SUPER GT 2023 第2戦 レースレポート

予選:11位 決勝:6位
開催
サーキット
富士スピードウェイ(静岡県小山町)
日時 5月3日(水) 5月4日(木)
来場者 31,600人 48,600人
天候 晴れ・ドライ 晴れ・ドライ
気温 20℃ 22℃
路面温度 32℃ 38℃

予選:レース内容

公式練習では好タイムを記録するも、
午後の予選では11番手でQ2進出ならず。
タイヤ選択が上手くいかず、苦戦を強いられる。

 前回の岡山大会では、フルコースイエロー中にピットストップを行ったとしてペナルティを受け、ポイント圏外でレースを終えた37号車。その分、サクセスウェイトを積まない状態で、今回の第2戦を迎えたこともあり、開幕戦の雪辱を果たすべく、チーム一丸となって大会に臨んだ。
 午前の公式練習では、アレジが最初に走行したが、路面コンディションが芳しくなく、タイムも今ひとつ伸び悩む。それでも、セットアップを進めていき、最後は笹原が1分27秒860で4番手につけ、予選に向けて好感触を得ていた。
 15時48分から始まった予選Q1は、笹原がタイムアタックを担当。Q2の上位8台以内を目指したが、ここで選んだタイヤがうまく機能せず、最後まで本調子が出ないまま計測を開始せざるを得なかった。それでも笹原は、ベストを尽くしてタイムを更新していったが、1分27秒649と伸び悩み、11位でQ2進出を逃した。

DriverQ1Q2
笹原 右京P11/1’27.649
ジュリアーノ・アレジ

予選:ドライバー・エンジニアコメント

笹原 右京

37号車ドライバー

クルマの感触はすごく良かったけど、
予選でグリップ感が得られなかった。

公式練習では、良いところもあり悪いところもありましたが、予選に向けてセッティングを少し変更して、クルマはすごく良くなり、自分もミスなく走れました。ただ、アタック中もタイヤはグリップ感が薄く、けっこう厳しかったです。

ジュリアーノ・アレジ

37号車ドライバー

セッティングは悪くない印象でした。
決勝では頑張って追い上げます。

今日は、ほとんど走ることなく終わりました。公式練習の最初に数周乗りましたが、コース上の渋滞が激しくて、大きくロスをしている感じでした。セッティングも悪くなかったと思うのですが、選んだタイヤと路面温度が合っていなかったところがありました。明日は頑張って追い上げます。

大立 健太

レースエンジニア

予選で選んだタイヤが他車と違い、
それが結果に響きました。

公式練習では調子は良さそうだったのですが、予選では4輪とも接地感が少ない状況でタイムが出ませんでした。スープラ勢の中でも、選んでいたタイヤのコンパウンドが異なったのですが、それが響きました。

山田 淳

チーム監督

長丁場のレースになるので、
最後までミスなく走り切りたい。

予選では、思っていたほど気温が上がらなかった印象がありました。しかし毎回思いますが本当にタイヤチョイスは難しいです。明日は長丁場のレースなので、とにかく前回のようなミスをせずに、きっちりと走り切れば、チャンスはあると思っています。

決勝:レース内容

笹原が粘り強く追い上げ、アレジも終盤まで熱戦を展開。
6位入賞を果たし、初ポイントを獲得。

 大型連休中の開催ということもあり、48,600人もの観客が集まった決勝レース。今回は450km(100周)で争われ、途中で給油を伴うピットストップを2回行うことが義務付けられていた。スタートは笹原が担当。予選での遅れを取り戻したいところだったが、序盤は集団のなかに埋もれる展開となり、前のマシンに近づくも決め手を欠く状態が続いた。
 そこで、相手よりも先に1回目のピットストップを済ませ、コース上でのペースを上げる作戦に変更。これが見事的中し、41周目には7番手に浮上した。
 続けて第2スティントも担当した笹原は、65周目に2回目のピットストップを行い、アレジに交代。77周目には6番手を走行していたが、思うようにペースを上げられず、ライバル2台の先行を許すこととなった。苦しい流れになりながらも、最後まで粘り強く走行したアレジ。最後は上位マシンの脱落もあり、6位でチェッカーフラッグを受け、開幕戦の雪辱を果たす今季初入賞を飾った。

Driver Race
Result
Fastest Lap
笹原 右京 P6 1’30.220
ジュリアーノ・アレジ 1’30.542

決勝:ドライバー・エンジニアコメント

笹原 右京

37号車ドライバー

最初のスティントはとにかく耐えて、
中盤でペースを上げられたのが良かった。

予選で使ったタイヤでスタートしなければいけなかったので、最初はとにかく耐え、前のマシンを追いかけました。第2スティントで違うタイヤに交換したら、けっこう調子が良くて、積極的に攻めていくことができました。そこで順位を大きく上げられたのが良かったです。

ジュリアーノ・アレジ

37号車ドライバー

最後は5番手を狙いたかったけど、
燃費走行する必要もあった。

けっこう難しいスティントでした。最初からグリップが少し足りない感じで、マシンがスライドすることが多く、タイヤはオーバーヒートしていたと思います。燃費がギリギリとなり、最後は抑え気味で走っていたので、5番手を狙うことができませんでした。

大立 健太

レースエンジニア

決勝では、ピット戦略もうまくいって、
途中まではペース良く走れたと思います。

最後は上位車両の脱落もあっての6位フィニッシュとなりました。とはいえ、前半のピット戦略がうまくいって順位も上げられましたし、笹原のペースも非常に良かったです。最後は燃費計算をしていて気になる数値が出たので、念のためセーブしてチェッカーを目指してもらいました。

山田 淳

チーム監督

笹原がよく頑張って追い上げてくれた。
37号車としては、やり切りました。

笹原のスティントで本当によく頑張ってくれて、ジュリアーノもそれに応えて頑張りました。戦略的にもうまくいき、出来ることはやり切れたのかなと思います。最後まで全てが良い展開で運べば、3位まで行けたのではないかという手応えはありました。また次戦も頑張ります。

舘 信秀

総監督

37号車は、後方からのレースとなりましたが、しっかり追い上げてポイントを獲得してくれました。セーフティカーやフルコースイエローが出ないクリーンなレース展開となりましたが、その中で36号車が素晴らしい走りで優勝してくれましたが、同時に37号車も前回の岡山での雪辱を果たし、今季初入賞することができて良かったと思います。
次は37号車が優勝できると、完璧な流れになるので、そこに期待しております。また次戦も頑張りますので、たくさんの応援をよろしくお願いいたします。

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