2024 MACAU GRAND PRIXレースレポート
カーナンバー | 予選 | 予選レース | 決勝グリッド | 決勝レース |
#19 小林 利徠斗 | 23位 | 21位 | 21位 | 12位 |
#20 中村 仁 | 13位 | 13位 | 12位 | -位 |
開催 サーキット |
マカオ ギア・サーキット |
日時 | 11月14日〜17日 |
天候 | 雨・曇り・曇りのち雨・曇りのち晴れ |
気温 | 予選1回目:25℃・予選2回目:26℃・予選レース:27℃・メインレース:23℃ |
路面温度 | 予選1回目:25℃・予選2回目:31℃・予選レース:38℃・メインレース:28℃ |
予選:レース内容
初日から雨絡み波乱続きとなった予選。
2人ともアクシデントで不本意な結果となり、
中村は13番手、小林は23番手から
追い上げ目指す。
今年からタトゥース社製のフォーミュラ・リージョナル車両で開催されるマカオグランプリ。この舞台で豊富な経験を持つTOM’Sは全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権で活躍中の小林と中村を起用しトップを目指した。
14日の初日から雨模様となり、フリー走行からアクシデントに見舞われる車両も続出。小林と中村にとっては初めての公道を使用したギアサーキットということもあり、コースを覚えながらタイム更新を狙っていった。
予選1回目は雨と度重なる中断の影響で、各車とも満足に走れないまま終了。15日(金)の2日目は一転してドライコンディションとなり、各車とも積極的にタイムアタックを行った。
その中で10番手につけていた中村は2回目の残り20分の最終コーナーで他車に追突されて外側のバリヤにクラッシュ。走行を断念せざるを得ない悔しい結果となった。最終の予選結果は13位となり、決勝での追い上げを狙う。このアクシデントでの中断後に、タイム更新を狙いにいった小林も最終コーナーのひとつ前であるフィッシャーマンズ・ベンドでクラッシュ。満足なタイムを記録することができないまま、23番手で予選を終えた。
Driver | Car No. | 予選Q1 | 予選Q2 | 予選レース |
小林 利徠斗 | 19 | P23/2’50.798 | P23/2’24.631 | P21/2’28.606 |
中村 仁 | 20 | P20/2’42.911 | P13/2’21.692 | P13/2’23.135 |
予選:ドライバー・チーム監督コメント
小林 利徠斗
19号車ドライバー
一筋縄ではいかない
サーキットだなと感じました。
マカオは事前に走行できる時間が少ないことは分かっていましたが、相当難しいコースだなとあらためて感じました。クラッシュをしないように意識しつつも攻めていかないとタイムが出ないので、そのバランスを見極めるのが難しかったです。
中村 仁
20号車ドライバー
最初の1周目は、
とにかく怖かったです。
いきなり雨が降っている中での走行で、数周走ると赤旗中断になるので、慣れるのが大変でした。予選2回目で他車に追突されてクラッシュをして、予選順位に納得はいっていませんが、そこまで走行経験を積むことができたのは大きかったです。
山田 淳
チーム監督
ここまで雨絡みのマカオは
初めての経験でした。
久しぶりにマカオに行って色々思い出すところもありました。今までとは違いF3以外の車両でマカオを戦うのも初めてでしたし、初日からずっと雨絡みで大変でした。2人とも初めてのマカオだったので、アクシデントがあると貴重な走行時間が少なくなるので、日曜日までぶつからずに走ろうと話していましたが、なかなかうまくは行きませんでした。
決勝:レース内容
小林は序盤のアクシデントに巻き込まれるも
粘り強く走って12位完走。
中村はトップ10圏内につけるも、
終盤に接触し悔しいリタイア。
FIA FR World Cupは、土曜日の予選レース(10周)の結果をもとに翌日のグリッドを決定。15周のメインレースで最終結果を決める。予選日まで不安定な天候が続いていたが、16日(土)の予選レースはドライコンディションでスタートしたが、1周目からアクシデントが発生しセーフティカーが導入された。4周目に再開され、中村は14番手、小林は21番手でレースを進めるも後半に入って大粒の雨が降り出したことを受けて赤旗中断。各車がウエットタイヤに交換して再開されたが、セーフティカー先導のままチェッカーフラッグが出され、中村は13位、小林は21位となった。
17日(日)は朝から大雨に見舞われ、他のレースではスケジュール変更もあったが、FRのメインレースは予定通り開催された。スタート後2周目のリズボア・ベンドでクラッシュが発生。小林は行き場を失い、そこに巻き込まれる形で他車と接触した。なんとか再スタートを切って赤旗中断の間にマシンの応急処置を敢行。粘り強く走り切り、12位で初のマカオグランプリを終えた。
一方で12番グリッドから着々と順位を上げた中村は、レース後半に10番手につけ、上位フィニッシュが期待されたが、終盤のセーフティカー先導の走行からレースが再開される際に、前方を走るライバルに接触。マシンにダメージを負って悔しいリタイアとなった。
Driver | Car No. | Race / Best lap |
小林 利徠斗 | 19 | P12/2’23.899 |
中村 仁 | 20 | – /2’20.714 |
決勝:ドライバー・エンジニアコメント
小林 利徠斗
19号車ドライバー
非常に貴重な経験ができた、
今後の自分のレースに活かしたいです。
メインレースでは序盤の玉突き事故に巻き込まれて、その後も本調子ではなかったですけど、マカオのコースに慣れてきたなという感覚を持ちながら走ることができました。とはいえ、トップ集団のレベルが高いので、まだ足りないところがあるなと感じています。
中村 仁
20号車ドライバー
最後まで走りたかったですが、
本当に良い経験になりました。
最後まで走り切っていれば、上位まで行けていたと思うので、悔しいです。何よりマカオで走り切ってチェッカーフラッグを受けたかったです。自分自身にもう少し速さがあれば予選のアクシデントもなかったと思いますし、さらに上位で戦えたと思います。
山田 淳
チーム監督
中村が上位を狙えただけに
悔いが残る結果になりました。
2人にとっては初めてのマカオでしたが、オンボード映像を見ているとトップの選手と比べて攻め切れていないところがありました。決勝レースも荒れた展開のなか、中村は淡々と走って順位を上げていきましたが、最後の接触は残念でした。あのまま走り切っていればトップ10圏内は狙えたと思うので、悔いの残るマカオになりました。