2023 SUPER FORMULA 第7戦 レースレポート

カーナンバー 予選 決勝
#36 18位 12位
#37 8位 4位
開催
サーキット
モビリティリゾートもてぎ(栃木県茂木町)
日時 8月19日(土)・20日(日)
来場者 14,100人(土曜5,200人/日曜8,900人)
天候 晴れ・晴れのち曇り
気温 33℃・33℃
路面温度 46℃・46℃

予選:レース内容

昨年苦戦を強いられたもてぎで、
宮田が8番グリッドを獲得。
2戦目となる笹原も上位を目指すが、
僅差でQ2進出ならず。

 昨年は2レース制で開催されたもてぎ大会は、今年は1レース制のフォーマットを採用。例年通り8月後半の開催となったが、金曜の搬入日から厳しい暑さが続き、土曜の予選日も朝から気温30℃を超える真夏日となった。
Round6を終えて1ポイント差でランキング首位につける宮田は、昨年のもてぎ大会で予選・決勝とも下位に沈んだこともあり、今回を“挽回のチャンス”と捉えていた。今回はフリー走行で5番手につけると、予選Q1Bグループを3番手で通過。Q2では1分32秒391とタイムを更新したが、ライバルには及ばず8番手に。ただ、昨年のことを考えると上出来と言える順位を獲得した。
 一方、今回がTOM’Sからスーパーフォーミュラ参戦2戦目となる笹原は、フリー走行から速さを見出せず苦戦。予選Q1ではAグループで出走するが、1分33秒391で9番手となりQ2進出ならず。18番グリッドから決勝での巻き返しを狙う。

DriverCar No.Q1Q2
笹原 右京36P18(A Gr.)/1’33.643
宮田 莉朋37P2(B Gr.)/1’32.619P8/1’32.391

予選:ドライバー・エンジニアコメント

笹原 右京

36号車ドライバー

不可解なことが起きていて、
その原因を探っています。

フリー走行からクルマの動きに不可解な現象が起きていて、それはデータを見ていても明らかでした。予選に対して変更したセットアップも良かったのか悪かったのか正直分からない状態で、チームとともにクルマを見直して原因を探っているところです。今回はQ2に進むのが難しかったです。

宮田 莉朋

37号車ドライバー

昨年のことを考えると、
Q2に進めただけでも良かった。

フリー走行は悪くなかったですけど、良いと言う感じでもなかったです。予選ではQ2に進出できただけでも嬉しいという気持ち。本来なら6番手くらいには入りたかったですけどQ1からQ2に向けてタイムを縮めることができたので良かったです。

大立 健太

36号車レースエンジニア

朝から起きていた症状を、
消し切ることができませんでした。

フリー走行から流れとしては悪くなかったと思いますが、クルマを上手くまとめきれませんでした。前回の富士で課題になっていた部分が、このもてぎでも同じようになっていました。そこを修正しきれませんでした。クルマの動きでも解せないことが起きていて、その原因が分かっていない状態です。

小枝 正樹

37号車レースエンジニア

チャンピオン争いを考えると、
決勝では何とか追い上げたいです。

フリー走行では昨年に引き続いて曲がりづらい症状がありました。予選に向けて対策をしましたが、それが少し詰めすぎてしまったところがあったのかと思います。フロントタイヤを事前にピーリングして計測1周目でアタックする作戦にしましたが、もしかすると違うやり方をしていたら、結果が変わっていたかもしれません。

決勝:レース内容

宮田はスタートの出遅れを挽回し、
4位入賞。ランキング首位を維持。
笹原は一時9番手を走行したが、
スピンで順位を下げ12位完走。

 日曜の決勝日は序盤から波乱の展開となった。スタート直後の第2コーナー出口で4台が絡むクラッシュが発生し赤旗が出された。幸い、ドライバーは全員無事で、約30分の中断を経てレースが再開された。
 8番グリッドの宮田は、スタートで失速した影響で17番手まで後退するも、再開後から1台ずつ着実に追い抜いていき9周目には12番手に浮上した。その後もペース良く周回を重ねていき、29周目にピットイン。5番手でコースに復帰した。31周目には1台追い抜いて4番手に浮上すると、前を走るライバルの背後に接近したが、追い抜くまでには至らず4位でチェッカーを受けた。
 18番手スタートの笹原は11周目にピットストップを済ませ、追い上げていく作戦を選択。29周目には9番手に浮上しポイント獲得の期待も高まったが、30周目のS字コーナーで単独スピンを喫し順位を下げた。それでも諦めず挽回し、最終ラップに1台をパス。12位でレースを終えた。

DriverCar No.Race / Fastest Lap
笹原 右京36P12/1’35.454
宮田 莉朋37P4/1’34.594

決勝:ドライバー・エンジニアコメント

笹原 右京

36号車ドライバー

今回は何としてもポイントを
持ち帰りたかったです。

戦略をうまく利用して9番手まで上がることができて、オーバーテイクシステムも頻繁に使用して、とにかく集団にしがみついていくというレースでした。S字の2つ目でリアのグリップが急に抜けた感じでスピンしてしまいました。今回は何としてもポイントを持ち帰りたかったですが、そこは僕のミスです。

宮田 莉朋

37号車ドライバー

スタートで後退しましたが、
良いペースで挽回できました。

スタート時にアンチストールシステムが入ってしまい加速できませんでした。初めての経験でパニックになりましたし、他車のアクシデントもあって状況を把握するのが大変でした。ほぼ最後尾からのリスタートでしたが、とにかく頑張りました。フリー走行から手探りでセットアップを進めてきましたが、結果的に良いペースで挽回できて良かったです。

大立 健太

36号車レースエンジニア

難しい状況のなか、
右京が頑張ってくれました。

レース中はオーバーテイクシステムをうまく使って、何とかあのポジションで走れるという状態だったので、全体的にポテンシャルが足りなかったと思います。途中スピンがありましたが、右京は頑張って走ってくれていました。残り2戦となりますが、彼と一緒にクルマをさらに煮詰めていきたいです。

小枝 正樹

37号車レースエンジニア

今年の良い流れが、
ここでも活かせました。

スタートで大きく順位を落としましたが、そこからは前のクルマをうまく攻略していってくれました。ピットインについてはもともと終盤まで引っ張るつもりでいましたが、上位のライバルが早めに入ってくれたことも助けになりました。もう1~2周早くピットインしていれば、最後に3番手に上がれたかもしれません。

舘 信秀

チーム監督

莉朋はスタートで出遅れてしまいましたが、ほぼ最後尾から4位まで上がってきたのは上出来だと思います。もし上手くスタートできていたらアクシデントに巻き込まれていた可能性もありますし、巻き込まれなければペースが良かったので優勝していたかもしれません。タラレバではありますが、今回の結果は良しとしたいと思います。
笹原は途中でスピンがあって、それがなければポイントをゲットできていました。やはり予選がすごく大事で、そこから噛み合っていませんでした。そこは早く噛み合わせて莉朋と同じようなポジションに来てほしいですね。
鈴鹿での最終大会は、莉朋のチャンピオンがかかっているので、みんなで勝ちに行きたいと思います。次戦も、たくさんの応援をよろしくお願いいたします。

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