SUPER GT 2023 第5戦 レースレポート

予選:14位 決勝:11位
開催
サーキット
鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)
日時 8月26日(土) 8月27日(日)
来場者 12,500人 20,500人
天候 晴れ/ドライ 晴れ/ドライ
気温 33℃ 33℃
路面温度 52℃ 50℃

予選:レース内容

今季初めてアレジがQ1を担当。
1周の速さが足りず14番手に終わるも、
決勝レースでの挽回を目指す。

 金曜の搬入日から気温30℃を超える真夏日となったRound5 鈴鹿。高温の状況下で力強く走るためのマシンセッティングやタイヤ選択がうまくできるかが重要となる。今回の37号車はサクセスウェイトが16kgとライバルと比べても軽い状況にあるため、何とか上位に食い込むべく予選に向けて準備が進められた。
 ただ、予選日の走り出しから思うようにタイムを縮めることができず、公式練習は15番手に終わる。午後の予選では今季初めてアレジがQ1を担当し、Q2進出を目指して渾身のアタックを披露したが、ベストタイムは1分48秒114で14番手。Q2進出は叶わなかった。
 今回も後方グリッドからのスタートとなるが、決勝レースでのペースは手応えを掴んでいる様子。前回のRound4富士と同様に、タイヤ選択やピット戦略も駆使しながら上位進出を狙うべく、日が暮れてもドライバーとエンジニアの間でミーティングが行われていた。

DriverQ1Q2
笹原 右京
ジュリアーノ・アレジP14/1’48.114

予選:ドライバー・エンジニアコメント

笹原 右京

37号車ドライバー

状況に応じて対応できれば、
決勝でチャンスはあると思います。

公式練習で自分が走った時は10周弱くらいの走行をやってクルマの感触を確かめました。感覚としては大きく外れている感じはなかったです。ただ、予選になるとパフォーマンスが上がりきらないことがあるので、難しいところだと思っています。

ジュリアーノ・アレジ

37号車ドライバー

予選でのパフォーマンスに、
課題が残っています。

公式練習の段階から予選一発のパフォーマンスが少し足りないなという感じはありました。自分のドライビングも含め、100%の力を発揮するために色々と試しましたが、それでも足りないところはありました。ただ、決勝のペースはすごく良さそうなので、挽回できるように頑張りたいです。

大立 健太

レースエンジニア

決勝ではタイヤ選びやピット戦略で、
うまく順位を上げていきたいです。

ハード側のタイヤを選んで予選に臨みました。同じGRスープラでブリヂストンタイヤを履くチームがライバルの先行を許してQ1敗退となりましたが、僕たちとしてはここまで順位が下がるというのは予想外でした。決勝では地道に追い上げる作戦を立てて臨みたいと思っています。

山田 淳

チーム監督

いつもと違うトライをしましたが、
予選はちょっと力及ばずでした。

今回はいつもと違うトライということで、初めてジュリアーノにQ1を担当してもらいましたが、ちょっと力及ばずという結果になりました。今後のためにも、しっかりと振り返りをしてもらって、次回は頑張ってもらいたいと思います。

決勝:レース内容

変則的なピット戦略を駆使し、
最終ラップまで粘り強く追い上げるも、
僅差の11位でポイント獲得ならず。

 今回も450kmレースで途中に2回のピットストップが必要となるRound5。予選14番手の37号車は笹原がスタートを担当した。序盤からライバルと激しいバトルを繰り広げたが、集団のなかで思うようにペースを上げることができないと判断し、予定を早めて13周目に1回目のピットストップを行った。ライバルとは別の場所を走ってペースを上げる狙いだったが、この動きに複数のライバルが反応して1回目のピットを早めたことで、作戦をうまく機能させることができなかった。
 それでも、笹原はペース良く周回を重ね8番手までポジションアップし、48周目にアレジに交代。ポイント圏内を死守するべくライバルの猛追を抑えていたが、61周目に他車と接触した。これでペースが乱れポイント圏外まで順位を下げるも、終盤にペースを取り戻してポイント圏内を目指したが、僅差で届かず12番手でチェッカーを受けた。その後、上位の1台が再車検不合格で失格となり、正式結果は11位に繰り上がった。

Driver Race
Result
Fastest Lap
笹原 右京 P11 1’52.039
ジュリアーノ・アレジ 1’52.522

決勝:ドライバー・エンジニアコメント

笹原 右京

37号車ドライバー

もう少し自力のペースがあれば、
流れを変えられたかもしれません。

序盤からライバルを抜いて順位を上げていくのが難しいと思ったので、早めにピットストップを済ませて周りにクルマがいない場所で走ってペースを上げていこうと思いました。中盤は燃費走行をしながらも、なるべくペースを落とさないことを心がけて、一時は8番手まで上げることができました。

ジュリアーノ・アレジ

37号車ドライバー

終盤の接触がなければ、
ポイントは獲れていたと思う。

普通に走っていればポイントは獲れたと思います。終盤に起きた8号車との接触でダメージもあり、ポジションも落としました。そこから追い上げましたが、GT300車両に引っかかってペースを落とす場面がありました。今回は全体的にペースが足りなかったのが大きな原因だったと思います。

大立 健太

レースエンジニア

反省点をしっかり整理して、
次のSUGOで結果を出したいです。

序盤は他車のペースに付き合っていたので、早めにピットインする決断をしましたが、それに周りのクルマもつられてピットストップを済ませてしまったので、戦略的に失敗だったかもしれません。タイヤ選択の部分でも反省点があるので、そこはしっかりと整理して次のSUGOに繋げたいです。

山田 淳

チーム監督

サクセスウェイトは軽いので、
SUGOでは精一杯頑張ります!

序盤でトラフィックに引っかかっていたので、先にピットインすることを決断しました。ただ、我々の動きが引き金となって周りも動いてしまったので、うまみが減ってしまいました。終盤の接触でクルマへのダメージも見た目より大きかったので、結果としては少し残念なレースになりました。

舘 信秀

総監督

37号車は、今回チャンスがあると思っていただけに残念でした。作戦的にもうちょっと上手くできたところがあったかもしれません。
毎回繰り返しのコメントになりますが、次戦に期待したいと思います。ライバルとのサクセスウェイトの差を考えると、次こそは37号車に勝ってもらいたいと思います。
引き続き、たくさんの応援をよろしくお願いいたします。

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