SUPER GT 2023 第8戦 レースレポート
予選:13位 | 決勝:9位 |
開催 サーキット |
モビリティリゾートもてぎ(栃木県茂木町) | |
日時 | 11月4日(土) | 11月5日(日) |
来場者 | 15,600人 | 30,000人 |
天候 | 晴れ | 曇り時々雨 |
気温 | 23℃ | 22℃ |
路面温度 | 29℃ | 24℃ |
予選:レース内容
全員でミスなく予選を戦うものの、
Q2進出はならず。
13番手から追い上げ狙う。
今シーズンは思うように結果を残せないレースもあった37号車だが、シーズン後半に向けて着実に手応えを掴み始め、前戦のRound7オートポリスでは予選5位、決勝で7位と今季ベストと言える内容のレースを披露した。
37号車のドライバーである笹原は、前週に開催されたスーパーフォーミュラRound8で大きなアクシデントに見舞われたが、怪我はなく、今大会の前日にサーキットドクターからも出走許可を得て、土曜日の公式練習から参加した。
少し霧がかかったなかで行なわれた公式練習では、2人のドライバーが着々と周回を重ね、予選に向けて準備を進めていき、最終的に12番手でセッションを終えた。午後の予選では笹原がQ1を担当し、Q2進出圏内となる8番手を目指してタイムアタックを行なった。各区間ともに午前のペースを上回り、1分36秒829のベストタイムを記録。トップとの差も0.9秒と、午前より0.5秒縮めたが、ライバルも手強く13番手となりQ1を通過することはできなかった。
Driver | Q1 | Q2 |
笹原 右京 | P13/1’36.829 | ー |
ジュリアーノ・アレジ | ー | ー |
予選:ドライバー・エンジニアコメント
笹原 右京
37号車ドライバー
順位は上位ではないですが、
出来ることは全てやりました。
公式練習で色々試してみた中で、ポテンシャルはあるものの、Q1突破は簡単ではないなと感じていました。クルマのバランスも予選では良くなっており、アタックもミスなく走れました。ただ、細かなところで詰めの甘さが出た結果になりました。順位は芳しくないですが、自分たちが出来ることは全てやり切りました。
ジュリアーノ・アレジ
37号車ドライバー
決勝のペースの良さは、
公式練習で確認できています。
朝の公式練習を走ってみての感触としては悪くはなかったのですが、予選一発の速さという点では課題が残っている状況でした。その中でポジティブなことは、決勝レースを見据えたロングランのペースが良いこと。そこは予選より自信があるので、決勝で全ての要素を噛み合わせて、追い上げていきたいです。
大立 健太
レースエンジニア
ここ最近抱えている課題が、
予選の速さに影響しました。
37号車がここ最近の課題として抱えている、フロントのダウンフォースが十分に得られていないというところが、今回も結果に影響しました。その中で右京、アレジともにミスなく1日を走り切ってくれました。公式練習ではロングランのペースが良いことが確認できデータも得られたので決勝は頑張ります。
山田 淳
チーム監督
決勝のペースは悪くないので、
37号車らしいレースをしたい。
みんな頑張ってくれたと思います。ただ、クルマのセットも含めて、少し走りづらそうに感じました。順位としては沈み込む結果になりましたが、昨年のもてぎ大会と比べると仕上がりとしては良くなっていると思います。決勝のペースは悪くないです。しっかりと走り切って、37号車らしいレースをしたいです。
決勝:レース内容
各所で接戦を展開。
終盤の雨に翻弄されるが、
9位フィニッシュで今季を終えた。
曇り空のなかで始まった決勝レース。13番グリッドから挽回を目指す37号車は、笹原がスタートを担当した。序盤から積極的に前のマシンを狙う走りを見せた。中でも白熱したのが、18周目の38号車とのバトル。90度コーナーで抜きにかかった笹原に対してライバルも応戦。約半周にわたって2台横並びの白熱した戦いを繰り広げた。ここで前に出ることはできなかったが、21周目の3コーナーで前に出て9番手に浮上した。
その後も好ペースで周回を重ねた笹原は、全体の3分の2に迫る40周目にピットインし、アレジに交代。後半もペース良く走り、44周目には1台を抜いて7番手に浮上した。その後も、前のマシンを追いかけたが、終盤に降り始めた雨の影響でコースオフを喫しポジションを下げることに。それでもポイント圏内を死守して9位でフィニッシュ。3戦連続の入賞を果たした。
これで笹原/アレジ組はドライバーズランキング15位、チームランキングは14位でシーズンを終えた。
Driver | Race Result |
Fastest Lap |
笹原 右京 | P9 | 1’40.774 |
ジュリアーノ・アレジ | 1’42.578 |
決勝:ドライバー・エンジニアコメント
笹原 右京
37号車ドライバー
相方のジュリアーノや
チームのみんなに感謝です。
正直、周りと比べて凄くペースが良いという状況ではなかったですが、頭を使いながら、コンディションの変化もうまく利用して、一時は7番手まで順位を上げることができました。結果としては悔しい1年でしたが、最終戦で僕たちができるベストは尽くせたかと思います。
ジュリアーノ・アレジ
37号車ドライバー
ドライではペースが良かった。
雨で順位落としたのは残念。
僕のスティントが始まって、ドライコンディションの時はペース良く走れていました。途中から雨が降ってきて、コース上でグリップがある場所を探すのが大変でした。今年は望んだ結果を得られなかった1年でしたが、ポジティブなところもいくつかあったので、来年に向けてもっと良くしていきたいです。
大立 健太
レースエンジニア
作戦としては上手くいきましたが、
自力のペースが少し足りませんでした。
いつもなら早めにピットストップを済ませますが、ペースが良いと笹原から無線で伝えられていたので、早めに動くのはやめようということになりました。笹原もコース上で追い抜いてくれましたし、ピット作業を終えたところで7番手あたりまで上がることができました。作戦としては良かったと思います。
山田 淳
チーム監督
2人の成長が見られましたし、
37号車としてはやり尽くしました。
まずは右京が長めに走って追い上げて、後半スティントで選択したタイヤも間違っていなかったです。途中の雨でジュリアーノが足元をすくわれてコースオフしましたが、それを除けば完璧なレースだったと思います。トータル的には満足しているし、最終戦にふさわしく順位も上げて、37号車としては全てをやり尽くした1戦でした。
舘 信秀
総監督
37号車は前半に笹原がミスなく追い上げてくれましたが、終盤に雨が降ったところでジュリアーノが飛び出して順位を落とす結果となりました。それでも9位でポイントを獲得してくれました。
TOM’Sとしては、36号車がチャンピオンを獲得してくれたので喜ばしいところですが、37号車に関しても、もう少し上の順位で終えられそうだったので、そこは悔しい気持ちが残ります。
今シーズンも、2台体制で1年間を戦いきることができました。1年間応援してくださったファンの皆様、スポンサー様には心より感謝申し上げます。たくさんのご声援、ありがとうございました。