SUPER GT 2024 第2戦 レースレポート
予選:11位 | 決勝:4位 |
開催 サーキット |
富士スピードウェイ(静岡県小山町) | |
日時 | 5月3日(金) | 5月4日(土) |
来場者 | 34,500人 | 53,900人 |
天候 | 晴れ | 晴れ |
気温 | 23℃ | 23℃ |
路面温度 | 38℃ | 41℃ |
予選:レース内容
ウェイトの影響もあり11番手。
決勝を見据えたタイヤ選択で、
長丁場の決勝で上位を目指す。
今年もゴールデンウィークに富士スピードウェイを舞台にして開催されるRound2。初日から多くのファンが来場し賑わいをみせた。前回の岡山大会でポール・トゥ・ウィンを飾った36号車。幸先良くシーズンのスタートを切った一方で、サクセスウェイトを多く積むこととなり、46kgを背負って今大会に臨む。ライバル勢の中にはサクセスウェイトを積んでいないチームもあり、午前の公式練習ではトップから0.9秒差の12番手と後方につける形となった。
午後の公式予選では前回と順番を変えてQ1を坪井が担当。新品タイヤでのアタックで1分27秒398を記録し、トップから0.689秒差の11番手につけた。Q1で使用したタイヤを装着してQ2では山下が出走。トップから0.836秒差の10番手タイムとなった。合算タイムで2分55秒311となり、総合11番手を獲得した。やや後方からのスタートとはなるが、チームは決勝での逆転を見据えてタイヤ選択や戦略などを用意し、3時間と長丁場になるレースに備えた。
Driver | Q1 | Q2 |
坪井 翔 | P11/1’27.398 | ー |
山下 健太 | ー | P10/1’27.913 |
予選:ドライバー・エンジニアコメント
坪井 翔
36号車ドライバー
3時間の決勝レースを
見据えています。
想定内の予選結果だったとは思いますが、目標は8番手くらいに設定していたので、ちょっと悔しさが残ります。ウェイトが比較的重い39号車と100号車の前で終えられなかったところを見ると、もう少しパフォーマンスを上げたかったです。
山下 健太
36号車ドライバー
本音はもう少し上の順位に
行きたかったです。
公式練習の段階から上位に行くのは簡単ではないだろうと思っていました。予選ではポイントを争うライバルの前にいきたかったのですが叶いませんでした。決勝を見据えたタイヤを選んでいるので、しぶとく上がっていければと思います。
吉武 聡
レースエンジニア
決勝レースは長いので、
1点でも多くポイントを獲得したい。
公式テスト時の富士が雨だったこともあり、2024年のマシンでは富士の予選を想定したデータが取れていませんでした。公式練習では持ち込みのセッティングから修正をするのに時間がかかりましたが、予選ではドライバーたちがうまく合わせてくれました。
伊藤 大輔
チーム監督
決勝重視のタイヤ選択なので、
落胆する結果ではないです。
朝から少しセットアップはしましたが、2人のドライバーが頑張って合わせ込んでくれました。初めての3時間レースで、何事もなくいけば相当長い距離になって戦略も限られてくると思いますが、みんながやれることをきちんとやれば、上位に行けると信じています。
決勝:レース内容
チームの総合力が発揮され、
7つ順位を上げて4位でゴール。
ランキング首位の座を守る。
決勝日も晴天に恵まれた富士スピードウェイは、路面温度が40℃を超える夏のようなコンディションの中でスタートが切られた。今回はSUPER GTで初めて3時間レースというフォーマットで行われ、距離にして500kmを超える長丁場の戦いが繰り広げられた。
11番グリッドの36号車は坪井がスタートを担当。10周目を終えたあたりからペースを上げて前のマシンをかわしていくと、スタートから48分で7番手に浮上。1時間を経過した39周目にピットインし山下に交代。チームが迅速に作業を終わらせて6番手に上がると、安定したペースで前のマシンに追いついていき、2時間経過時に行った2度目のピットストップで、さらに1つ順位を上げた。ライバルの脱落で4番手に上がると、坪井が担当した最終スティントでは最後まで追い上げていき、3位の1.7秒後方まで接近。追い抜くまでには至らなかったが、スタートから7つ順位を上げた4位でゴールした。
Driver | Race Result | Fastest Lap |
坪井 翔 | P4 | 1’30.195 |
山下 健太 | 1’30.525 |
決勝:ドライバー・エンジニアコメント
坪井 翔
36号車ドライバー
貴重な8ポイントを
獲得できました。
全てを出し尽くした結果なので満足ですし、ランキング首位も守ることができました。次から燃料リストリクター制限が始まるので苦しい状況になりますが、それは昨年も散々経験してきたので、耐え方は知っています。次戦以降もチームと山下選手とともに、しぶとくポイントを獲っていきたいです。
山下 健太
36号車ドライバー
まさに“36号車らしい”
レースができました。
ピットストップが毎回早くて、そこで順位を上げることができましたし、僕のスティントでは誰かを直接追い抜くということはありませんでしたが、良いペースで走ることができて、サクセスウェイトが軽いライバルに追いついていけたので良かったと思います。
吉武 聡
レースエンジニア
ミスやトラブルのない
レースを続けていきたい。
できることは全てやったというレースでした。ピットストップが早くて、毎回1台以上は抜くことができていました。1回のスティントで40周近く走ることになるので、それを見越したタイヤを選んだことで最後まで力強く戦うことができました。
伊藤 大輔
チーム監督
“やり切った”と言える
レースだったと思います。
今の僕たちが持っているパフォーマンスを全て出し切れたと思っています。細かな部分ではライバル勢との差を感じるところもあり、ドライバーたちもフラストレーションが溜まる場面があったかと思いますが、粘り強く走ってくれたし、メカニックのみんながピット作業も頑張ってくれました。
舘 信秀
チームオーナー
今回の36号車はサクセスウェイトが効いていたのか、ストレートでのスピードが他車と比べても苦しいのかなと、見ていて思うところはありました。私の中では表彰台に上がれれば良いなという期待感があっただけに、少し残念ではありますけど、4位で終えられて良しとしようと思います。
次から燃料リストリクターの制限も入るので、厳しい戦いになっていくと思いますが、鈴鹿では1ポイントでもいいから取りに行くというレースをしたいと思います。
引き続き、次戦もたくさんの応援をよろしくお願いいたします。