SUPER FORMULA LIGHTS 2022 #36 第7/8/9戦 レースレポート
開催サーキット | オートポリス(4.674km) | |
日時 | 5月20日(金) | 5月21-22日(土/日) |
来場者 | 来場者数未発表 | 3,400/5,100人 |
天候 | 曇り・ドライ | 曇り・ドライ-曇り時々晴れ・ドライ-晴・ドライ |
気温 | 16-16℃ | 20-22℃ ・ 25-23℃ ・ 18-21℃ |
路面温度 | 21-19℃ | 26-27℃ ・ 36-31℃ ・ 26-29℃ |
予選:レース内容
1週間のインターバルを置いて今シーズンの第二ラウンドが鈴鹿サーキットで開催された。第一ラウンドの富士スピードウエイでは、3レース全てをトムスドライバーが優勝し、チームとして好スタートを切ることができた。鈴鹿でも目標は全戦優勝。そのためには、予選における上位グリッド確保が必要となってくる。4台のトムスチーム各マシンが1セット目のタイヤで1分52秒台に突入して上位グリッド確保へ向けて順調にタイムを削った。そして、2セット目のタイヤで再びタイムを短縮するべくコースインして1分51秒台の上位グリッド争いへと突入した。小高一斗がいち早く51秒450を記録し、第4戦のポールポジションをゲット。これに野中誠太が続くかと思われたが、惜しくも3番手。ルーキーの古谷悠河が4番手に入り気を吐いた。平良は、6番手。セカンドベストで第5戦のグリッドが決定され、野中2番手、小高3番手、古谷6番手、そして平良が7番手からスタートすることとなった。
●今回、練習走行の段階からホンダの育成ドライバー達の速さが際立っていた。その牙城を崩すべく、トムスの4台が積極的なアタックを展開した。練習走行の段階から一歩前進してトップとの差を確実に詰め、ポールポジションの可能性も見えてきていた。
●練習走行でも唯一、36秒台のタイムを叩き出している野中が予選でも最初に36秒台をマークしてみせた。ベストタイムで3番手、セカンドベストは7番手。
●続いて平良も36秒台へ進出したが、この周に第二ヘアピンでミスしており、コンマ数秒ロスしていた。ミスがなければ、フロントロー、ポールポジションを獲得できていたかもしれない。5番手と4番手のグリッドから決勝をスタートする。
●現在ポイントランキングトップの小高は、トムス内でもトップを獲れないという苦しい週末を迎えていた。36秒台に0.15秒及ばず6番手に留まった。セカンドベストタイムも6番手。
●前戦、鈴鹿で連続表彰台に立つ活躍を見せた古谷だったが、今回はタイムが伸びず苦しい展開に悩み、アタックラップでもミス。小高と共に37秒台に留まり、7番手と5番手。エンジン交換をしたため、第7戦は5グリッド降格で決勝をスタートする。
●第9戦のグリッドは、第7戦の結果で決定される。
Driver | Car No. | Qualifying for 7 | Qualifying for 8 |
古谷 悠河 | 36 | P7 1’37.230 | P5 1’37.534 |
予選:ドライバー・エンジニアコメント
古谷 悠河
36号車ドライバー
練習走行の最後でエンジンが壊れてしまい、セッティングを詰め切れないまま、予選を迎えることになりました。アタックのラップでは、第2ヘアピンでブレーキをロックさせてしまい大きくタイムロス。その他にも各セクションでコンマ数秒ロスしているので、セッティングも含めて、今回はまとめ切れていないという感じです。1セット目から2セット目で改善されたところはあったのですが、それでも足りなかった。ブレーキングのミスがなければ、36秒台もあったかもしれませんが、正確にどれだけミスしたかがわからないですね。路面温度が低くてウォームアップが重要でした。セカンドベストタイムは、タイヤのパフォーマンスなりに走って出たタイムですね。
山田 淳
監督
キャラクターが違うオートポリスは難しいですね。展開として練習走行の段階からホンダさんの育成ドライバーの2人が主導権を握っていて、それを追うことになっていました。野中や平良は、かなり肉薄してきていたのですが、ミスもあり、1周をきちんとまとめきれない結果、ポールポジションを獲得できませんでした。本来なら小高は、チームの皆を引っ張って欲しいのですが、今回苦しい状況ですね。鈴鹿で素晴らしい成績を残した古谷は、頑張ってくれていますが、ここでは経験不足が結果として出てしまっています。各車、表彰台は十分狙えるスタートポジションですし、スタート次第では勝つことだって不可能ではないと信じています。
決勝:レース内容
予選が金曜日に行われたため、決勝レースは土曜日に2戦(第7、8戦)そして日曜日に第9戦が行われた。予選と同じように決勝でもホンダ育成ドライバーに先行される苦しい展開となってしまった。その状況下でも野中誠太が第7戦ではスタートポジションを守って3位表彰台を獲得した。他のドライバーたちも順位アップしてフィニッシュすることに成功した。第8戦では平良 響が得意のスタートで一気に順位アップするも、追突されてしまい1周もできずにリタイヤという残念な結果に終わった。アクシデントがなければトップ争いは確実だった。他のドライバーの脱落もあり、第8戦では古谷悠河が自己最高位の2位でフィニッシュして見せた。野中は、3戦全てで3位となった。小高一斗は、3戦共に6位と振るわず、不本意な結果となってしまった。今大会で全18戦のシリーズ前半戦が終了した。
第1レース
●第7戦では、スタートシグナルが故障してしまって、フォーメーションラップを再度行い、決勝の周回数が1周減算されて13周となった。
●古谷は、エンジン交換をしたために第7戦は11番手グリッドからスタートしている。平良は、スタートで1ポジションアップして4位フィニッシュを果たしている。
第2レース
●第8戦では、平良が再び得意のスタートで順位を一気に2つアップして2位へ。しかし、第2ヘアピン直前のブレーキングで背後にいた木村偉織選手に追突されてコースオフ、クラッシュして、そこでレースを終えてしまった。2位フィニッシュした木村選手は、接触に対するペナルティとして結果に30秒加算され、これによって古谷、野中、小高が一つずつ順位を上げた。
第3レース
●第7戦の結果によってスタートポジションが決定された第9戦は、野中がポジションをキープし3位。平良はスタートに失敗し、ポジションを落として5位。古谷は8番スタートから7位。小高は6位フィニッシュとなった。
●前半戦を終了して、小高がランキング2位。野中4位、平良が5位。そして、古谷が6位に着けている。
Driver | Car No. | Rd.7 / Fastest Lap | Rd.8 / Fastest Lap | Rd.9 / Fastest Lap |
古谷 悠河 | 36 | P8 1’39.597 | P2 1’39.505 | P7 1’40.203 |
決勝:ドライバー・エンジニアコメント
古谷 悠河
36号車ドライバー
今シーズン全てのイベントが3戦行われる中、規定のタイヤセット数が少なくなっているので、コンディションが異なる状況でセッティングを変えながら、ユーズドのタイヤで対処しなければならない。経験が少ない中で戦う難しさを痛感します。オートポリスは他のフォーミュラシリーズやスーパー耐久で走っていて、ポールポジションも獲っているので、うまく走れると思って臨んだのですが、SFLは別物というか、難しさが違いますね。9戦を終えて、ウエットのレースだとペースは良いのですが、ドライだとまだトップグループと差があるので、これからも頑張らないといけませんね。
山田 淳
監督
トムスチームにとって、オートポリスにはこれまで悪いイメージはないのですが、4人のドライバーのうち、今回は2人が表彰台に立ったのが精一杯という結果になってしまいました。4台異なるセッティングを試したりしたのですが、あまり違いが出ず、元に戻したりしています。今シーズンは、参加ドライバーの実力が拮抗していてる状況ですね。その状況でマシンのベースセッティングがうまくいっているところが前に出ているようですから、我がチームも後半戦では頑張って、4台がレベルアップするように努力します。これからも厳しい戦いは続きます。