SUPER GT 2024 第3戦 レースレポート
予選:11位 | 決勝:5位 |
開催 サーキット |
鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市) | |
日時 | 6月1日(金) | 6月2日(土) |
来場者 | 17,500人 | 25,000人 |
天候 | 晴れ | 晴れ時々曇り |
気温 | 26℃ | 24℃ |
路面温度 | 45℃ | 31℃ |
予選:レース内容
燃料リストリクター制限の
影響もあり予選11番手も、
決勝での追い上げに自信見せる。
開幕戦でポール・トゥ・ウィンを果たすとRound2富士で重いサクセスウェイトを背負いながらも4位入賞を果たした。その結果、今回のRound3ではサクセスウェイトが50kgを超えたため、規定により燃料リストリクターの制限が入り、さらに苦しい戦いが予想される。
そんな中で迎えた予選日は、サクセスウェイトが軽いライバルに先行を許す展開となったものの、決勝レースを見据えて公式練習では連続周回を実行。そこでの速さを確認した。トップから0.8秒差の10番手でセッションを終えた。
さらに決勝日の天候を加味したタイヤを選択して公式予選に臨む。Q1は山下が担当して1分46秒747のベストタイムで13番手につけると、そのタイヤでQ2のタイムアタックに臨んだ坪井が1分47秒700を記録。こちらも13番手となった。2人のタイムを合算した総合結果で11番グリッドを獲得。後方からのスタートとなるが、前戦同様に追い上げのレースを見せるべく、チームとドライバーは準備を進めた。
Driver | Q1 | Q2 |
坪井 翔 | ー | P13/1’47.700 |
山下 健太 | P13/1’46.747 | ー |
予選:ドライバー・エンジニアコメント
坪井 翔
36号車ドライバー
走り出しの感触は良かったので、
しっかり追い上げたいです。
決勝日は雨が降るかもしれないし、気温や路面温度も低くなる可能性があったので、決勝を見据えたタイヤ選択をしたことで、予選Q2は苦しかったです。ただ、前回も予選11番手だったのでサクセスウェイトを加味すると妥当な結果ではあるかと思います。
山下 健太
36号車ドライバー
決勝を見据えたタイヤなので、
この順位は仕方ないです。
ランキングトップを争うライバルが自分たちより上位にいるので、もう少し上の順位で終わりたかったなというのが本音です。ただ、僕たちは決勝レースを見越したタイヤを選んでいますし、前戦もこのポジションから4位まで上がっているので、今回も同じようなレースをしたいです。
吉武 聡
レースエンジニア
想定より上の順位なので、
明日は追い上げていくだけです。
決勝日の天候を考慮し、どのタイヤを選ぶか、各チームも悩んだと思いますし、その選んだタイヤが結果も左右したと思います。我々は曇り空で路面温度が低めのコンディションになることを想定したタイヤを選びました。それが正しかったかどうかは決勝の天気次第です。
伊藤 大輔
チーム監督
難しい状況のなか
2人が頑張って走ってくれました。
今回から燃料リストリクター制限が入っているので、予定通りの結果だと思います。タイヤ選択に関しても決勝を見据えてリスクを取らないようにしようと決めたところもあるので、いつも通り長いレースの中で粘り強く追い上げていきたいと思います。
決勝:レース内容
スタートから積極的に攻め、
6ポジションアップの5位入賞。
ライバルとのポイント差を広げる。
11番グリッドの36号車は坪井がスタートを担当。コース幅が狭くコーナーも連続する鈴鹿サーキットでは前を走るライバルを追い抜くのは簡単なことではなかったが、坪井は積極的に攻める走りをみせる。ここで前に出ることはできなかったものの、ライバルよりいち早く1回目のピットストップを済ませ、36周目には5番手まで浮上した。第2スティントも坪井が引き続き担当し、サクセスウェイトが軽いライバルを相手に一歩も譲らないバトルを展開した。
開始から1時間55分を過ぎた59周目に2回目のピットストップを行い、山下に交代。さらにライバルを1台抜いて4番手でレース終盤を迎えた。このままポジションを維持したいところだったが、サクセスウェイトの軽いライバルは手強くゴールまで残り10分のところで逆転を許し、5番手でチェッカーフラッグを受けた。
これで3戦連続となるポイント獲得を果たし、ランキングトップを維持して次戦のRound4に向かう。
Driver | Race Result | Fastest Lap |
坪井 翔 | P5 | 1’51.442 |
山下 健太 | 1’51.310 |
決勝:ドライバー・エンジニアコメント
坪井 翔
36号車ドライバー
燃費をセーブ出来たことで、
ピットで逆転できました。
序盤で1台抜きたかったのですが、前に出ることはできませんでした。ただ、中団グループが接戦になっていたので『ピットで逆転できる』と思っていました。1回目のピットタイミングも良くて、僕たちが求めていたレース展開に持ち込むことができました。
山下 健太
36号車ドライバー
GT300車両との混走で手間取った時に、
ライバルに抜かれました。
最初は良いペースで走れていましたが、最後は思った以上に苦しくなったのでペース配分については反省点が残りました。本当は4位が良かったですけど、予選の順位を考えれば良い結果だと思います。次戦に向けて、GT300車両との混走での対処など細かいところを改善していきたいです。
吉武 聡
レースエンジニア
タイヤ選択が上手くいって、
1スティント目は速かったです。
今回は作戦もうまくいきましたし、レース中のペースも良かったので、結果だけを見れば上出来です。次戦の富士では燃料リストリクター制限が2段階目に入るので、普通に行けばかなり苦しい戦いになると思いますが、しっかり完走して1ポイントでも獲得したいです。
伊藤 大輔
チーム監督
次戦もいつも通り、
諦めずに戦っていきます。
天気が微妙なところもありましたが、最終的に自分たちが望んでいたコンディションでレースが進みましたし、ピット戦略も予定通りに実行できました。ドライバーもコース上で頑張ってくれて、自分たちができるベストを尽くせたと思います。
舘 信秀
チームオーナー
36号車は燃料リストリクター制限が入った中でのレースでしたが、5位入賞を果たせたのは素晴らしいと思います。やはりゼッケン36番はTOM’Sのエースナンバーです。それに相応しいレースをしてくれたと思います。チームのみんなが『4位を獲ります!』と言っていたので、そこには及びませんでしたが、十分に褒め称えたいレースをしてくれました。
次戦はサクセスウェイトがさらに増えて厳しい戦いになりますが、引き続きたくさんの応援をよろしくお願いいたします。