SUPER GT 2024 第1戦 レースレポート
予選:11位 | 決勝:7位 |
開催 サーキット |
岡山国際サーキット(岡山県美作市) | |
日時 | 4月13日(土) | 4月14日(日) |
来場者 | 8,500人 | 15,500人 |
天候 | 晴れ | 晴れ |
気温 | 27℃ | 26℃ |
路面温度 | 36℃ | 39℃ |
予選:レース内容
ミハエル・クルムが、
37号車の新監督に就任。
予選では不運もあり11番手。
今年も笹原右京とジュリアーノ・アレジのドライバーコンビに変更はないが、37号車の指揮を執るチーム監督として、かつてTOM’Sで全日本GT選手権や全日本ツーリングカー選手権を戦ったミハエル・クルムが新たに就任した。
新体制で迎えた開幕戦の予選日は、決勝を想定した連続周回で安定したペースをみせるも、1周の速さでは上位に食い込めず11番手タイムでセッションを終える。今年からSUPER GTでは2人のドライバーが同じタイヤでタイムアタックを行い、そこで記録されたタイムを合算してグリッド順を決める方式に変更された。Q1は笹原が担当したが、ウォーミングアップの段階から前を走る他車のペースに付き合うこととなり、1分18秒069と満足なタイムを出すことができず。続くQ2では同じタイヤでアレジが出走し1分18秒791を記録。2人の合算タイムで2分36秒860を記録し、決勝レースは11番グリッドから追い上げを目指す。
Driver | Q1 | Q2 |
笹原 右京 | P8/1’18.069 | ー |
ジュリアーノ・アレジ | ー | P11/1’18.791 |
予選:ドライバー・エンジニアコメント
笹原 右京
37号車ドライバー
他車に引っかかったのは
状況的に仕方がなかった。
ピットから出ていくタイミングが遅れたことで位置取りが難しいものになりました。渋滞がひどくて本来のタイミングより1周遅らせてタイムアタックに入りましたが、前のクルマがミスをしたことで僕が追いつく形になりました。
ジュリアーノ・アレジ
37号車ドライバー
練習走行からバランス面で
少し足りないところがあった。
新しい予選方式でしたし、朝の練習走行で僕は新品タイヤを履いていなかったので、予選アタックで全てを合わせ込むのは簡単ではなかったですが、すごく頑張りました。決勝ペースは悪くなさそうなので、ひとつでも順位を上げられるよう頑張ります。
大立 健太
レースエンジニア
Q1で他車に引っかかったのが
かなり痛かったです。
笹原選手が担当したQ1で他車のペースに付き合うこととなり、タイムをロスしました。あれがなければ5〜6番手くらいはいけたかもしれません。クルマのバランス面でもう少し詰めたいところがあるので、そこは決勝に向けて改善したいです。
ミハエル・クルム
チーム監督
レースは長いから
何とか追い上げたい。
クルマのバランスを100%決められていなかったので、Q1では少し乗りづらかった部分もあるかもしれません。Q2に向けて良くなるようにセットを変更しましたが、根本の症状は直らなかったです。決勝ペースは良かったので、そこは期待です。
決勝:レース内容
後半にピットインする作戦で、
上位進出を目指した笹原&アレジ。
7位で開幕戦入賞を果たす。
決勝レースは1周目からアクシデントが続出する波乱の展開となるなか、スタート担当の笹原は冷静に目の前のアクシデントを回避し、11番グリッドから3つポジションを上げると、19周目の1コーナーで1台を抜いてさらにポジションを上げていく。30周を迎えるあたりから他車が早めにピットストップを済ませていくが、37号車は後半までコース上に留まる作戦を選択し、笹原が好ペースで周回を重ねた。途中、周回遅れの車両に行く手を阻まれタイムをロスした場面もあったが、50周目にピットインしアレジに交代した。
7番手でコースに復帰すると、アレジは新しいタイヤを履いてライバルに迫り、6番手につけるライバルに接近。残り8周のヘアピンカーブで追い抜きにかかったが、行き場がなくなりコースオフを喫する。それでも諦めずに追い上げを再開し、ライバルの背後まで迫ったものの、逆転には至らずチェッカーフラッグ。最終的に7位となり、開幕戦で貴重なポイントを獲得した。
Driver | Race Result |
Fastest Lap |
笹原 右京 | P7 | 1’21.431 |
ジュリアーノ・アレジ | 1’22.064 |
決勝:ドライバー・エンジニアコメント
笹原 右京
37号車ドライバー
ペースを落とさず走れたのは
良い収穫だったと思います。
スタートで混乱がありつつも順位を上げることができました。そこからは燃費とタイヤをセーブしつつもペースを落とさないようにと言われていました。それをやり遂げるのは簡単ではなかったですが、自分としてはやり切れたと思います。
ジュリアーノ・アレジ
37号車ドライバー
クルマとチームの雰囲気は、
すごくポジティブだった。
最後のバトルで相手を抜けなかったのは残念だったけど、全体のペースとしてはすごく良かったと思います。不運なこともいくつかありましたけど『レースではこういうこともある』と我慢して、最後までプッシュしました。
大立 健太
レースエンジニア
作戦通りに行っていただけに
悔しさを感じた部分もあります。
作戦としては笹原選手で後半まで引っ張って、最後にフレッシュタイヤでジュリアーノ選手が追い上げるというところまでは、予定通りに進んでいたと思います。ただ、途中にGT500の周回遅れの車両に引っかかる形となって、そこでのタイムロスが痛かったです。
ミハエル・クルム
チーム監督
次回の富士ラウンドは
もっと良い成績を期待しています。
すごくペースが良くて、ドライバー2人も非常に良い走りをしてくれたと思います。計算上では5位まで浮上できるかと思いましたが、それが叶わなかったのは少し残念ではありますが、抜きにくいコースでジュリアーノが果敢にトライしてくれて素晴らしかったです。
舘 信秀
チームオーナー
37号車に関しては、11番手からスタートしてしっかりと順位を上げて、7位でゴールしてくれました。細かく振り返ると“あと一歩”というところはありましたが、こうしてポイントを重ねていくレースができていれば、どこかで大量ポイントを獲れるチャンスも出てくると思うので、次戦以降に期待しています。
TOM’Sとしては36号車が優勝を飾り、37号車も7ポイントを獲得してくれたので、非常に良い開幕戦になったと思います。
引き続き、次戦もたくさんの応援をよろしくお願いします。