SUPER GT 2024 第4戦 レースレポート
予選:15位 | 決勝:10位 |
開催 サーキット |
富士スピードウェイ(静岡県小山町) | |
日時 | 8月3日(土) | 8月4日(日) |
来場者 | 20,600人 | 31,600人 |
天候 | 晴れ | 晴れ |
気温 | 33℃ | 35℃ |
路面温度 | 54℃ | 56℃ |
予選:レース内容
前戦で優勝を果たし、
燃料リストリクター制限が入る。
僅差となった予選では15番手に終わる。
前回のRound3鈴鹿で今季初優勝を飾った37号車。今大会では成績に応じて課せられるサクセスウェイトが54kgとなり、燃料リストリクター制限が入ることとなった。昨年から37号車で戦う笹原とアレジにとっては初めて経験する状況下で、上位を目指す新しいチャレンジが始まった。
このRound4は全体のタイム差が接近しており、午前中の公式練習においてトップから0.8秒差の1分29秒532のベストタイムを記録するが、僅差で15番手となった。
路面温度が50℃を超えるコンディションで始まった公式予選では、笹原がQ1を担当。コース上の混雑も影響し、1分28秒936で15番手タイムに終わる。続いてアレジが担当したQ2でも、わずかの差でライバルの前に出ることができず、1分29秒307で15番手という結果になった。総合順位も最後尾となったが、決勝レースでの追い上げを目指し、準備が進められた。
Driver | Q1 | Q2 |
笹原 右京 | P15/1’28.936 | ー |
ジュリアーノ・アレジ | ー | P15/1’29.307 |
予選:ドライバー・エンジニアコメント
笹原 右京
37号車ドライバー
他車に引っかかったのが
大きく影響しました。
クルマは予選に向けて良くなった印象があったので、クリアな状態で走れなかったのが悔しいです。燃料リストリクター制限が入っているので簡単ではないですが、1ポイントでも多く獲れるように頑張ります。
ジュリアーノ・アレジ
37号車ドライバー
決勝ペースは良さそうなので、
しっかり追い上げたいです。
今回は燃料リストリクター制限の影響もありましたし、クルマのバランスも完璧ではなかった部分がありました。予選は苦しい結果になりましたけど、決勝でのロングランは調子が良さそうなので、1つでも上の順位を目指したいです。
大立 健太
レースエンジニア
決勝ペースの手応えはあるので、
コツコツと追い上げたいです。
公式練習の序盤は悪くなかったのですが、気温や路面温度が上がり始めてから、クルマを合わせ込むのが難しくなった印象がありました。決勝のロングランに関しては比較的良さそうな感じはありますが、まだ課題も残っているので、そこを修正して臨みたいです。
ミハエル・クルム
チーム監督
15位は悔しいですが、
決して遅れているわけではないです。
15位は悔しい結果ではありますけど、サクセスウェイトが重いクルマは後ろの順位ですし、タイム差も大きくはないので、そこまで悲観はしていません。決勝に向けて微調整をして、何としてもポイントを獲りたいと思っています。
決勝:レース内容
前半の笹原が粘り強く追い上げ、
後半のアレジが2台をオーバーテイク。
残り2周で10位に浮上し1ポイント獲得。
気温35℃と今年一番の暑さで始まったRound4の決勝レース。今回は350kmの距離で争われ、1度のピットストップで走り切ることになる。最後尾の15番手から追い上げを目指す37号車は、笹原がスタートを担当した。序盤の混戦でポジションを2つ上げるが、7周目にGT300クラスとの混走で行き場を失い、コース脇に設置されている減速バンプで一瞬ジャンプする場面があった。幸いマシンに異常は確認されず、笹原はレースを続行。ライバルが早めにピットストップを済ませるなか、順調なペースで周回を重ねていき、39周目にピットインしてアレジに交代した。
12番手でコースに復帰すると、アレジはチームベストのタイムを更新しながら前を走るライバルに追いついていき、47周目に1台をパス。さらにもう1台のライバルに接近し、追い抜くチャンスを探った。燃料リストリクター制限でストレートでのバトルが不利な状況にあるなか、アレジは諦めずに仕掛け続け、残り2周の13コーナーで逆転。そのままチェッカーを受け、10位入賞を果たした。
Driver | Race Result |
Fastest Lap |
笹原 右京 | P10 | 1’31.456 |
ジュリアーノ・アレジ | 1’31.318 |
決勝:ドライバー・エンジニアコメント
笹原 右京
37号車ドライバー
自分がやるべき仕事は、
出来たレースだったと思います。
15位スタートからコツコツ追い上げて、ポイントを獲得できて良かったです。自分のスティントは後半勝負のために、とにかく耐えることに徹して、燃費を稼ぐことを意識して走りました。そうして組み立てた状況を、最後にジュリアーノが遺憾なく発揮してくれました。
ジュリアーノ・アレジ
37号車ドライバー
自分のスティント中は
めちゃくちゃ集中していました。
難しいレースウィークでしたが、決勝では全てをまとめて1ポイントを獲得できました。ここでポイントを獲得できたことは大きいと思います。ストレートでは苦しいので、セクター3やコーナーの区間でどう攻略するかをずっと考えていました。
大立 健太
レースエンジニア
及第点の結果は
残せたと思います。
序盤にジャンプした時は、クルマに何かトラブルが発生するのではないかとヒヤヒヤしましたが、異常はみられませんでした。後半まで引っ張る作戦で、途中はクリアなところで走ることができましたが、ライバルも手強かったです。及第点の結果は残せたと思います。
ミハエル・クルム
チーム監督
最後のジュリアーノは、
素晴らしかったです。
予選では最後尾になって苦しい状況でしたが、そこから皆で協力して1ポイントを獲得することができて本当に嬉しいです。同じTOM’Sの36号車も素晴らしい追い上げでしたが、そこに我々も追いつけるようにステップバイステップで頑張りたいです。
舘 信秀
チームオーナー
37号車は燃料リストリクター制限が入っての初戦でしたが、最後はジュリアーノがきっちりとライバルを追い抜いてきてくれたのは良かったです。ちゃんとクルマのセッティングが決まれば、彼は速さを発揮してくれるのは分かっていましたし、何より前戦で優勝して、本人としても吹っ切れたところがあるのだと思います。みんなが良い仕事をしてくれました。
次戦もたくさんの応援をよろしくお願いいたします。