SUPER GT 2023 第3戦 レースレポート

予選:1位 決勝:2位
開催
サーキット
鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)
日時 6月3日(土) 6月4日(日)
来場者 11,000人 22,000人
天候 晴れ・ドライ 曇り・ドライ
気温 25℃ 27℃
路面温度 40℃ 37℃

予選:レース内容

40㎏のサクセスウェイトを積むも、
公式練習から力強い走りをみせ、
今季初のポールポジションを獲得。

 鈴鹿サーキットを舞台に開催されるRound3。大会前日の6月2日(金)には、台風2号の接近に伴い、会場は荒天模様となったが、予選日の朝からは晴天となり、ドライコンディションで公式練習が始まった。前回の富士大会で今季初優勝を飾った36号車は、成績に応じて課せられるサクセスウェイトを40kg積んで今大会に臨むこととなる。ライバルと比べても重い状態となっていることから、今大会での上位進出は難しいかと思われたが、いざ走行が始まるとトップタイムを記録するなど好調な走りを披露。最終的に2番手で午前のセッションを終えた。
 午後の公式予選では、宮田がQ1を担当。重いサクセスウェイトをものともせず、1分44秒966で6番手に食い込んだ。続くQ2は坪井が担当し、タイムアタックに臨んだ。ここでも1分44秒585の好タイムを記録し、2番手でセッションを終えた。しかし、トップだった車両が再車検不合格となり、繰り上がりで36号車がポールポジションを獲得した。

DriverQ1Q2
坪井 翔P1/1’44.585
宮田 莉朋P6/1’44.966

予選:ドライバー・エンジニアコメント

坪井 翔

36号車ドライバー

GT500初ポールで素直に嬉しい。
このままいけば表彰台争いもできる。

朝の走り出しから思いのほか好調だったので、今週は戦えそうな雰囲気でした。予選では繰り上がりとはいえ、ポールポジションを獲得でき、僕にとってはGT500で初ポールなので、素直に嬉しかったですし、このままいけば決勝も表彰台争いができるかなと思っています。

宮田 莉朋

36号車ドライバー

公式練習から物事が順調に進んだ。
想像以上に良かった1日でした。

公式練習から順調に物事が進んでいった印象でした。サクセスウェイトも積んでいるので、今回のパフォーマンスでいうと、予選Q1を通過できるか否かというポジションを想像していました。そういう意味では上手くいきましたし、ポールポジションを獲得できて良かったです。

吉武 聡

レースエンジニア

ウェイトを考えれば満点の内容。
決勝では優勝を狙っていきます。

予選は惜しかったですけど、サクセスウェイトのことを考えれば、満点をつけられる内容だったかと思います。今回は持ち込みのセットから調子も良くて、決勝に向けては万全だと思っています。勝つチャンスは十分にありますし、優勝を狙っていきたいです。

伊藤 大輔

チーム監督

Q1通過できれば御の字という状況。
予想以上に速くて上出来な予選でした。

最初から良いパフォーマンスだったなと思いますが、予選になるとライバル勢もタイムを上げてくることは予想していたので、本当にQ1を通れば御の字という状況でした。そこを宮田が頑張ってくれて、Q2の坪井も予想以上に速くて、40kgのウェイトを積んだ中で上出来な予選でした。

決勝:レース内容

※他チームが控訴を行う意志を書面で表明したため、裁定が確定するまでは、今大会の競技結果は暫定のままとなる。

一度はポジションを落とすも、
逆転を目指してトップを猛追したが、
アクシデントによる赤旗終了で暫定2位。

 今回の鈴鹿大会も450kmの距離で争われ、途中に2度の給油が義務付けられる。今季初ポールポジションを獲得した36号車は、坪井がスタートを担当し、序盤から後続を引き離しにかかる走りを見せた。途中からGT300クラスとの混走が始まっても、冷静な走りでポジションを守り、29周目にピットイン。宮田にドライバー交代した。ここで少し多めに給油したこともあり、ライバルの先行を許し、レース中盤は4番手を走行。力強いペースを維持し、終盤で逆転するチャンスを狙った。
 48周目に2度目のピットインを行い、チームの迅速な作業にも助けられ、2台の逆転に成功した。さらに事実上トップの車両にも接近し、2秒後方のところまで迫った。逆転も時間の問題と思われた矢先に、複数台が絡む大クラッシュが発生し、レースは中断された。防護フェンスなどの損傷が激しく17周を残してレースは途中終了。58周目の順位が採用され、当初は3位だったが、レース後の裁定で暫定2位に繰り上がった。

Driver Race Result Fastest Lap
坪井 翔 P2 1’48.321(Fastest Lap)
宮田 莉朋 1’50.206

決勝:ドライバー・エンジニアコメント

坪井 翔

36号車ドライバー

鈴鹿で優勝争いができるとは、
想像もできなかったことでした。

今回は2回目のピットが終わった時でないと順位の整理ができないと思っていたので、1回目のピットで順位が下がったことは問題視していませんでした。終盤に『ここからが36号車のレースだぞ』という時に赤旗が出てレースが終わってしまいました。

宮田 莉朋

36号車ドライバー

逆転できなかったのは残念だけど、
全体を通して見れば良い週末でした。

トップの車両に近づいていっている状態で、あのままレースが続いていれば、追い抜ける自信はありました。途中で終了になったのは残念ですが、こんな上位の結果で終えられるのは万々歳ですし、僕たちは鈴鹿が鬼門だと思っていたので、全体を通して見れば良かったかなと思います。

吉武 聡

レースエンジニア

最後は多分逆転できたと思いますが、
ウェイトのことを考えれば上出来です。

1回目の給油を長めにして、ちょっと順位が下がりましたが、2回目の給油で相手の前に出られる想定だったので、そのような作戦をとりました。残り17周くらいあったので、多分逆転はできたのかなと思いますが、サクセスウェイトを考えれば、これだけ戦えたのは良かったと思います。

伊藤 大輔

チーム監督

終盤が面白くなると思っていたので、
途中終了は少し消化不良ではあります。

優勝を視野に入れて戦いました。1回目のピットで順位を落としたのは想定内でした。ライバルがスティントの後半でタイムが落ちてくることは分かっていたので、残り15周が面白い展開になるかなと期待をしていましたが、途中でレース終了となったので、少し消化不良な感じではありますね。

舘 信秀

総監督

36号車は惜しかったですね。トップの車両に対して1周1秒ずつ詰めていて、赤旗が出るときに2秒後方まで来ていました。残り17周あったことを考えると、勝てるレースではあったと思います。今回はウェイトを積んでいる中で、クルマも非常に良かったですし、何より2人のドライバーが速かったので、次のレースも楽しみです。
また次戦も、精一杯頑張ります。応援していただいた皆様、ありがとうご ざいました。

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