2023 SUPER FORMULA LIGHTS #1 #37 第16/17/18戦 レースレポート
カーナンバー | 第16戦 | 第17戦 | 第18戦 | |
予選 | 1 | 7位 | 3位 | 4位 |
37 | 8位 | 8位 | 8位 | |
決勝 | 1 | 5位 | 4位 | 4位 |
37 | 7位 | -位 | 5位 |
開催 サーキット |
モビリティリゾートもてぎ(栃木県茂木町) |
日時 | 11月18日(土)・19日(日) |
来場者 | 発表なし |
天候 | 晴れ・晴れのち曇り |
気温 | Rd.16:15℃・Rd.17:9℃・Rd.18:19℃ |
路面温度 | Rd.16:18℃・Rd.17:13℃・Rd.18:28℃ |
予選:レース内容
予選1回目ではライバルの先行を許すも、
2回目で平良が3番グリッドを獲得する。
今シーズンの最終大会となったもてぎ大会。例年よりも遅い11月中旬の開催ということもあり、最低気温は二桁を下回るほどの寒さとなった。さらに17日(金)の専有走行は終日ウエットコンディションとなり、週末の天気予報を見越して、走行を控える車両もあった。
18日(土)の9時25分から行われた予選1回目では、路面温度が低いこともあって、各車念入りにウォームアップの後にタイムアタックを実施。野中がTOM’Sチーム内最上位となる5番手を獲得し、古谷が6番手に続いた。ランキング首位で今大会を迎えている平良は、チャンピオン獲得のためにも上位グリッドを獲得したいところだったが、7番手に終わった。トゥルーリはクルマの挙動に違和感を感じており、8番手で最初のセッションを終了した。
10分のインターバルを経て行われた予選2回目では、問題点を修正した平良が3番手に順位を上げた。その他は野中が6番手、古谷が7番手、トゥルーリが8番手から、それぞれ決勝レースでの追い上げを目指す。
Driver | Car No. | Qualifying for Rd.16 | Qualifying for Rd.17 | Qualifying for Rd.18 |
平良 響 | 1 | P7/1’44.325 | P3/1’43.472 | グリッドは第16戦の決勝レース結果 |
エンツォ・トゥルーリ | 37 | P8/1’44.471 | P8/1’44.386 | グリッドは第16戦の決勝レース結果 |
予選:ドライバー・チーム監督コメント
平良 響
1号車ドライバー
上手くいかなかった、
1回目のアタックが悔しいです。
予選1回目は自分のミスもありましたし、クルマのセッティングも完璧ではなかったこともあり、下位に沈む結果になりました。2回目に向けてセッティングも変え、気持ちも切り替えて、自分の全力を出し切りましたが、トップには届きませんでした。
エンツォ・トゥルーリ
37号車ドライバー
前戦までの好感触がない状態。
その原因を見つける必要がある。
グリップ力が感じられなくて、なかなかクルマが曲がってくれないような印象がありました。予選ではミスもあって、全体的に遅れる結果でした。ここから挽回するのは簡単なことではないですが、まずはデータを全てチェックして、何が起きているのかを解明したいです。
山田 淳
チーム監督
最後まで何が起こるか分からないので、
レースは諦めずにいきたいです。
全体的に予選が良くなかったなというのが正直なところです。中でも、平良選手は10ポイントリードの状況で最終大会に臨みましたが、予選1回目で後方に沈む結果となってしまいました。レースはスタート勝負になるところもありますが、最後まで諦めずにいきたいです。
決勝:レース内容
Round18で平良が3位表彰台を獲得。
最終戦まで奮闘するものの、王座獲得ならず。
18日(土)のRound16決勝(14周)は、7番グリッドの平良が好スタートを決めて5番手に浮上すると、2周目に1台抜いて、4位でフィニッシュ。野中が5位で続いた。古谷はライバルと接戦になりながらもポジションを守り6位入賞。トゥルーリは8位で、1つ目のレースを終えた。
19日(日)のRound17決勝(20周)は、3番グリッドの平良がスタートで順位を落とし4番手でレースを終えたが、1周目の混戦で走路外走行があったとして5秒加算ペナルティを受け、正式結果では5位となった。これで野中の順位が繰り上がり4位、トゥルーリは2つ順位を上げて6位入賞を飾る。古谷は1レース目で使用したタイヤを継続して使う戦略に出て8位となった。
Round18決勝(14周)では、スタートで1つ順位を上げた平良が表彰台圏内でバトルを繰り広げ、今大会最上位となる3位を獲得。古谷も我慢の2レース目から一転し、前を積極的に追いかける走りをみせ5位となった。トゥルーリは6位で2戦連続入賞。1周目の混戦で順位を下げた野中は7位で最終戦を終えた。
Driver | Car No. | Rd.16 / Fastest Lap | Rd.17 / Fastest Lap | Rd.18 / Fastest Lap |
平良 響 | 1 | P4/1’45.588 | P5/1’45.003 | P3/1’46.004 |
エンツォ・トゥルーリ | 37 | P8/1’46.224 | P6/1’45.316 | P6/1’46.532 |
決勝:ドライバー・エンジニアコメント
平良 響
1号車ドライバー
今大会だけを見ると、
スピードで相手に負けていました。
細かなミスが響いた大会でした。予選1回目で結果が良ければ、週末の展開も変わったかもしれません。また2レース目でもスタートで順位を上げていれば表彰台も獲得できました。3レース目も木村偉織選手を追いかけましたが、徐々に離されていき、悔しい大会となりました。
エンツォ・トゥルーリ
37号車ドライバー
今年は良い時もあれば、
悔しい時もあったシーズンでした。
2レース目以降で改善できたことが多かったです。それでも足りないところはたくさんあったので、今大会で起きていたことを分析して、今後につなげていきたいです。今年は初めて走るコースばかりでチャレンジングでしたが、良い経験になりました。
山田 淳
チーム監督
チャンピオンは獲得できませんでしたが、
来年につながるものが見つかりました。
まずはチャンオピオンを獲得した木村選手に祝福を送ります、レースウィーク通して素晴らしい走りでした。
今大会は、予選の結果が大きかったなという印象です。来年からdallara 324に変わりますが、いろいろな意味で次につながるものが見つかった週末だったと思います。チャンピオンを獲得することはできませんでしたが、しっかりと見直して、来年に向かいたいと思います。
最後に、VWエンジンチューナーのSpiessからProject ManagerであるNiko Wanek(ニコ・ワネック)が茂木に来日。レース後に『来年からワンメイクエンジン、これで一つの時代が終わったね』と寂しそうにサーキットを後にしたのが印象的でした。33年間、我々トムスと共に戦い数々の成功を収めた素晴らしいライバルであり良き仲間、ありがとう!