SUPER GT 2023 第2戦 レースレポート
予選:6位 | 決勝:1位 |
開催 サーキット |
富士スピードウェイ(静岡県小山町) | |
日時 | 5月3日(水) | 5月4日(木) |
来場者 | 31,600人 | 48,600人 |
天候 | 晴れ・ドライ | 晴れ・ドライ |
気温 | 20℃ | 22℃ |
路面温度 | 32℃ | 38℃ |
予選:レース内容
晴天に恵まれた予選日、坪井がQ1でトップに迫る走りを披露、
僅差のQ2では宮田が6番手につける。
今年もゴールデンウィーク期間中に開催されたシリーズ第2戦。前回の岡山大会とは打って変わり、予選日から富士山も一望できるほどの晴天に恵まれた。
前回、トップ争いを展開するも、タイヤ交換ミスで悔しい結果に終わった36号車は、今回こそ優勝を勝ち取るべく、マシンのセットアップを進めていく。午前の公式練習ではトップから0.245秒差の5番手につけ、順調なスタートを切ったが、ライバルのスピードも侮れない状況で、予選に向けてさらに速さを追求すべく、マシンの微調整を進めた。
15時48分から始まった公式予選のQ1では、坪井がタイムアタックを担当。いつもよりタイヤのウォームアップに時間をかけ、計測5周目に1分26秒985を記録し、5番手通過を果たした。続くQ2では宮田がマシンに乗り込み、タイムの更新を狙ったが、上位7台が0.4秒以内にひしめく大接戦となり、1分26秒786で6番グリッドを獲得した。
Driver | Q1 | Q2 |
坪井 翔 | P5/1’26.985 | ー |
宮田 莉朋 | ー | P6/1’26.786 |
予選:ドライバー・エンジニアコメント
坪井 翔
36号車ドライバー
予選は苦しい展開を予想したけど、
Q1を通過できてホッとした。
予選は6番手でしたけど、今回は450kmと長いレースですので、そこをしっかりと見据えた上で、タイヤの選択やマシンをセットアップしていきました。公式練習の結果を見ると予選は接戦になりそうで、少し苦しいかなと思っていたのですが、ギリギリでQ1を通過することが出来て良かったです。
宮田 莉朋
36号車ドライバー
正直言うと余裕はないという印象。
決勝は細かな積み重ねが重要。
Q2予選の顔ぶれをみると、ホンダ勢が速いなという印象で、感触的に言うと余裕はないです。その中で、Q2に進めたことはホッとしていますし、決勝では思い切って追い上げたいです。決勝では、細かな積み重ねが大事なので、優勝目指して頑張ります。
吉武 聡
レースエンジニア
決勝を見据えてタイヤを選んだので、
この順位は大きな問題ではない。
公式練習では持ち込みのセッティングなどを試して、予選に向けてはクルマの方向性としては良い形に持っていけたと思います。今回は450kmレースなので、決勝を見据えたタイヤを選んできたので、このポジションは大きな問題ではないのかなと思っています。
伊藤 大輔
チーム監督
一発の速さでは届かなかったけど、
決勝に向けて良い方向に進んでいる。
トヨタ勢のなかでも、選んでいたタイヤが少しずつ違いました。そこに対して、僕たちは予選での路面温度に対して、一発の速さという部分では、少しネガティブに働いた部分はあるのかなと思います。ただ、決勝のことを考えると、我々にとっては良い方向に向かっているのではないかと思います。
決勝:レース内容
序盤から坪井が追い上げトップに浮上。
後半は宮田が着実にリードを広げ、独走優勝を飾る。
決勝日も朝から快晴となった富士スピードウェイ。今回は450km(100周)で争われ、途中で給油を伴うピットストップを2回行うことが義務付けられていた。予選6番手の36号車は、坪井がスタートを担当したが、1周目のTGRコーナーでの混戦で他車から軽く追突され、ポジションを落とした。幸いマシンへのダメージはほとんどなく、7番手で1周目を終えると、5周目のメインストレートで前を走る2台をまとめて追い抜く快進撃をみせた。
その後、20周目に1台を抜いて3番手に浮上した坪井は、先行するライバル2台に接近。1回目のピットストップで逆転を果たし、トップに浮上した。坪井はそのまま第2スティントも担当し、後続を16秒後方まで引き離す走りを見せ、63周目で宮田にバトンを託した。
前回の岡山大会では、タイヤ交換で悔しいミスがあったが、チームもしっかりと対策を施し、完璧な作業でマシンを送り出すと、最後は2番手以下に28.5秒もの大差をつける独走劇でフィニッシュ。今シーズン初優勝を飾った。
Driver | Race Result | Fastest Lap |
坪井 翔 | P1 | 1’29.226 |
宮田 莉朋 | 1’29.558 |
決勝:ドライバー・エンジニアコメント
坪井 翔
36号車ドライバー
スタートで順位を落としたけど、
とにかく1台ずつ抜いていきました。
スタート直後に追突されましたが、幸いマシンは大丈夫だったので、そこから1台ずつ抜いていきました。36号車がチェッカーを受けた瞬間は、本当に嬉しかったです。岡山での悔しさもあったし、僕が第1ドライバーになって初めての優勝でもありました。
宮田 莉朋
36号車ドライバー
この富士は絶対に勝ちたかった。
今は感謝の気持ちでいっぱいです。
トップでバトンを受け取りましたが、とにかくセーフティカーが出ないことを願いながら走っていました。チーム全員が、この富士は絶対に勝ちたいと思っていたので、それを果たすことができて安心しましたし、感謝の気持ちでいっぱいです。
吉武 聡
レースエンジニア
ドライバーもメカニックも完璧。
優勝することができて嬉しいです。
1回目のピットは周りの状況を見て、ピットのタイミングを決めましたが、全体を通してドライバーも速かったですし、メカニックもしっかりと作業をしてくれて、本当に完璧でした。前回のリベンジができたと思いますし、優勝することができて嬉しいです。
伊藤 大輔
チーム監督
相手に戦略を合わせた部分はあったが、
良いタイミングでピットに入って
逆転できた。
いつも展開が荒れがちですが、今回はスムーズに進んでいくレースとなりました。相手の戦略に多少合わせる部分はありましたが、良いタイミングでピットに入れましたし、作業も完璧にこなすことができました。何より、ドライバーがコース上でミスなく走ってくれたことが大きかったです。
舘 信秀
総監督
今回は、セーフティカーやフルコースイエローが導入されないレース展開でした。その中で36号車のドライバーは、2人とも素晴らしい走りを見せてくれました。チームも完璧に作業をこなしてくれて、前回の雪辱を果たせたと思っております。
また、37号車も入賞を果たしてくれて、良い1戦になったと思います。
また次戦も、精一杯頑張ります。応援していただいた皆様、ありがとうございました。