SUPER GT 2023 第4戦 レースレポート
予選:12位 | 決勝:8位 |
開催 サーキット |
富士スピードウェイ(静岡県小山町) | |
日時 | 8月5日(土) | 8月6日(日) |
来場者 | 20,200人 | 30,200人 |
天候 | 晴れ/ドライ | 晴れ、雨/ドライ、ウエット |
気温 | 30℃ | 27℃ |
路面温度 | 45℃ | 33℃ |
予選:レース内容
公式練習で流れを掴むことができず、
予選Q1では12番手で敗退。
決勝での挽回を誓う。
Round3から約2ヶ月のインターバルを経て、今年2度目となる富士スピードウェイを舞台にして開催されるRound4。ライバルのサクセスウェイト(SW)が増え始めているなか、37号車は10kgと軽いSWで臨めることもあり、上位進出に期待がかかっていた。ところが朝の公式練習では前半に細かなトラブルが発生し、思うように走り込むことができず。最後に行われる10分間の専有走行で新品タイヤを装着してタイムアタックを試みるも、トラブル車両が発生し赤旗が出されて、予選のシミュレーションができないままセッション終了となった。
現状で揃っているデータの中でマシンに微調整を加えて公式予選に向かった37号車は、今回も笹原にQ1を託した。Q2進出ラインの8番手以内を目指してタイム計測に挑んだものの、ベストタイムは1分28秒802で12番手に終わり、Q2担当のアレジに繋ぐことができなかった。予想外の結果に、セッション終了後はチーム・ドライバーともに落胆の表情が見られた。
Driver | Q1 | Q2 |
笹原 右京 | P12/1’28.802 | ー |
ジュリアーノ・アレジ | ー | ー |
予選:ドライバー・エンジニアコメント
笹原 右京
37号車ドライバー
決勝のロングランは良さそうなので、
頑張って追い上げたいです。
公式練習で少し車両のトラブルがあって、ちゃんと走行できる時間がなくなってしまいましたが、それでも調子は良さそうな雰囲気でした。予選では自分も失敗したところがありましたが、それ以上に、周りがコンディションの変化に合わせてタイムを縮めていったのに対して、僕たちは伸び代が足りなかったと思います。
ジュリアーノ・アレジ
37号車ドライバー
決勝はいろんなことが起きると思うので、
その状況を利用して頑張りたいです。
予選では5~7番手くらいはいけそうな感触はありました。笹原選手も手応えを掴んでいましたし、僕も今回はいけそうだと思っていました。ロングランもすごく良かったです。ただ、バランスが合わなかったところがあったので残念な予選になりました。公式練習での雰囲気を取り戻せれば十分に挽回できると思います。
大立 健太
レースエンジニア
ロングランの調子は良かったのですが、
一発の速さが足りませんでした。
公式練習の時にトラブルが発生して、その対処に追われました。結局ちゃんと走れた時間が少なかったですし、最後の専有走行で赤旗が出たこともあって、ショートランのパフォーマンスが未知なままでした。その中でも予選に向けてアジャストしていきましたが、全然足りなかったという感じです。
山田 淳
チーム監督
37号車の予選は想定外の結果でした。
噛み合わないところがあった気がします。
朝の公式練習でトラブルがあったにせよ、少し噛み合わなかったところがあった気がします。予選では1分28秒台前半あたりは出るだろうと思っていたのですが、想定よりも0.5秒くらい遅かった。笹原選手も失敗があったと言いますが、それを差し引いても足りなかったと思います。決勝で追い上げます。
決勝:レース内容
ドライ路面で力強い走りを見せ、
表彰台圏内を走行するも、
終盤の雨で順位を下げ8位でゴール。
台風6号の影響で朝から不安定な天候となった決勝日。直前のウォームアップ走行では晴れ間が見えていたが、スタート直前の大雨でウエットコンディションとなり、安全を考慮してセーフティカー先導でレースが開始された。12番グリッドの37号車は、笹原がスタートを担当した。序盤はポジションを落としたが、晴れ間が見えてきたことで13周目にスリックタイヤに交換。それ以降は1分31秒~1分32秒台の安定したペースを刻んでいき、55周目には3番手に浮上した。
笹原は59周目にピットインしアレジに交代。ピットアウト直後から他メーカーのライバルが接近するが、アレジは粘り強く相手を押さえ込んでポジションを死守する走りをみせた。その直後の66周目にGT300クラスの車両で火災が発生し、レースは一時中断となった。再開直前に強い雨が降った影響で、各車ともウエットタイヤを装着して再開。アレジは一時2番手に浮上し優勝に手が届きそうなところまでいったが、雨が止むと急激にペースダウンし、最終的に8位でフィニッシュした。
Driver | Race Result |
Fastest Lap |
笹原 右京 | P8 | 1’30.979 |
ジュリアーノ・アレジ | 1’32.238 |
決勝:ドライバー・エンジニアコメント
笹原 右京
37号車ドライバー
もし最後に雨が降らなければ、
優勝できていたかもしれません。
スタート直後に路面が乾いていく方向だと分かったので、タイヤを壊さないことを意識して走りました。スリックタイヤに交換する関係で予定よりも早くピットに入ったので、中盤は燃費を稼ぎつつも速く走らないといけなくて大変でした。結果的にペースも良く、燃費走行もパーフェクトにできたと思います。
ジュリアーノ・アレジ
37号車ドライバー
ドライではうまく走れていたけど、
ウエットになって急に苦しくなった。
ドライで走っていた時はすごく良かったですが、残念ながら赤旗が出て状況が変わりました。できる限りのことはやったんですけど、最後はリアタイヤがものすごくタレてしまって苦戦しました。今まで良かったものがいきなり変わったので、なぜそうなったのかを調べて次に活かしたいです。
大立 健太
レースエンジニア
作戦は上手く機能していたので、
次戦に向けて光明が見えました。
ドライコンディションのまま最後までいっていれば優勝できたのではないかと思います。第1スティントも周りと違うタイヤを選んだことがうまくいきましたし、ドライになってからも良いペースを刻めました。レースの作戦を含めて良かったかなと思いますし、次戦以降に向けて少し光明が見えたかと思います。
山田 淳
チーム監督
天気がここまで荒れなければ、
2位か3位にはなれたのかなと思います。
前半は笹原選手のペースも良かったですし燃費セーブもしっかりやってくれました。ジュリアーノはタイヤマネジメントが少し足りなかったのかなと思いますが、そこは課題として頑張ってもらえればと思います。天候が目まぐるしく変わる展開でしたが、我々としてはやり尽くしたレースでした。
舘 信秀
総監督
37号車は良いペースで頑張ってくれていましたし、ジュリアーノも良いレースを見せてくれました。ただ、終盤のウエット路面でのタイヤの使い方というところは、これから経験を積んでいってもらえればと思います。なかなかのパフォーマンスを見せてくれていたと思いますし、あの状況でタイヤをうまく使い切るというのは自分なりに考えて走らなければいけないから、そこはジュリアーノのこれからに期待したいです。もうちょっと上の順位にいってもおかしくない走りを見せていたので、残念ではありますが次回が楽しみですね。
次回は8月下旬の鈴鹿大会になります。引き続き、応援をよろしくお願いいたします。