SUPER GT 2024 第5戦 レースレポート

予選:9位 決勝:11位
開催
サーキット
鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)
日時 12月7日(土) 12月8日(日)
来場者 18,500人 27,000人
天候 晴れ 晴れ
気温 14℃ 13℃
路面温度 24℃ 19℃

予選:レース内容

逆転チャンピオンを狙い
攻めの戦略で臨むも、
コンディションが噛み合わず
9番手で予選を終える。

 Round5鈴鹿大会は8月末に予定されていたが、台風接近に伴う影響を考慮して12月に延期されたため、シーズン最終戦の舞台となった。前戦のもてぎ大会では車両トラブルでリタイアを余儀なくされた37号車。逆転でチャンピオンを獲得するためにはポール・トゥ・ウィンが必須条件ということで、まずは予選でポールポジションを獲りにいくために全体的に硬めのタイヤを持ち込む作戦を採用した。
 午前中の公式練習では6番手を記録した37号車。今回選択したタイヤの手応えも感じつつ予選に臨んだ。Q1は笹原が担当し、トップに対して0.007秒差に迫る1分43秒677を記録。2番手でセッションを終えた。続いてアレジが担当したQ2では、タイヤの種類を変更。ポールポジションを狙ってタイムアタックをしたが、結果は1分45秒086でライバルを上回ることができず、合算タイム3分28秒763で9番手となった。

DriverQ1Q2
笹原 右京P2/1’43.677
ジュリアーノ・アレジP15/1’45.086

予選:ドライバー・エンジニアコメント

笹原 右京

37号車ドライバー

僕としては満足いく
タイムアタックでした。

僕が担当したQ1では、ノーウェイトの同一条件で36号車に勝てたというのはすごくポジティブです。トップには僅差で届きませんでしたが、アタックとしては出来る限りのことはやりました。自分としてはトヨタ勢・ブリヂストン勢でトップを獲れたので満足しています。

ジュリアーノ・アレジ

37号車ドライバー

逆転のために攻めようと
チャレンジしました。

ウォームアップが思うようにいかなくて、グリップ感が十分に得られていない状態でした。今回はチャレンジングなタイヤ選択をしましたが、そのメリットを活かしきれなかったです。37号車のポテンシャルが高いことは分かっているので。決勝では良いレースをしたいです。

大立 健太

レースエンジニア

公式練習での内容を見ると
決勝も心配はしていません。

逆転チャンピオンのためにはポールポジションが絶対条件だったので、それを見越して少し攻めたタイヤ選択をしました。Q2では速さを発揮できませんでしたが、エンジニア目線では今回の選択は間違っていなかったと思います。

ミハエル・クルム

チーム監督

決勝ではポイントを獲得し、
ドライバーズランキング3位を狙いたい。

まずは36号車のチャンピオン獲得を祝福したいです。僕たちも逆転のために色々な作戦を立ててきましたが、選んだタイヤと予選時の気温が合わず、右京のQ1は良かったですがジュリアーノのQ2は上位にいけませんでした。

決勝:レース内容

寒いコンディションに苦戦しながらも、
後半は好ペースを披露し
11位フィニッシュ。

 9番グリッドから今季最終戦に臨んだ37号車は、アレジがスタートを担当。予選Q2で使用した硬めのタイヤを使わなければいけなかったこともあり、序盤はペースを上げることに苦戦。一時は13番手まで順位を下げたが、粘り強く戦って11番手まで挽回した。
 17周目にピットインして笹原に交代。1台に逆転されて12番手で後半スティントを開始した。ポイント圏内を目指して追い上げていくが、前後のライバルと間隔が空いている状態で、順位を上げるチャンスがこなかった。それでも笹原は可能な限りスピードを上げていき、一時はトップ集団とほぼ同じペースで周回するなど、37号車が持つ戦闘力の高さを示した。終盤にライバルの1台がピットストップをしたことで順位を上げて11位でチェッカーフラッグ。ポイント獲得とはならなかったが、最後まで諦めない走りを披露した。今季2勝を挙げる活躍をみせた37号車は、ドライバーズランキング5位でシーズンを終えた。

Driver Race
Result
Fastest Lap
笹原 右京 P11 1’48.428
ジュリアーノ・アレジ 1’48.225

決勝:ドライバー・エンジニアコメント

笹原 右京

37号車ドライバー

ペース良く走れたけど、
前方との差が大きかった。

ジュリアーノとは違うタイヤを履いて後半を走りましたが、それでも周りと比べると硬めのタイヤだったので、厳しい状況ではありました。それでもトップとあまり変わらないペースで走れていましたが、前方との差が大きかったので、追いつくまでには至りませんでした。

ジュリアーノ・アレジ

37号車ドライバー

最終戦は残念でしたが、
良いシーズンだったと思います。

タイヤのウォームアップが難しかったですけど、温まれば良い感じで走ることができました。ただFCYが入るとタイヤのゴムカスを拾いやすくなって、そこでも苦労しました。苦しかったですけど、逆転のためにリスクを承知の上で選んだ戦略なので仕方ないです。

大立 健太

レースエンジニア

逆転を狙って攻めた結果なので、
仕方がない結果だと思います。

前半、タイヤのウォームアップはしっかりできていたと思いますが、ライバルから遅れをとる結果となりました。後半で違う種類のタイヤを装着してからは、笹原選手がトップと同じようなペースで走ってくれたのはポジティブなところでした。

ミハエル・クルム

チーム監督

今年は2回優勝することができて、
大きな進歩がありました。

僕たちが選んだタイヤと決勝のコンディションがマッチせず、ポイントを獲れなかったのは残念でしたが、やれることはやりました。タイトル争いではやはりもてぎ大会のリタイアが大きかったですが、今年2勝できましたし、2人のドライバーが進歩してくれた1年でした。

舘 信秀

チームオーナー

最終戦ではポイントを獲ることができませんでしたが、レースペースも悪くなかったと思います。振り返ると、昨年は終始苦労してどん底のようなシーズンを過ごしました。そこからみんなが頑張って、今年は2回優勝することができました。これは間違いなく進歩を遂げた結果です。2025年は36号車と渡り合えるようなレースをしてくれることを期待しています。
今年もたくさんのご支援・ご声援をいただき、ありがとうございました!
2025年も更なるご支援、ご声援をお願い申し上げます。

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