SUPER FORMULA LIGHTS 2022 #37,#38 第4/5/6戦 レースレポート
開催サーキット | 鈴鹿サーキット レーシングコース(5.807km) | |
日時 | 4月23日(土) | 4月23-24日(土/日) |
来場者 | 6,000人 | 6,000/10,000人 |
天候 | 曇り後晴れ・ドライ | 曇り・ドライ-雨・ウエット-雨・ウエット |
気温 | 24-24℃ | 24-24℃・ 17-17 ℃ ・18-17 ℃ |
路面温度 | 33-36℃ | 29-28℃・ 20-20℃ ・19-19 ℃ |
予選:レース内容
1週間のインターバルを置いて今シーズンの第二ラウンドが鈴鹿サーキットで開催された。第一ラウンドの富士スピードウエイでは、3レース全てをトムスドライバーが優勝し、チームとして好スタートを切ることができた。鈴鹿でも目標は全戦優勝。そのためには、予選における上位グリッド確保が必要となってくる。4台のトムスチーム各マシンが1セット目のタイヤで1分52秒台に突入して上位グリッド確保へ向けて順調にタイムを削った。そして、2セット目のタイヤで再びタイムを短縮するべくコースインして1分51秒台の上位グリッド争いへと突入した。小高一斗がいち早く51秒450を記録し、第4戦のポールポジションをゲット。これに野中誠太が続くかと思われたが、惜しくも3番手。ルーキーの古谷悠河が4番手に入り気を吐いた。平良は、6番手。セカンドベストで第5戦のグリッドが決定され、野中2番手、小高3番手、古谷6番手、そして平良が7番手からスタートすることとなった。
●30分間、一回の予選のべストタイムで第4戦。セカンドベストタイムで第5戦のスターティンググリッドを決する。
●1セット目のタイヤでコースインした後、計測3周目に1分52秒台に各車が突入していった。
●2セット目のタイムアタックが始まった時点では、コースコンディションはラバーグリップも増して1分51秒台のタイムでポールポジションを争う展開となっていった。
●トムス4台の中で最初に51秒に突入した小高が一気に第4戦のポールポジションを奪取。セカンドベストもトップタイムを狙っていたが、これはミスをして連続ポール奪取とはならなかった。
●次いで51秒台に突入した野中が3番手。翌周にセカンドベストタイムを記録して第5戦の2番手を確保した。
●野中に次いで第4戦の4番手を得た古谷は、小高、野中と同じく51秒台に突入していた。4番手グリッドは自己最高位。
●今回、51秒台に突入できなかったのは平良のみと、悔しい結果となってしまった。それでも、6番手と7番手のグリッドから得意のスタートで上位フィニッシュを狙う。
●第6戦のグリッドは、第4戦の結果で決定される。
Driver | Car No. | Qualifying for 4 | Qualifying for 5 |
小高 一斗 | 37 | P1 1’51.450 | P3 1’52.267 |
平良 響 | 38 | P6 1’52.247 | P7 1’52.550 |
予選:ドライバー・エンジニアコメント
小高 一斗
37号車ドライバー
マシンのポテンシャルとしては、両方のポールポジションを獲得できる状態だったと思うので、自分のミスで獲れなかったのは悔しいですね。1セット目のタイヤで走行後にコンディションにアジャストしてもらって、アタックすると51秒4でした。もう一周いけるかなと思っていたのですが、思いのほかタイヤのグリップダウンが大きくて、アタックをやめなくてはならなかったので、セカンドベストタイムは1セット目のタイムで得たものとなりました。第4戦は当然ですが、第5戦もスタートを決めて勝ちたい。第4戦で勝てば、第6戦はポールスタートなので目標は3連勝です。
平良 響
38号車ドライバー
前日の最後の練習走行の時の感触が良くて、マシンのセッティングも変更してもらったのですが、その変更にドライビングがマッチしなかったというか、合わせ切れなかったために全然タイムアップにつながりませんでした。富士を終えてポイントリーダーになったのですが、これではダメですね。ポイントの獲得は当然ですが、得意のスタートで2から3台は抜いて、できれば表彰台に立ってポイントを沢山獲得できるように頑張ります。
山田 淳
監督
小高のポールポジションは当然で、ここに居るべきです。最初に勝てば第6戦もポールスタートですから2勝はマストです。できれば3勝。野中はタイムの出し方を見ていると少し悩んでいますね。これを打開して表彰台には立って欲しい。今回、古谷の成長を評価したいですね。これは我々にとっては喜ばしいことです。2イベント目ですがよく頑張ってくれています。このチャンスを活かしてもっと伸びて欲しいです。第3戦で優勝している平良は調子を崩してしまっています。まだ不安定な部分があることはダメですね。こればかりは自分で打開しなくてはなりません。
決勝:レース内容
Super Formula Lights(SFL)の第二ラウンド。鈴鹿サーキットにおいて第4、5、6戦が行われて、第4戦(土曜日)はドライ、第5、6戦(日曜日)はウエットコンディションで各決勝が行われた。第4戦ポールポジションからスタートした小高一斗は、ポールtoウィン。この結果によって第6戦のポールポジションを得ている。小高は第6戦で一旦首位を明け渡したが、最終ラップに首位を奪還して今大会2勝を記録した。SFL参戦2ラウンド目の古谷悠河は、第5,6戦で連続して3位表彰台に立った。野中誠太は、第4戦でスタートポジションをキープして3位フィニッシュを果たしているが、ウエットコンディションの決勝ではコースオフ、スタートで失敗し順位を下げてしまった。第3戦でSFL初優勝を果たしている平良響は、得意のスタートでポジションアップに成功し、ポイントはゲットしたものの表彰台には立てなかった。
第1レース
●第4戦のスタートから最終ラップまで、トップの小高と2位の太田格之進選手が接戦を演じた。毎周1秒以内での差で追い縋る太田選手を従えて、小高は今季2勝目を記録、野中は終盤に前の2台との差を詰めて3位。古谷もスタート順位を堅持して4位フィニッシュを果たした。
第2レース
●第5戦はウエットコンディション。小高がチームメイトの野中をスタートで交わして2位へ。5周目に一台がコースオフ&ストップしたために、セーフティーカーが導入されて9周目からレース再開。ここで小高がトップの太田選手との差を詰めたが、1秒1差で2位。3位を走行していた野中は、S字コーナーでコースオフ。すぐにコースに復帰したが、その際にコース上の平良と接触しそうになり、それが危険な走路復帰と判定され、30秒加算のペナルティを受けた。古谷は自己初のSFL3位表彰台をゲットした。
第3レース
●第6戦のスタートで、小高はトップポジションを太田選手に明け渡してしまったが、毎周第1セクターで差を詰め、最終ラップのデグナーカーブでトップを奪い返してフィニッシュ。通算3勝目を記録した。古谷はスタートで3位へ、そのまま順位をキープして再び3位表彰台に立った。平良5位、野中は6位を獲得し、トムスドライバー全員がポイントをゲットして締めくくった。
●小高が3勝目をゲットしてランキング首位に立っている。
Driver | Car No. | Rd.4 / Fastest Lap | Rd.5 / Fastest Lap | Rd.6 / Fastest Lap |
小高 一斗 | 37 | P1 1’53.265 | P2 2’10.204 | P1 2’12.668 |
平良 響 | 38 | P7 1’54.114 | P4 2’10.263 | P5 2’12.449 |
決勝:ドライバー・エンジニアコメント
小高 一斗
37号車ドライバー
最初のレースで勝って、次は野中選手を1周目にパスして2位。3戦目はスタートの蹴り出しは悪くなかったのですが、加速途中でホイールスピンしてしまって太田選手に前に行かれてしまいました。序盤は思った以上に雨量が多くて苦しかったのですが、タイヤを冷やさないようにしてチャンスを待っていました。第1セクターで太田選手に近づくので、タイヤのグリップが出たら抜こうと決めていました。残り5周くらいから仕掛けていたのですが、結果として最終ラップで抜いて突き放すことができました。ペースは悪くなかったので、勝てなかったら怒られると思いながら頑張りました。次は予選で全てポール、全て優勝を目標にしています。
平良 響
38号車ドライバー
ポイントリーダーとして鈴鹿に乗り込んだのに、ドライでもウエットでも思うようなレースを展開できなかったです。スタートでポジションを上げることはできましたが、それ以外はあまり良いところがなく、表彰台に立つこともできませんでした。予選で上位を獲得できなかったこともあり、決勝でも結果を出せなかったです。次戦では、仕切り直すつもりで頑張るしかないですね。マシンづくり、セッティングもドライビングも、もっともっと良くしていかなくてはならないと反省しています。
山田 淳
監督
小高の2勝はマストでした。ウエットのデグナーカーブでトップに立てたのは評価して良いかなと思います。スタートでは少し違うトライをしたのですが、それがうまくはまらなかった。今回、古谷の成長は、チームとして大きな収穫だと思います。雨でも連続して3位フィニッシュできたことは彼の自信になったでしょう。今後はもっともっと上を目指して頑張って欲しいですね。野中、平良の二人に関しては、自身のドライビングスキル、メンタル面のアップをしなくてはなりません。今回二人はなぜか歯車が噛み合わなかった。二人ともこれからもっと成長できるポテンシャルはあるので、今、何をしなくてはならないかを考えて、自身を見つめ直して次戦に臨んで欲しいですね。