SUPER GT 2023 第7戦 レースレポート

予選:5位 決勝:7位
開催
サーキット
オートポリス(大分県日田市)
日時 10月14日(土) 10月15日(日)
来場者 6,500人 13,500人
天候 曇り 晴れ
気温 18℃ 17℃
路面温度 25℃ 20℃

予選:レース内容

朝から好調な走りをみせ、
予選Q1をトップで通過。
今季ベストの5番手につける。

 Round6 SUGO大会から好調のきっかけを掴みつつある37号車。前戦での反省点を踏まえてクルマのセッティングを再度見直し、オートポリス大会にやってきた。また今回の決勝レースは450kmで争われることを想定し、決勝レースの終盤まで粘り強く走れるようなタイヤを選択。その分、予選は少し苦労することも想定して、14日(土)からの走行に臨んだ。
 午前に行われた公式練習の走り始めから予想以上に調子が良く、セッション序盤から上位のポジションにつけ、最終的にトップタイムでセッションを終了。午後の予選では笹原がQ1を担当し、良い手応えを感じながらタイムアタックを実施。1分31秒895を記録し、トップ通過を果たした。続くQ2では、アレジがマシンに乗り込み、ピットを後にした。タイムアタックに入ると、セクター1で好タイムを記録するなど、好調な走りを披露。1分32秒038のベストタイムを記録し、今シーズン最上位となる5番グリッドを手にした。

DriverQ1Q2
笹原 右京P1/1’31.895
ジュリアーノ・アレジP5/1’32.038

予選:ドライバー・エンジニアコメント

笹原 右京

37号車ドライバー

朝の走り始めから、
良い感触がありました。

まさかQ1でトップを獲れるとは思っていませんでした。今回は450kmレースなので、選んでいたタイヤは、どちらかというと決勝でよく走れるようなものでした。予選で後ろに下がっても決勝で上がっていこうと思っていたら、予選からこんなに調子が良いのは想定外でした。頑張ってくれたみんなに感謝したいです。

ジュリアーノ・アレジ

37号車ドライバー

ポテンシャルはあるから、
決勝も頑張りたい。

Q2でのアタックを振り返ると、セクター2とセクター3で少し失敗がありました。それがなければ3番手くらいまで行けていたので、そこだけは残念だなと思います。ただ、クルマのフィーリングは今年の中で一番良くて、着実にステップアップできている実感があります。

大立 健太

レースエンジニア

今回は決勝重視だったので、
この結果は良い驚きでした。

前回のSUGOで良くなかった部分を踏まえて、今回クルマのセットアップを行いました。タイヤについても、昨年ここで速かったものを選んできて、それらの相乗効果が働いて、全体がうまく機能してくれました。SUGOで少し足りなかった要素を改善できたのが良かったです。

山田 淳

チーム監督

決勝もこの流れのまま、
良い勢いでいきたいです。

走り始めから良い感触があったので、クルマのセッティングも特に大きくは変えることなく予選に臨みました。Q1は笹原選手が担当、渾身のアタックで一番時計。Q2のジュリアーノ選手も頑張ってくれて、セクター1はけっこう速かったです。悪くない感じできているので、決勝もこのままの流れで行きたいです。

決勝:レース内容

一時トップを快走するなど、
終始攻めの走りを披露。
7位に入り、今季4度目の入賞。

 5番グリッドの37号車は、今回も笹原がスタートを担当した。1周目にポジションをひとつ下げるが、うまく相手の隙をついて順位を上げていき、14周目には4番手に浮上した。その後も前を走るライバルに対して、積極的に仕掛けていった。ライバルが早めに最初のピットストップを行うなか、笹原はコース上に残り続け、23周目にはトップに浮上。しっかりと好ペースを維持して1回目のピットストップに備えた。
 しかし、ちょうどピットインしようとした時にフルコースイエローが2回連続で導入され、約2周に渡りピットインのチャンスを逸した。これが響く形となり、1回目のピットを終えると8番手に後退した。それでも、前を走るライバルを攻略するべく、笹原は終始積極的な走りをみせた。
 60周目に2度目のピットストップを行い、アレジに交代。ピットアウト直後にチームベストタイムを記録し、前のマシンを追いかける走りを披露。最終ラップまで熱戦を繰り広げ、7位入賞を果たした。

Driver Race
Result
Fastest Lap
笹原 右京 P7 1’37.337
ジュリアーノ・アレジ 1’36.618

決勝:ドライバー・エンジニアコメント

笹原 右京

37号車ドライバー

FCY導入のタイミングが、
結果に大きく影響しました。

クルマは速かったのですが、FCY導入のタイミングが大きく影響しました。また、2スティント目のタイヤ選択が適切でなかったところがあって、本来ならもっと速いペースで走れていたかもしれません。それでも遅いわけではなかったですし、特に2スティント目はひたすら攻めました。

ジュリアーノ・アレジ

37号車ドライバー

今回は7位で終えたけど、
次はもっと上にいきたい。

最後は1号車や17号車とバトルをしましたが、前に出ることができなかったことが残念です。でも、今週末は全体を通してポジティブな内容だったと思います。シーズンの前半と比べると確実にステップアップできているから、これを次に繋げていきたいです。

大立 健太

レースエンジニア

コース上で追い抜ける速さを、
引き出すことができました。

ちょうどFCYが入りそうな時にピットインできていれば2番手あたりで復帰できそうでしたが、タイミングの悪いところでFCYが2回続けて入りました。データを振り返ると16秒くらいはタイムロスをしていたので、それがかなり大きかったです。それでもクルマとしてはペース良く走れたと思います。

山田 淳

チーム監督

色々な要因があっての結果でしたが、
内容的には満足しています。

今回のレースは2人ともよく頑張ったと思います。ジュリアーノも今まで以上に頑張っていましたし、笹原も含めて2人の成長が見られた一戦でした。ただ、最終的にタイヤのピックアップに悩まされましたし、FCYの導入でピットのタイミングが翻弄されたのが、この結果の要因だと思います。

舘 信秀

総監督

今回は37号車もポイント圏内で争って、よく頑張ってくれました。ジュリアーノもだいぶスピードが上がってきて、今後が楽しみだと思います。彼のスティントになってから無線の調子が悪くなって、うまくコミュニケーションがとれない状態でした。こちらから色々言ってあげたいこともありましたけど、それが叶いませんでした。
37号車は、前回のSUGO大会から少しずつ調子が良くなって勢いがつきはじめているので、最終戦に期待したいです。
次戦もたくさんの応援をよろしくお願いいたします。

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