2024 SUPER FORMULA LIGHTS #35 #38 第1/2/3戦 レースレポート
カーナンバー | 第1戦 | 第2戦 | 第3戦 | |
予選 | 35 | 7位 | 4位 | 5位 |
38 | 2位 | 2位 | 2位 | |
決勝 | 35 | 5位 | 3位 | 5位 |
38 | 2位 | 1位 | 2位 |
開催 サーキット |
モビリティリゾートもてぎ(栃木県茂木町) |
日時 | 11月30日(土)・12月1日(日) |
来場者 | – |
天候 | 晴れ・晴れ |
気温 | Rd.1:18℃・Rd.2:14℃・Rd.3:17℃ |
路面温度 | Rd.1:23℃・Rd.2:19℃・Rd.3:24℃ |
予選:レース内容
野中誠太にまさかのトラブル
第1戦、第2戦とも下位に沈む
小林利徠斗が両戦とも2番手に
鈴鹿大会では野中誠太が2勝を飾り、ランキングトップに9点差まで迫って迎えた2024年全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第1大会。4月に行われる予定だったが、諸事情により延期されシーズンの最終大会として行われた。チャンピオン争いの緊張感のなか28日(木)、29日(金)は晴天のもと専有走行が行われたが、ランキング首位の小出峻選手が1回目でトラブルに見舞われたなか、さらに古谷悠河が上位タイムを記録し好調な滑り出しをみせた。
しかし、30日(土)の9時55分から行われた公式予選ではまさかの事態が起きた。野中の車両に電気系トラブルが発生し、ステアリングの電源が一瞬落ちてしまう症状が出た。野中は何とかタイムを記録したが、Round1、Round2とも11番手と下位に。一方で小林が両戦とも2番手を獲得し、中村は第1戦では7番手と苦戦したが、第2戦に向けアジャストし5番手につけた。古谷は専有走行での感触が得られず、9番手、8番手と苦戦を強いられた。
Driver | Car No. | Qualifying for Rd.1 | Qualifying for Rd.2 | Qualifying for Rd.3 |
中村 仁 | 35 | P7/1’43.841 | P4/1’43.273 | グリッドは第1戦の決勝レース結果 |
小林 利徠斗 | 38 | P2/1’42.855 | P2/1’43.245 | グリッドは第1戦の決勝レース結果 |
予選:ドライバー・チーム監督コメント
中村 仁
35号車ドライバー
ギクシャクした走り出し。
クルマに合わせ切れていない。
走りとクルマをうまく合わせていけていない状況になっています。何というか、ギクシャクしています。予選第1戦ではうまくクルマに合わせきれませんでしたが、第2戦に向けてクルマもドライビングも修正し、完璧ではありませんが良い状況にすることができたと思います。
小林 利徠斗
38号車ドライバー
自分の中でのベストだが
まだ知らない領域がある。
練習走行まで良いクルマの状態にたどり着けていませんでしたが、予選までにある程度のかたちにすることができました。僕としては予選がベストでしたが、ポールポジションではなかったので、自分が知らない領域があると思います。もっと研究して見つけていきたいです。
山田 淳
チーム監督
野中選手には本当に
申し訳ないことをした。
野中選手のトラブルは「申し訳ない」で済まされる話ではありません。原因が特定できていないのでレースまでに対策したいです。小林選手がチームでは最速でしたがセクター1に課題があります。中村選手は何故か歯車が合わず残念な結果でした。
決勝:レース内容
小林が1勝、2回の2位で3戦とも表彰台
Rd.2で中村が、Rd.3で古谷が3位に
野中はRd.3で意地の1ポイント
30日(土)の13時25分から行われたRound1決勝に向け、野中の車両のトラブルを解決するべく作業を進めたが、スタートには間に合わず。レースが15周目に入ったところでようやくコースインしたものの、トラブルは解消しておらず、この一戦で#50 小出選手が優勝を飾り、野中のチャンピオンの可能性はなくなってしまった。そんな一戦では、小林が終始トップを争いながらもオーバーテイクはならず2位に。中村は5位、古谷は7位でレースを終えた。
12月1日(日)のもてぎも晴天に恵まれ、9時20分からRound2が行われた。ここで好スタートを決めた小林はS字カーブでトップに浮上。そのままリードを守り今季3勝目を飾った。中村も1周目にポジションを上げ3位表彰台に。古谷は7位、この日はトラブルを解消した野中は8位でレースを終えた。13時25分からのRound3では、古谷がスタート後抜群の加速をみせ、小林と2位争いを展開。小林が2位、古谷が3位に。中村が5位、1周目に順位を上げた野中が6位で1ポイントを獲得した。これにより、TOM’Sがライバルチームを上回って今季のチームチャンピオンに輝いた。
Driver | Car No. | Rd.1 / Fastest Lap | Rd.2 / Fastest Lap | Rd.3 / Fastest Lap |
中村 仁 | 35 | P5/1’45.452 | P3/1’44.710 | P5/1’45.640 |
小林 利徠斗 | 38 | P2/1’44.762 Fastest Lap | P1/1’44.514 Fastest Lap | P2/1’45.072 |
決勝:ドライバー・エンジニアコメント
中村 仁
35号車ドライバー
良いところ、悪いところが
それぞれ出た週末でした。
良かったところ、悪かったところが出た週末でした。1レース目では中古タイヤで前に追いつけましたが、2レース目では新品タイヤを入れたものの抜くに至らず、3位にとどまったのは課題でした。3レース目はスタートが良くなかったですが、週末で一番の走りはできたと思います。
小林 利徠斗
38号車ドライバー
心を整えられて、
成長できた週末でした。
今回自分のなかで目標としていた、心と身体をしっかりと整え、きっちり頭を良く回して過ごすことができた週末でした。週末を通じてクルマを良くすることができ、3レースとも安定してスタートができ、レースを戦えて1勝できたのは良かったです。成長できた週末でした。
山田 淳
チーム監督
反省の一言に尽きる週末。
小林選手のランキング2位は良かった。
野中選手はチャンピオンがかかった大事なところで、しっかり走らせることができなかったのは取り返しのつかないミスです。今回最も良かった小林選手は1勝をあげてくれました。最終的にランキングも2位になり1年目としては十分なパフォーマンスで、来シーズンはチャンピオンを目指してもらいたいです。2024年シーズンが今大会をもって終了しました。サポートしていただいた皆様には感謝の気持ちでいっぱいです、ありがとうございました。