SUPER GT 2023 第5戦 レースレポート
予選:15位 | 決勝:10位 |
開催 サーキット |
鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市) | |
日時 | 8月26日(土) | 8月27日(日) |
来場者 | 12,500人 | 20,500人 |
天候 | 晴れ/ドライ | 晴れ/ドライ |
気温 | 33℃ | 33℃ |
路面温度 | 52℃ | 50℃ |
予選:レース内容
88kgのサクセスウェイトで力走。
チーム一丸となって最善を尽くし、
想定内のタイム差で予選を終える。
前回のRound4富士では、重いサクセスウェイト(SW)を背負って4位入賞を飾る活躍をみせた36号車。今回のRound5鈴鹿では、88kgのSWを背負うこととなった。燃料リストリクターの制限は最大の3段階目に突入し、アクセル全開率の高い鈴鹿サーキットでは厳しい戦いになることが予想された。
その状況下でも、36号車メンバーは1ポイントでも掴み取るべく予選日からマシンのセットアップを進めていき、朝の公式練習ではトップから0.701秒差の14番手につけるなど善戦した。
西に日が傾いた15時53分からGT500クラスの予選Q1がスタート。36号車は宮田がタイムアタックを担当した。各コーナーを精一杯攻めるもベストタイムは1分48秒274で15番手に終わり、Q2進出はならなかった。それでもSWの搭載量を踏まえるとトップから1.875秒差に位置できたのは“上出来”と言える結果。チーム一丸となって決勝レースでの巻き返しを狙う。
Driver | Q1 | Q2 |
坪井 翔 | ー | ー |
宮田 莉朋 | P15/1’48.274 | ー |
予選:ドライバー・エンジニアコメント
坪井 翔
36号車ドライバー
サクセスウェイトを考えると、
トップとの差は決して悪くない。
どうしても予選は苦しい結果になるだろうと思っていました。サクセスウェイトを考えるとトップと1.8秒くらいの差はあると予想していたので、それを考えればクルマのパフォーマンスは高いのかなと思います。重要なのは決勝ですし、ここからどうやってポイントを獲るかを考えていきたいです。
宮田 莉朋
36号車ドライバー
厳しい予選になりましたが、
決勝で何とかポイントを獲りたい。
今回もQ1を担当しました。厳しいのは分かっていたのですが、アタック中に他の車両に引っかかった場面がありました。それがなかったとしても、Q2に行くのは難しかったかもしれません。決勝では1ポイントでも多く獲得できればと思っています。
吉武 聡
レースエンジニア
想定通りの結果だと思います。
決勝は3号車の前でゴールしたいです。
Q1のトップから1.8秒差でしたが、僕たちがサクセスウェイトを積んでいることも含めてシミュレーションをした通りのタイム差でした。そういう意味では想定通りの予選結果ではありました。決勝ではポイントを争う3号車の前でゴールしたいです。
伊藤 大輔
チーム監督
色々なことが起こるレースで、
どう順位を上げるかに集中したい。
今週はサクセスウェイトが重くて、厳しい週末になることは分かっていました。その中でも色々なことが起こるSUPER GTのレースで、どうやって順位を上げていくかということに集中していました。3号車に先行されましたが、やれることはやれたと思います。
決勝:レース内容
坪井と宮田が粘り強く追い上げ、
貴重な1ポイントを獲得。
ランキング2番手を維持する。
今回も450kmレースで途中に2回のピットストップが必要となるRound5。予選15番手の36号車は、今回も宮田がスタートを務め、ポイント獲得を目指して決勝に臨んだ。各車が接近している序盤がライバルを追い抜くチャンスではあるのだが、燃料リストリクター制限が3段階目に入っていることもあり、なかなか順位を上げることができない。宮田は燃費を意識した走行に徹し、全体の3分の1を経過した29周目にピットイン。坪井に交代した。
中盤以降も粘り強く周回を重ねた坪井は、58周目に1分51秒848のチームベストタイムを記録。着々と順位を上げていき、終盤には10番手を走るライバルに接近した。何とか追い抜こうと試み、最終ラップでは0.3秒後方まで迫ったが、前に出ることはできず11番手でチェッカーを受けた。
レース後、上位入賞したライバルが再車検不合格で失格となったため、36号車は10位に繰り上がり、貴重な1ポイントを獲得した。
Driver | Race Result | Fastest Lap |
坪井 翔 | P10 | 1’51.848 |
宮田 莉朋 | 1’52.341 |
決勝:ドライバー・エンジニアコメント
坪井 翔
36号車ドライバー
次のSUGO大会が正念場、
ランク首位に返り咲きたいです。
ポイントを獲得するために色々と作戦を立ててやっていきました。それは全てやり切れたと思います。最後は19号車と接戦になりましたが、僕たちは燃料リストリクターが3段階目の制限に入っている状態で、追い抜くのは厳しかったです。
宮田 莉朋
36号車ドライバー
僕たちが決めた戦略の遂行を、
第一優先に考えて走りました。
コース上でライバルを追い抜くのは厳しかったので、燃費を稼ぐなど僕たちが決めた戦略の遂行を優先してレースを進めました。みんなで最後まで頑張ったことで1ポイントを獲得できたと思っています。次のSUGOはサクセスウェイトが重いライバルが増えるので、彼らよりも前の順位を狙いたいです。
吉武 聡
レースエンジニア
ピットで遅れてしまったのは反省です。
ドライバー2人の走りは100%でした。
正直、もう少し上に行けたかなという思いはあります。ピットで遅れてしまっていたので、本来ならばポイント争いをしていた集団の前でピットアウトできる計算でした。そこは反省です。ドライバーの2人は100%の力を出し切ってくれました。
伊藤 大輔
チーム監督
今回は我々に巡ってくるチャンスが、
少なかったのかなと思います。
ある意味で順当な順位だったと思いますし、燃料リストリクター制限が3段階目に入っている中で、あのペースで走れたのは凄いことだと思います。チームが作ったクルマの速さをドライバーの2人が引き出してくれました。
舘 信秀
総監督
今回も36号車はサクセスウェイトが非常に重い中で本当に頑張ってくれました。坪井と宮田でないと、このような結果は出なかったと思います。本当に立派だと思います。最後はもう1つ順位を上げられるかと思いましたが、それは叶いませんでした。それでも、2人はよくやってくれました。
引き続きサクセスウェイトが重い状態ではありますが、残り3戦も頑張っていきます。引き続き、たくさんの応援をよろしくお願いいたします。