SUPER GT 2024 第5戦 レースレポート
公式練習:4位 | 決勝:4位 |
開催 サーキット |
スポーツランドSUGO(宮城県村田町) | |
日時 | 9月21日(土) | 9月22日(日) |
来場者 | 8,900人 | 16,000人 |
天候 | 雨 | 雨のち曇り |
気温 | 16℃ | 20℃ |
路面温度 | 20℃ | 24℃ |
予選:レース内容
悪天候により、予選中止。
公式練習で坪井が記録した
4番手タイムでグリッドが決定。
8月末に予定されていたRound5鈴鹿が、台風10号の影響により12月に延期となり、約1ヶ月半のインターバルを経てシーズン5戦目としてRound6が行われた。舞台となるスポーツランドSUGOは、大会前日から不安定な天候で、予選日は朝から強い雨が降り続いた。
午前の公式練習は坪井がマシンに乗り込みセッションが始まった。午後の公式予選が中止になった場合、このセッションでの結果がグリッド順になるが、36号車は予選が実施された時のことを考慮して、ソフト側のタイヤを温存しタイム更新を狙った。しかし、アクシデントに見舞われる車両が相次ぎ何度も赤旗中断となり、最後は悪天候によりGT500専有走行が行われないまま終了となった。
午後に入ってからさらに雨脚が強くなり、予選開始時間を10分ずつ遅らせて様子を見るも、天候の回復が見込めないことから、15時15分過ぎに予選中止が決定。決勝のスターティンググリッドは公式練習の結果順で並ぶこととなり、36号車は4番グリッドからスタートすることとなった。
Driver | 公式練習 ※悪天候により予選中止。公式練習順位でグリッド決定。 | ー |
坪井 翔 | P4/1’25.944 | ー |
山下 健太 | ー | ー |
予選:ドライバー・エンジニアコメント
坪井 翔
36号車ドライバー
決勝もウエットになれば、
さらにチャンスはある。
公式練習の結果でグリッドが決まる可能性があることは分かっていましたが、予選があった時など色々とリスクマネジメントをして、公式練習で履くタイヤを選びました。少し残念なところはありましたけど、ポジティブな要素も多かったと思います。
山下 健太
36号車ドライバー
こういう展開を予想して
チームにも提案しました。
過去の経験も踏まえて、一人のドライバーが乗り続ける方が効率良く走れると思ってエンジニアに話しをしました。重いサクセスウェイトを背負う中で、4番手からスタートできるのは大きなチャンスだと思っています。
吉武 聡
レースエンジニア
何度も赤旗中断があって、
タイヤを温められませんでした。
予選があることを見越して、ミディアム側のタイヤを選んで公式練習に臨みました。結果的にランキング上位のライバルより前の位置でスタートできますし、仮に予選があったとしても上位を狙える速さがあるのは確認できていたので良かったです。
伊藤 大輔
チーム監督
難しいコンディションの中でも
全員がミスなく決勝を戦いたい。
難しいコンディションでした。みんながタイヤを温めるのに苦しむ中、ソフトタイヤを使う選択肢もありましたが、あまりギャンブルもできないというところでミディアムで走り続けました。そこで坪井選手が良いタイムを出してくれました。
決勝:レース内容
ウエット路面を味方につけ、
一時トップを快走する活躍。
4位入賞でランク首位を維持。
決勝日も朝から大雨となり、決勝レースは天候回復を待って予定より約1時間遅れで開始された。4番グリッドの36号車は坪井がスタートを担当。ウエット路面でライバルを圧倒する速さをみせ、16周目にトップに浮上。そのまま後続を引き離していったが、25周目にストップ車両が発生したためセーフティカーが導入され、9秒以上築いていたリードがリセットされた。レースが再開されると、乾き始めた路面に照準を合わせていたライバルが速さをみせた。坪井も必死に順位を守ろうとしたが4番手に後退。42周目にピットインし山下に交代するとともにスリックタイヤに交換した。
ここから追い上げを目指したが、ドライコンディションではライバルも手強く、一時は8番手まで後退するが、粘り強く周回を重ねていく。さらに前方のライバル2台が相次いでドライブスルーペナルティを受けたことで順位を上げ、最終的に4位でフィニッシュ。今回も82kgと重いサクセスウェイトを背負いながらも、高得点を勝ち取る活躍をみせた。これで合計49ポイントとなり、ランキング首位の座を守った。
Driver | Race Result | Fastest Lap |
坪井 翔 | P4 | 1’21.862 |
山下 健太 | 1’15.287 |
決勝:ドライバー・エンジニアコメント
坪井 翔
36号車ドライバー
僕たちに味方しない展開でしたが、
最低限の目標はクリアできました。
ウエット路面で速さをみせられましたが、路面が乾くことを想定してタイヤマネジメントは入念にやっていました。セーフティカーが入ったことで、築いたリードがなくなって苦しい展開になりましたが、あれがなければある程度順位は守れたと思います。
山下 健太
36号車ドライバー
序盤に順位を落としたのが、
個人的には反省点です。
最初にペースを上げることができず順位を落としましたが、後半からペースが良くなって前の車について行けるようになりました。ランキング首位で終えられたのは良かったですが、個人的にはもう少し上の順位で終えたかった気持ちがあります。
吉武 聡
レースエンジニア
結果だけ見れば良いのですが、
少しモヤモヤしています。
ウエットからドライに変わっていく状況下で、車の調整も直前まで悩みましたが、中間のセッティングを選びました。それも影響したのか後半スティントの最初はペースが上がりませんでした。全て結果論ではあるのですが、もう少しやりようがあったのかなと感じています。
伊藤 大輔
チーム監督
狙い通りの展開でしたが、
SC導入が痛かったです。
セーフティカーの導入や、スリックタイヤに履き替えた直後にペースが上がらなかったなど、狙い通りに行かなかったところはありますが、重いサクセスウェイトで4位入賞は思ってもみなかった結果です。そこはチームのみんなが頑張ってくれた結果だと思っています。
舘 信秀
チームオーナー
ずっと雨が続いていて、決勝レースもどうなるかというところがありましたが、終わってみれば36号車と37号車がランキング1位と2位につけるという最高の展開で終えることができました。雨量によってはチャンスがあるかなという場面もありましたが、今回もサクセスウェイトが重い中でのレースでしたので、ランキング首位の座を守ってレースを終えることができたのは素晴らしいです。
36号車と37号車でチャンピオン争いができそうな、理想の展開となりました。この勢いで次戦も頑張りますので、引き続きたくさんの応援をよろしくお願いいたします。