SUPER FORMULA LIGHTS 2022 #36 第1/2/3戦 レースレポート
開催サーキット | 富士スピードウェイ レーシングコース(4.563km) | |
日時 | 4月9日(土) | 4月9-10日(土/日) |
来場者 | 10,300人 | 10,300/10,700人 |
天候 | 晴れ・ドライ | 晴れ・ドライ-晴れ・ドライ-晴れ・ドライ |
気温 | 16-16℃ | 22-21℃・ 21-21 ℃ ・22-21 ℃ |
路面温度 | 25-28℃ | 33-38℃・35-36℃・36-29 ℃ |
予選:レース内容
2022年シーズンのSuper Formula Lights(SFL) は、富士スピードウェイから開幕。今シーズンは4台体制で臨む。SFL4年目の小高一斗(37号車)、フルシーズン参戦2年目の平良 響(38号車)、FIA F4チャンピオンを獲得してステップアップしてきた野中誠太(35号車)、そして、FIA F4、フォーミュラリージョナルを経て参戦の古谷悠河(36号車)のメンバー。予選前日まで苦しんでいた小高が快晴/ドライの予選で好タイムをマークして、第1戦の2番手グリッドを得られるタイムを叩き出していた。しかし、予選後にエンジントラブルが発覚し、エンジン交換を余儀なくされてしまった。野中が4番手。平良が6番手、古谷が7番手のグリッドを得た。そして、第2戦は小高がポールポジションを獲得。野中4番手。平良5番手、古谷は7番手から決勝をスタートすることとなった。各々決勝へ向けて、優勝、表彰台を目指して今シーズン最初のレースが始まった。
●SFLの予選は、30分間でマークされたベストタイムの順番で第1戦、セカンドベストタイムの順番で第2戦のグリッドを決する。
●1セット目のタイヤをセットして各車コースイン。路面温度の上昇とともに、コース路面にラバーグリップが増して、コースコンディションが良くなっていく。そして2セット目のタイヤでタイヤウォームアップした後に各車がタイムアタックを開始した。
●グリッド上位を獲得するためには、少なくとも1分33秒台に突入する必要があった。
●野中が最初に33秒台に突入、続いて平良、古谷。小高は、1セット目のタイヤで他のドライバーよりも1周多く周回して、2セット目のタイヤでコースインしたため遅れたが、33秒台に突入すると連続して好タイムをマークした。
●ベストタイムで2番手となっていた小高だったが、エンジン交換をしたことによって、第1戦は5グリッド降格のペナルティを受け、7番手のグリッドからスタートすることとなってしまった。小高のグリッド降格に伴って、第1戦のスターティンググリッドは、野中3番手グリッド、平良5番手、古谷6番手グリッドとなった。
●第3戦のグリッドは、第1戦の決勝結果によって決定される。
Driver | Car No. | Qualifying for 1 | Qualifying for 2 |
古谷 悠河 | 36 | P7 1’33.742 | P7 1’33.767 |
予選:ドライバー・エンジニアコメント
古谷 悠河
36号車ドライバー
FIA F4、リージョナルは経験しているのですが、SFLで速く走らせる経験はまだまだです。やはりダウンフォースの量が他のフォーミュラとは異なるので、それにどうやって合わせいくかが課題です。ドライビングの面でも、セットアップの面でもこれからという段階ですね。ドライブしたフィーリングでは小高選手と同じような状況です。自分が思うような走行ができていなくて、特にセクター3が全然ダメですね。現段階で思うように走れたとしても、トップのタイムからはまだ差があります。あまり得意ではないスタートをちゃんと決めて順位を上げることが目標です。
山田 淳
監督
久しぶりの4台体制で、チームにとっては大変なシーズンです。4人のドライバーが切磋琢磨して頑張ってもらいたいと思います。小高は、今シーズンチャンピオンの獲得が絶対使命です。平良、野中もチャンピオン争いに絡む活躍をしてほしいと思っています。そして古谷は、早くSFLのマシンに慣れて、他の3人に少しでも早く追いついてほしいと思っています。小高にエンジントラブルが出てしまって申し訳なかったですね。平良と野中については成長の度合いが明らかになっているので、決勝で結果を出してくれるよう期待しています。
決勝:レース内容
Super Formula Lights(SFL)の開幕イベント、第1戦は、土曜日。そして、第2戦、第3戦は日曜日に行われた。第1戦のスタートでトップに立った野中誠太がSFLフル参戦のシーズン初レースで初優勝を飾った。第2戦はポールポジションからスタートした小高一斗がスタートからトップを明け渡すことなく優勝。そして第3戦では、第1戦の結果によって3番手グリッドから反応良く抜群のスタートを切った平良 響がトップに立ち、SFL初優勝。沖縄県出身のドライバーとしては初の快挙となった。開幕イベント全てのレースをトムスのドライバーが制するという、素晴らしいスタートを切った。そして、ポイントランキングでは平良がトップに立ち、野中が2位、小高が3位となっている。
第1レース
●第1戦では、小高のグリッド降格(エンジン交換による)で野中が3番手グリッドからスタートした。SFL初レースとなる前方のグリッドの2人が1コーナーで接触する隙をついてトップに立ち、1秒以内で追従してきた1号車を抑えてSFL初優勝。5番手グリッドからスタートした平良は、得意のスタートを決めて3位にポジションアップしてそのままフィニッシュした。小高は7番手から4位まで追い上げてファステストラップを記録した。
第2レース
●第2戦は、ポールポジションからスタートした小高がトップポジションを守った。2番手グリッドの2号車が1秒以内に迫ってきていたが、小高は落ち着いて終始トップを守りきり、今季1勝目をマーク。平良は連続して3位フィニッシュとなった。
第3レース
●第3戦は、第1戦の結果でグリッドが決定され、ポールポジションは野中、3番手グリッドは平良。
●再び得意のスタートが決まって平良がトップに立った。2位以下を引き離すことにも成功し、ファステストラップも獲得し初優勝。
●全てのレースで表彰台に立った平良は、5点+5点+10点+1点(ファステストポイント)=21点でランキングトップ。
Driver | Car No. | Rd.1 / Fastest Lap | Rd.2 / Fastest Lap | Rd.3 / Fastest Lap |
古谷 悠河 | 36 | P7 1’34.889 | P7 1’34.692 | P9 1’35.316 |
決勝:ドライバー・エンジニアコメント
古谷 悠河
36号車ドライバー
自分が思っていた以上に、SFLのマシンで予選、決勝を走る難しさを実感したレースウィークでした。マシンのセットアップもドライビングの面でもまだまだですね。これまでに経験してきたフォーミュラよりもダウンフォースが大きいので、どのようにドライビングをしてコントロールをするかという難しさがありますね。今回は3戦ともにバトルをするシーンはありませんでしたが、今後は前のマシンに追いついた時には、スピードを維持してどうパスするかも学ばなくてはなりません。次戦の鈴鹿は好きなサーキットなので、開幕イベントの状況を改善して臨みたいと思っています。
山田 淳
監督
3戦全てトムスのドライバーが優勝という素晴らしい結果を残すことができました。幸先の良いスタートを切ることができました。予選でもそうですが、野中、平良の成長を結果として示すことができたのはとても嬉しい出来事です。小高も1勝をマークしましたが、彼にはもっと高い目標を持って、速さと強さを示してほしいと思っています。古谷は、あと一歩でポイントゲットというところまで来ていますが、まずは、パフォーマンスアップが課題です。まだ今シーズンは始まったばかりです。この好調さを維持して毎イベント戦ってまいります。