SUPER GT 2024 第2戦 レースレポート
予選:12位 | 決勝:11位 |
開催 サーキット |
富士スピードウェイ(静岡県小山町) | |
日時 | 5月3日(金) | 5月4日(土) |
来場者 | 34,500人 | 53,900人 |
天候 | 晴れ | 晴れ |
気温 | 23℃ | 23℃ |
路面温度 | 38℃ | 41℃ |
予選:レース内容
ペースの良さを武器に、
12番グリッドから上位進出を狙う。
開幕戦の岡山大会で7位入賞を果たした37号車。今大会では8kgのサクセスウェイトを搭載してレースに挑む。今年もRound2はゴールデンウィーク期間中の開催ということで、初日から多くのファンで賑わった。そんな中で37号車は、公式練習で安定したペースで周回を重ね、一桁順位を目指して午後の公式予選に臨んだ。
今回はアレジが新品タイヤでアタックするQ1を担当し、果敢に攻めていったものの、ベストタイムは1分27秒724で13番手となる。続くQ2は笹原が担当し、上位グリッドを目指してタイムアタック。ベストタイムは1分27秒835で9番手につけた。2人の合算タイムで2分55秒559となり総合12番グリッドとなった。
決して悪くないタイムではあったものの、合算タイムの2分55秒台に6台がひしめく僅差となり、その中で“あと一歩”が足りず後方からのスタートとなるが、レースペースには自信を持っており、決勝での逆転を目指す。
Driver | Q1 | Q2 |
笹原 右京 | ー | P9/1’27.835 |
ジュリアーノ・アレジ | P13/1’27.724 | ー |
予選:ドライバー・エンジニアコメント
笹原 右京
37号車ドライバー
他車が速すぎて
ビックリしました。
クルマは悪くない状況で、公式練習ではソフト側のタイヤでバランスが合っていたのですが、本命のミディアムタイヤでは、もう少しリヤのグリップが欲しいなと思っていました。路面温度を加味して予選もミディアムで行きましたが、期待したほどタイムが上がらなかったです。
ジュリアーノ・アレジ
37号車ドライバー
ペースは期待できるけど、
もう少し改善が必要。
公式練習の走り出しから決勝を想定したロングラン走行では良い感触を得られていましたが、予選一発の速さではライバルを上回ることができませんでした。岡山から比べて確実に良くはなっているけど、まだ改善は必要だと思っています。決勝に向けてさらに良くしていきたいです。
大立 健太
レースエンジニア
ペースの良さは確認済み。
うまくタイヤを使っていきたい。
今回はソフトとミディアムのタイヤを持ち込んでいて、ソフトを履いた時は非常にバランスが良かったのですが、ミディアムに履き替えると性能をうまく引き出せない状況になりました。他のGR Supra勢も同様の傾向がありましたが、37号車としては大きく響きました。
ミハエル・クルム
チーム監督
トップ10を目指していたので
悔しい予選になりました。
レースペースは前回から引き続き調子が良いのですが、ライバルと比べて予選で速さを出すことができていないです。特に今回は周りとのタイム差がかなり接近していて難しい状況でした。クルマ側のアジャストも行って、明日の決勝レースで追い上げたいです。
決勝:レース内容
直前走行で手応えを掴むも、
決勝でペース上がらず。
ペナルティを受けて11位。
決勝日も晴天に恵まれ、5万3900人が来場し大盛り上がりとなったRound2決勝。37号車は直前の20分間のウォームアップで好調な走りをみせ、決勝レースでの追い上げに期待がかかった。スタートは今回も笹原が担当し、12番グリッドから序盤に2つ順位を上げて、ポイント圏内に進んだ。
このままの勢いで前のマシンをさらに追い抜きたかったが、ウォームアップ走行時の手応えがなく、ペースが思うように上がらない。そこでチームは作戦を変えてスタートから50分経った32周目にピットイン。ソフト側のタイヤに交換し、現状打破を狙うも状況は好転せずに11番手に後退。苦しい展開のなかで笹原は粘り強く走行し75周目に2度目のピットストップを行った。
ここでアレジにドライバー交代したのだが、ジャッキが降りる前にエンジンを始動したとしてピット作業違反によるドライブスルーペナルティを受けることに。一時は13位まで順位を下げたが、他車の脱落もあり12位でチェッカーを受けた。
Driver | Race Result |
Fastest Lap |
笹原 右京 | P9 | 1’30.516 |
ジュリアーノ・アレジ | 1’30.610 |
決勝:ドライバー・エンジニアコメント
笹原 右京
37号車ドライバー
次戦の鈴鹿では、
何とか挽回したい。
20分のウォームアップ走行では調子が良くて『絶対上位にいける』という自信を持ってスタートしたのですが、予想外にペースが上がらなくて、期待していたグリップ感が得られない状態でした。課題は多いですが、しっかりと原因を見つけて次に臨みたいです。
ジュリアーノ・アレジ
37号車ドライバー
チームのみんなには
申し訳ないと伝えたい。
まずはピットストップで僕がミスをしたことでペナルティを受けました。これは応援してくれるファンとチームのみんなには申し訳なかったです。ただ、結果的にはペナルティがなかったとしても苦しい内容でした。みんなと協力して、クルマを良くしていきたいです。
大立 健太
レースエンジニア
作戦も変更しましたが、
良い方向にいきませんでした。
最初は調子が良さそうかと思いましたが、10周過ぎてタイヤが温まってから以降、他車のペースについていけなくなりました。今大会は公式練習やウォームアップ走行で手応えを掴みながら、本番に臨むと噛み合わない事態が起きたので、その原因を早く究明したいです。
ミハエル・クルム
チーム監督
原因を明らかにして、
次の鈴鹿にいきたい。
決勝直前のウォームアップ走行では非常に良いペースで走れていたので期待していたのですが、レースが始まったらペースが上がらず苦しい展開になりました。何か問題があると思うので、まずは今回、起こっていたことの原因を突き止めて、次戦に向かいたいと思います。
舘 信秀
チームオーナー
37号車に関してはピットでの作業違反でペナルティを取られましたけど、全体的にシャキッとしなかったレースウィークだったかと思います。開幕戦で良いレースをしていましたし、昨年からレースペースに関しては良かったので、今回も期待していたのですが、いざ始まってみたら上手くいかなかったところがありました。残念な結果に終わったので、次の鈴鹿では良い結果を残せるように頑張ります。
引き続き、次戦もたくさんの応援をよろしくお願いいたします。