2023 SUPER FORMULA 第8戦 レースレポート
カーナンバー | 予選 | 決勝 |
#36 | 18位 | 22位 |
#37 | 2位 | 2位 |
開催 サーキット |
鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市) |
日時 | 10月28日(土) |
来場者 | 土曜17,500人 |
天候 | 晴れ・晴れ |
気温 | 17℃・21℃ |
路面温度 | 24℃・26℃ |
予選:レース内容
今季2度目の2レース制。
ランク首位の宮田は2番手を獲得。
笹原は18番手から追い上げ狙う。
前回のRound7もてぎ大会から約2ヶ月のインターバルを経て、鈴鹿サーキットを舞台に週末に2回レースを行うフォーマットで、最終大会が開催された。本来であれば2日間にわたり予選と決勝を実施するが、2レース制では土曜日、日曜日ともに予選と決勝が開催される。
28日(土)9時30分から始まったRound8の予選。Q1Aグループには笹原が出走した。上位6台以内を目指してタイムアタックを行ったが、ベストタイムは1分38秒980となり、9番手で敗退。18番グリッドから決勝での挽回を目指す。
Q1Bグループの宮田は、1分37秒873で3番手通過を果たした。続くQ2ではタイムアタック中に他車がデグナーカーブでクラッシュし赤旗中断となった。ピットに戻った宮田は、再度新品タイヤを装着し、再開後に再びアタックを敢行。1分37秒782を記録し、2番グリッドを手にした。
Driver | Car No. | Q1 | Q2 |
笹原 右京 | 36 | P9(A Gr.)/1’38.980 | ー |
宮田 莉朋 | 37 | P3(B Gr.)/1’37.873 | P2/1’37.599 |
予選:ドライバー・エンジニアコメント
笹原 右京
36号車ドライバー
宮田 莉朋
37号車ドライバー
ポールは獲れなかったけど、
2番手は素直に嬉しいです。
当然ポールポジションを目指してやっていましたけど、2番手で予選を終えられたのは素直に嬉しいです。Q2では赤旗が出て、新品タイヤを履いて臨みました。ピットアウトした1周でタイヤを温めなければいけなかったので、不十分なアタックになりました。
大立 健太
36号車レースエンジニア
いろいろとトライしましたが、
Q2には届きませんでした。
今週は持ち込みのセッティングに課題がありました。その中でいろいろとトライをしていきましたし、フリー走行から予選にかけてコースの風向きが変わったことで、僕たちにとっては追い風になりました。そこで良くなった部分もありましたが、Q2には届きませんでした。
小枝 正樹
37号車レースエンジニア
コンディションがRound3とは違う。
そこに合わせきれてないです。
セットアップについては、あと一歩しっくりきていないところはあります。予選はQ2で赤旗が出てしまったので、本当の勢力図が分からないまま終わりましたが、思っているようなコンディションではなく、全体的にラップタイムも遅いです。そこに対してのアジャストがもう少し必要です。
決勝:レース内容
笹原がアクシデントに見舞われ、
レースは3周で終了。
宮田が2位表彰台を獲得。
午前の予選から約4時間後の14時30分から始まったRound8決勝レース。2番グリッドの宮田は、スタートでライバルの先行を許してポジションを一つ落としたが、2周目の1コーナーでオーバーテイクシステムを使って抜き返した。そのまま、1分41秒107のベストタイムを記録し、トップとの差を徐々に縮めていく。
一方、18番グリッドからスタートした笹原は、2つポジションアップに成功。そこから、順位をさらに上げていこうとするが、4周目の130Rに入るところで後方から追い抜きにきたライバルと接触し、大きなアクシデントが発生した。笹原の車両は非常に大きなダメージを受けたが、幸いにも意識はあり、受け答えもできている状況。脳震とうの疑いがあるため、近隣の病院で精密検査を受けることとなった。
このアクシデントによって、コースの設備が大きな損傷を受けたため、レース続行が不可能となり、3周終了時点の順位が採用され、途中終了となった。結果、宮田は2位表彰台を獲得した。
Driver | Car No. | Race / Fastest Lap |
笹原 右京 | 36 | P22/1’43.901 |
宮田 莉朋 | 37 | P2/1’41.107 |
決勝:ドライバー・エンジニアコメント
笹原 右京
36号車ドライバー
宮田 莉朋
37号車ドライバー
アクシデントに巻き込まれた
選手の無事を願っています。
スタートについては、最近いろいろと試行錯誤していますが、良いところを見つけきれていません。これは明日にとっても大きな課題だと思っています。レースとしては数周で終わることになりましたが、まずは笹原選手と大津選手の一刻も早い回復を願っています。
大立 健太
36号車レースエンジニア
翌日につながるように、
色々試そうとしていました。
予選のポジションもあり、今日の決勝もそうですが、明日のRound9に向けていろいろ試してみるレースにしようと思っていました。直前の8分間ウォームアップで少し良い兆しが見えていただけに、痛いクラッシュとなりました。笹原が無事なことは自分の目でも確認できたので、ホッとしました。
小枝 正樹
37号車レースエンジニア
クルマの仕上がりは悪くない。
しっくりこない場所を改善したい。
序盤の数周だけでしたが、走りを見る限りではクルマの仕上がりは悪くないと思っています。そこから先のペースを見てみたかったのが本音です。とはいえ、レース後も宮田と話をして、まだしっくりきていないところがあるので、そこを明日に向けて改善したいです。
舘 信秀
チーム監督
右京は大きなアクシデントになりましたが、体は大丈夫と聞いています。判定としては右京に非があったということでペナルティを受けましたし、レース後にはナカジマレーシングにも謝罪に行ってきました。結局はクルマのセッティングを決められていないから、どうしても色んなところで無理が出てしまいます。そうすると、ああいう事故が起こりやすくなります。もっと彼のクルマをしっかりと合わせ込んで、レースに臨めるようにしたいです。
宮田は今回も2位でレースを終えました。翌日のRound9では、宮田のチャンピオン獲得がかかっているので、引き続き頑張ります。