良い状態で走れたのが良かったのだと思います。そのおかげでタイヤを労わりながら走ることができましたし、最後に3台くらい抜けた要因につながったと思います。

吉武 聡

レースエンジニア

思っていた以上に
ポイントが獲れました。

周りが割と早めにピットインして、前方にライバルがいなくなったので、少しでも引っ張って後半に余裕をもたせる作戦をとりました。ドライバーも後半勝負を意識してタイヤを労ってくれたので、戦略的にも上手くいったと思います。

伊藤 大輔

チーム監督

チームのみんなが
力を出し切ってくれました。

この結果は優勝に等しいくらいの価値があると思います。燃料リストリクター制限があるなかで、ドライバーたちはフラストレーションが溜まる場面もあったと思いますが、その気持ちを押し殺して無事に帰ってきてくれたことに感謝しています。次戦以降も踏ん張る戦いが続きますが、引き続き全力で頑張ります。

舘 信秀

チームオーナー

今回のサクセスウェイトを考えると、36号車に関しては優勝に値するくらいのレースをしてくれました。ストレートで苦しい状況がありながらも、坪井と山下がライバルを追い抜いてきてくれたのは本当にすごかったです。こういうレースで完走して、ポイントをしっかり獲得することが、チャンピオン争いを考えても非常に大事なことなので、素晴らしかったです。もともと2人に対する評価は高いのですが、このレースでさらに高くなりました。次戦はまたサクセスウェイトが重くなって苦しくなりますが、この勢いで1ポイントでも多く獲れるように全力を尽くします。

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