SUPER GT 2023 第6戦 レースレポート

予選:6位 決勝:10位
開催
サーキット
スポーツランドSUGO(宮城県村田町)
日時 9月16日(土) 9月17日(日)
来場者 9,400人 18,500人
天候 曇り時々雨 曇り時々晴れ
気温 26℃ 28℃
路面温度 29℃ 33℃

予選:レース内容

不安定なコンディションのなか、
今季2度目のQ2進出を果たす。
課題の予選ペースにも光明あり。

 ここまで決勝のペースは良かったものの予選での速さに課題が残っていた37号車。それを克服するべく、ここ最近とは違うコンセプトでマシンをセッティングし、今回のRound6に臨んだ。前日の金曜日から降り続いた雨の影響で、路面の一部が濡れている状態で公式練習がスタートした。最初は路面コンディションが安定するのを待っていたが、開始15分を過ぎたところで走行を開始。順調に周回を重ね、9番手タイムで公式練習を終えた。
 予選開始30分前に雨が降り始め、GT300クラスのQ1はウエット路面で行われたが、GT500クラスのQ1では路面が乾いてスリックタイヤを装着して各車がコースインした。今回は笹原がQ1を担当し、1分10秒502を記録。7番手に入り、Round1 岡山以来となるQ1を突破した。続くQ2はアレジがタイムアタックを担当した。積極的にタイムを更新し、1分10秒623を記録。今季ベストとなる6番グリッドを獲得した。

DriverQ1Q2
笹原 右京P7/1’10.502
ジュリアーノ・アレジP6/1’10.623

予選:ドライバー・エンジニアコメント

笹原 右京

37号車ドライバー

Q1を通ることに集中しました。
それが達成できてホッとしています。

ここ数戦で試行錯誤をしているなかで、今回は原点に戻したセッティングのクルマを持ち込みました。今年はコンディションの浮き沈みが多くて、自分自身クルマに対して自信を持てなくなっている時がありましたが、やっと予選でクルマとタイヤのパフォーマンスをしっかり引き出せました。

ジュリアーノ・アレジ

37号車ドライバー

ポジティブな部分が見つかった。
決勝は表彰台圏内に行きたい。

久しぶりにQ2に進出できましたし、Q1の右京もがんばってくれました。もっと良くしないといけないところもあって完璧ではないですけど、今までクルマの部分で難しいところに対しては、ポジティブな部分をたくさん見つけられました。

大立 健太

レースエンジニア

今回コンセプトを変えたことで、
予選に対しては兆しが見えました。

今まではリヤのグリップがないというところに対する対策をしていましたが、今回はコンセプトを大きく変えたセッティングで持ち込みました。それによって僕たちが求めている状態に戻り、タイヤのパフォーマンスも引き出すことができました。

山田 淳

チーム監督

久しぶりのQ2進出でしたが、
もっと上位にいきたかったです。

6番手を獲得できましたが、サクセスウェイトが軽いことを考えると、本来ならもっと上の順位にいなければいけないというのが本音です。その中でも全てが噛み合う入口が見えたような手応えを感じた予選でした。

決勝:レース内容

序盤は上位争いに加わるも、
後半順位を下げ10位入賞。
次戦への新たな課題見つかる。

 今回は300kmレースということで、途中のピットストップはドライバー交代の1度のみとなる。6番グリッドの37号車はアレジがスタートを担当した。序盤から複数台が数珠繋ぎとなる接近戦のなかで、積極的に前のマシンを攻略しようとチャンスを探ったが、なかなか突破口を見出せず。スティントの後半でライバルの先行を許し、ひとつポジションを下げるも、入賞圏内を維持して29周目に笹原に交代した。
 その後、大きなアクシデントがあり約45分にわたってレースが中断されたが、9番手で再開を迎えた37号車はポジションアップを目指し、前を走るライバルを追いかけた。しかし、途中から『ピックアップ』と呼ばれるタイヤから剥がれたゴム片がタイヤ本体に付着して、本来のグリップ性能を減少させる現象に見舞われる。この症状を払拭することができなかったために順位を落とし、最終的に11位でフィニッシュ。上位の車両が再車検不合格により、失格の裁定が下ったため、ひとつ順位が繰り上がって10位となり、今季2度目のポイントを獲得した。

Driver Race
Result
Fastest Lap
笹原 右京 P10 1’15.253
ジュリアーノ・アレジ 1’13.744

決勝:ドライバー・エンジニアコメント

笹原 右京

37号車ドライバー

今回のレースを通して、
37号車の方向性が見つかりました。

今年の37号車は決勝でのペースが良いことが強みでしたが、今回は全く逆で予選は良かったのに決勝ではペースを上げることができませんでした。ただ、週末を通してトライしたことを振り返ると、37号車の方向性が明確になりましたし、課題も見つかりました。

ジュリアーノ・アレジ

37号車ドライバー

難しいレースが続いていますが、
残り2戦は全力で頑張ります。

最初の方は良い流れを作れそうな感じがありましたが、途中からピックアップがひどくなって難しい展開になりました。今回は予選で右京も頑張ってくれてQ2に進出できましたし、僕もペースを上げるための努力をしましたが、決勝で上手くいかなかったのが残念です。

大立 健太

レースエンジニア

結果は良くなかったですが、
次につながる内容でした。

予選で足りなかった部分を補い、今までの流れも加味しながらクルマの最終調整をしましたが、それが上手く行きませんでした。あとはタイヤのピックアップの症状にも悩まされました。とはいえ、走り出しで良かったところから進めたことで、新たな発見もありました。

山田 淳

チーム監督

次戦で良い成績を残せるよう、
振り返りをしっかりと熟思します。

最初は良かったのですが、途中からペースが上がりませんでした。2スティント目もピックアップに悩まされました。気温が想定より低かったことが原因と考えます。笹原選手もピックアップに苦労していました。クルマも乗りづらいところがあったのかもしれません。

舘 信秀

総監督

37号車は優勝を目指していきましたが、上手く行きませんでした。ペースが上がらなかった原因はしっかりと調べないといけないですが、タイヤのピックアップがかなり多くて苦戦したと聞いています。また同じコメントになりますが“次こそは!”という意気込みでいきたいと思います。今回はジュリアーノも頑張ってくれましたし、少しずつ良い兆しも見えています。優勝を狙って次戦も頑張りますので、引き続きたくさんの応援をよろしくお願いいたします。

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